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2017年5月18日木曜日
2017年3月31日金曜日
「猫まみれ展」尾道市立美術館のツイッター運用が、カンペキすぎる
尾道市立美術館がツイートした「猫と警備員の攻防戦」が話題になっています。尾道市立美術館に、なんども侵入を試みる近所の猫。それを優しく阻む警備員さんとの攻防。
もっとも拡散した3月22日のツイートは、これを書いている31日の夕方の段階で、84099リツイート いいねが99104という凄まじさ。
「なんだぁ~やっぱりダメなのか!?」と黒猫のケンちゃん。一週間前に繰り広げられた『猫と警備員の攻防戦』の際の5枚目の写真です。写真投稿制限ため、幻の1枚となっていましたが、スピンオフ写真としてご紹介します。当日のツイッターはコチラ:https://t.co/d0rSB5ONRE pic.twitter.com/w1wrvNUioz— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) 2017年3月29日
猫の動画もあります。
水曜日の猫と警備員の攻防が、予想をはるかに越える大反響となり、職員一同、身が引き締まる思いであります。リツイート&イイね、ありがとうございました。本映像は、昨秋、閉館後に撮影されたものです。ここだけの話、黒猫のケンちゃんは、意外と筋肉質だにゃん。 pic.twitter.com/OxWle4W9ia— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) 2017年3月27日
なぜこの猫が美術館に入りたいかといえば、大きなガラス越しに見える作品「猫も歩けば」が気になるから。
いよいよ、明日、特別展「招き猫亭コレクションー猫まみれ」が開幕します。先ほど無事に展示作業を終え、最終チェックをしていると、日本を代表する彫刻家・薮内佐斗司先生の作品前で、近所の黒猫が興味深々と覗き込んでいました。作品名は「猫も歩けば」。吉兆の黒猫がやってきました。 pic.twitter.com/5qOR2EhqBj— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) 2017年3月17日
3月18日から始まった「招き猫亭コレクションー猫まみれ展」の開幕前日から、 近所の黒猫が目をつけたのですね。仲間がいる。こいつは味方か敵か、みたいに思ったのでしょうか。うちの猫も窓の外に知らない猫が来ると猫なで声を出したり、威嚇したりします。
ちなみに一番上の写真は、うちの猫のモフモフの脚です。猫まみれ展とは、関係ありません。
私も猫好きなので、尾道市立美術館のツイートには、いい!と率直に反応し、「猫と警備員の攻防戦」が拡散した理由も納得です。
でも、それだけではないんです。以前、森美術館について、こんな記事を書きました。
「村上隆の五百羅漢図展」森美術館のソーシャルメディア運用が、カンペキすぎて困る
森美術館のソーシャルメディアマーケティングは、とても巧みです。SNS、特にTwitterの運用には目を見張ります。でも尾道市立美術館は、公立。東京にいくつもある巨大な公立美術館だって、どこもこんな風にはやれません。もっぱらお金のかかる宣伝をしているだけです。森美術館が予算やブレーンも豊富な大企業だとしたら、尾道市立美術館は無名なローカルの中小企業みたいなもの。圧倒的に不利なスタートラインなのに、あまりに見事です。
地方自治体が「恋するフォーチュンクッキー」や「逃げ恥」でYouTube動画を作るのとは、わけが違います。
尾道市立美術館ウェブサイト
拡散する渦を、さらにかき回している@bijutsu1
尾道市立美術館の公式ウェブサイトTOPページには、コンテンツ扱いでTwitterへのリンクバナーが貼られています。いや、Twitterに限らずSNSの投稿は、コンテンツなのです。
展示内容の情報発信ばかりか、ウェブメディアや新聞、テレビで取り上げられたこともツイートしたり、一般の人たちの言及をリツイートしたりしています。つまり尾道市立美術館のTwitterアカウント@bijutsu1 を見ていれば、「猫と警備員の攻防戦」周辺の話題がわかります。
そしてそのことで、話題の拡散がループして、さらに大きな渦になっていきます。
「猫と警備員の攻防戦」は、ネットメディアではねとらぼ、BIGLOBEニュース、Withnewsなどに取り上げられ、それがYahoo!ニュースにも取り上げられています。この手の流れで重要なのは、当たり前ですがその順番。
◯Twitterやインスタで話題
↓
◯ネットメディアが取り上げる
↓
◯テレビや新聞が取り上げる
そして、そのすべてを@bijutsu1が取り上げています。
普段から美術館に足を運ぶ習慣のある美術好き、という人はそれほど多くありません。ほとんどの人が、アートを見に行くという狭い動機以外で足を運ぶのです。
「村上隆の五百羅漢展」のときには、作品を背景に自撮りする女性が少なからずいました。外国人では、半分以上が自撮りしていたかもしれません。
尾道市立美術館だって「猫と警備員の攻防戦」がどれだけ話題になっても、「猫まみれ展」に足を運んでくれなければ、意味がありません。予算的にもTwitterが主戦場なら、広く長く話題が続かないと、来館者数を増やせません。
だからメディアに取り上げられたこともツイートで紹介し、一般ユーザーの言及をリツイートしたりしているのです。
それ以外でも、尾道市立美術館のTwitterアカウントは抜かりありません。「招き猫亭コレクションー猫まみれ展」は3月18日からですが、2月22日「猫の日」にもちゃんと乗っかって前告知しています。
ヤフーニュース(IT・科学)で、本ツイッターのツイートを取り上げていただいたwithnewsの記事が紹介されました。一時、アクセスランキングの一位を獲得し、恐縮すると共に身に余る光栄です。ありがとうございます。https://t.co/a3j1ymoZaE— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) 2017年3月24日
広く長く、猫好きをひきつける@bijutsu1
普段から美術館に足を運ぶ習慣のある美術好き、という人はそれほど多くありません。ほとんどの人が、アートを見に行くという狭い動機以外で足を運ぶのです。
「村上隆の五百羅漢展」のときには、作品を背景に自撮りする女性が少なからずいました。外国人では、半分以上が自撮りしていたかもしれません。
尾道市立美術館だって「猫と警備員の攻防戦」がどれだけ話題になっても、「猫まみれ展」に足を運んでくれなければ、意味がありません。予算的にもTwitterが主戦場なら、広く長く話題が続かないと、来館者数を増やせません。
だからメディアに取り上げられたこともツイートで紹介し、一般ユーザーの言及をリツイートしたりしているのです。
それ以外でも、尾道市立美術館のTwitterアカウントは抜かりありません。「招き猫亭コレクションー猫まみれ展」は3月18日からですが、2月22日「猫の日」にもちゃんと乗っかって前告知しています。
アッ!!昨日(2月22日)の猫の日を忘れておりました。3月18日から開催される特別展「招き猫亭コレクションー猫まみれ展」をご期待ください。半年ぶりに巨大猫オブジェも復活します。詳細はおってツイートします。ニャン!ニャン・サマ(2月23日)ということで告知をお許しください。 pic.twitter.com/V19myjRc6N— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) 2017年2月23日
SNSばかりか、あらゆるメディアで猫の話題はキラーコンテンツのようです。過疎化著しいGoogle+ でも、猫のコミュニティは活況です。
猫の日には多くの企業が乗っかりますが、商品やサービスとの関連性のないところがほとんどです。Twitter上で猫の可愛い写真や動画を見たいと、「猫の日」を検索する人に引っかかっても集客や購買にはほぼ関係ありません。それで関連商品やサービスを作る企業が出て来るのです。
2月22日「猫の日」に、企業アカウントはどう乗っかったのか
尾道市立美術館は猫まみれ展をやるのですから、関連性は濃く、写真だけで終わらず、なにこれと展示内容まで知ってくれる可能性はかなり高くなるはずです。
@bijutsu1は「アッ!!昨日(2月22日)の猫の日を忘れておりました」と、つぶやいています。これ、意図的にやっていたとしたら見事です。
トレンドに乗っかることは得策ですが、猫の日のような突風が吹き荒れているときは、あまりに多くのツイートがあるので、埋もれてしまうのです。Twitter内でトレンドをクリックして検索する(一覧を見る)人の目にとまるのは、画像や写真や動画の力が秀でているものだけ。すでにフォローしてくれている人は別にして、アカウントを知らない人を引きつける可能性が高くなるのは、タイミングをちょっと外した方がいいのです。
来館者数増加につながる可能性は?
尾道市立美術館に来館する人の、交通手段はどうなのでしょか。アクセスを見ると電車なら尾道駅からバスに乗ってロープウェイに乗るそうです。あるいはタクシーなら15分。
車なら山陽自動車道のふたつのICから、15分20分だそうです。
予想以上に、けっこう厳しい条件です。
でもいままでの来館者の平均が、車でなら1時間エリア圏内だとすれば、もしかするとTwitter初の話題で1時間半エリアにまで伸びるかもしれません。新幹線を使ってやってくる家族だって、出てくるかもしれません。
美術館にしては珍しく、家族を呼び込むイベントも行われています。
逆に美術館に行く習慣のない人、尾道市立美術館を知らない人、従来の来館者より遠いところに住む人たちにまでリーチしなければ、来館者数が増えることはありません。「招き猫亭コレクションー猫まみれ展」では、Twitterで火がついて、ネットメディアで爆発、テレビや地元新聞にまで広がったので、従来にはない広い層にまで届いたのは、間違いありません。
さらに、そもそも尾道は「猫の細道」があったり「キャットストリートビュー」があったりと、猫好きが海外からも観光にやってくる街。そんな人たちにも届いている確率は高いので、高い確率で来館するんじゃないでしょうか。
@bijutsu1のツイートには、位置情報が付いています。尾道へ観光でやってきて、「猫の細道」で写真を撮ってツイートした人が位置情報を付けている。それを見た猫好き、尾道に猫を見に行きたいと思っている誰かが、位置情報をクリックすると、@bijutsu1のツイートも出てくる。そんな知り方だってあります。この位置情報付きなのも、ポイントです。
とりあえず春休みが終わる4月の上旬までの土日は、家族の来館者が増える。猫まみれ展は5月7日までなので、GWは他県から訪れる人たちもいて大混雑と私は予想しますが、どうでしょう。
@bijutsu1は、スタッフが撮りためた美術館周辺の猫スナップをご紹介なんてことをしていて、話題の続け方としても上手だし、本気で猫好きなのか伝わってくるし、とても好感が持てますね。
『手毬(てまり)』(H280207)※特別展「招き猫亭コレクション―猫まみれ」開催を記念して、これまでスタッフが撮りためてきた美術館周辺の猫スナップをご紹介します。(期間限定、不定期配信)展覧会HPはコチラ:https://t.co/LJMNYFrwfO pic.twitter.com/AQlSUFsHXl— 尾道市立美術館 (@bijutsu1) 2017年3月31日
2017年3月27日月曜日
プレスリリースが根本的に間違ってる気がするのは、私だけ?
重い重いプレスリリースがやってきた
少し前、ある企業からPDFになったプレスリリースがメールで送られて来た。届いたときから嫌な予感はしていたのだけれど、開いてみて絶句した。
とにかくデータが重い。すぐ気がついたのは、フォントが埋め込まれてる。商品写真ばかりか、まるで商品写真ように撮ったノベルティなどまで、とにかく写真が多いのです。
その企業の上の方の方とあったときに「プレスリリースは、どちらでお作りなんですか」と聞いてしまった。
内容がどうこう以前に、PDFの機能をほとんど知らないんだろうな感にあふれた書類だったので、素人がやっているんだろうなと思い込んでいた。ところが、素人ではなかった。
「どこか、いけませんか?」と問い返されたので、いやその、これは全部間違っていると思いますと正直に答えてしまいました。
プレスリリースは、誰に向けて出すものなのか?
プレスリリース、ニュースリリースと言うぐらいだから、報道してもらうためのもの。辞書的な言葉の定義はそうなるだろうけれども、報道機関に向けて書いてそれほどの意味があるでしょうか?
100歩譲って、報道機関やマスメディアに向けて書くとしても、あらゆる情報を網羅して、それを誰が読むでしょう。網羅したければ、ウェブサイトに掲載すればいいわけで、記者や書き手に興味を持ってもらわなければ、なにも始まらない。スペックなど事実項目は必要だけれども、あとは要点が簡潔にまとまっている方がいい。と思うのです。記者や編集者、ディレクターだって、それほどヒマではありません。
どれだけのメディアに出せるか、数や大きさに注力しても
PR専門の会社は、プレスリリースに限らず、取り上げてもらうための様々なアプローチを、出来るだけ多くのメディアにしようとするかもしれません。
でもそこを頑張るなら、メディアに媒体料を払ってペイドパブにすればいいのです。
そうではなく、純粋にメディアの切り口で取材してもらって取り上げて欲しいと考えるなら、リリースする商品やサービスに合うメディアを選んでアプローチした方がいいのではないでしょうか。
多くの場合、専門会社はマスメディアとのパイプを誇っていたりします。1時間のテレビ番組になったり、石原さとみさんがブランドの服を着てくれるなら別ですが、多くの場合情報バラエティ番組などで取り上げられるだけ。
認知度的にはプラスでも、誰がどういう状況で見ているかを考えないと、意味のないケースだって少なくありません。
下のグラフは総務省 平成26年版 情報通信白書[主なメディアの利用時間と行為者率]から抜粋して、簡略化しグラフ化したものです。平日の数字だけですが、休日も割合はそれほど変わりません。
当たり前のことですが、誰でも接しているメディアが存在しないのですから、誰に向けて出している商品なのかをより細かく考えている必要があります。メディアの側も、当然そこに向けてコンテンツを作っているわけですから。
またネットのコンテンツはバズる可能性もあります。話題のリーチは、利用時間だけでは想定できません。
ネット上でプレスリリースを公開する意味は、どこに
上に書いたことは常識だと思いますが、ネット上でプレスリリースを公開する場合はどうでしょうか。自社のウェブサイトで公開するほか、リリースを配信するプラットフォームも増えてきています。
公開されているものをざっと見て行っても、ほぼ紙のものを、そのままネット上に上げているところばかりなので驚きます。業界向けに発信しておきたいということなのでしょうか。BtoBなら、それもあるかもしれません。
オープンなネット上で公開するということは、ネットメディア以外とは逆に、誰でも見るということです。従来のコンサバティブなメディアも、面白系やバイラルメディアだって見るかもしれません。
もちろん一般の人たちだって辿り着く可能性は、高いのです。
配信するプラットフォームだってSNSで発信することで、アクセス数を増やそうとしています。一般の人がわざわざ辿り着く場合は、その商品やサービスが何かしら気になっているからアクセスしているはずです。
最大の間違いは、記載するURL
先週、たまたまTwitterを見ていたら、郊外型紳士服チェーン店を核としたアパレル企業が、アディダスと組んだストレッチ素材のスーツをZOZOタウン限定で発売開始という告知を見ました。私は画期的な商品に思える。どんなのか知りたい。良ければ買いたいと思い、プレスリリースに書いてあるURLからZOZOタウンにアクセスしました。
するとその企業のタイムセール商品が、ずらっと出ています。あ、これはブランドページだ。じゃあさらに絞り込んで、とやっと辿り着きました。
同様にあるアンダーウェアメーカーが、部屋着で、そのまま外へ着ていけるマルチユースウェアを発売したことを知りました。これも画期的に思えました。若者を中心にパジャマが売れなくなり、特に街着としてのジャージがラグジュアリーブランドからもユニクロからも発売されるようになって、内と外との区別がなくなっているように感じます。
プレスリリースのURLをクリックすると、その企業のECサイトが現れました。下着がずらっと並び、さまざまなキャンペーンバナーが並んでいます。マルチユースのウェアを探してずーっとスクロールしていくと、ほぼ一番下にバナーがありました。クリックすると、商品一覧ページが出てきました。
しかし、そこにはプレスリリースにあるイメージ写真に写る商品がないのです。あるのは、なんの変哲もないジャージやTシャツにしか見えない商品…
興味を持った、買いたいと思った人が、そのプレスリリースから飛んだ先が、直接的なページでなくていいでしょうか。飛んで、そのあともいろいろ探してくれるのは、よほど熱心な人だけです。以前からのファンなら、そうするかもしれません。
メディアは、どうでしょうか。強い関心ではなく「もしかしたら面白いかもしれない。ニュースバリューがあるかもしれない」と感じたぐらいで、さらに積極的に情報を探してくれるほど、社会的な意味で魅力のある商品でしょうか。
BtoC企業でも、記載するURLを、まるでIRのように考えているのかもしれません。
ソーシャルメディアマーケティングとして、イメージ写真との乖離はどうなのか
ネット上でイメージ写真に写っている商品が、発売されていないのは論外です。発売予定なら、それを明記すべきです。がっかりさせるだけではなく、反感を買いかねません。
そんな大げさな?
現実に販売されているハンバーガーが、広告写真とこんなに違う。貧弱だと晒されるのは、SNSの年中行事です。年中行事だから、もう炎上しないだけです。
食以外でも、それは同じ。SNSでウソだという意見が大勢を占めれば、どんなジャンルだってダメージは少なくありません。石原さとみさんがドラマで着た服が、すぐに売れてしまいます。錦織圭選手は、試合の休憩中ウイダーインゼリーを食べていますし、ユニクロのウェアを着ています。それらはウソではないし、現実に買うことのできる商品です。乖離していません。
ウソかどうかの判定は、法的にどうかではなく、あくまで社会通念上が基準。しかもその社会通念はSNS上のものですから、変わって行くスピードも早いのです。
2017年2月10日金曜日
[復活した?]マクドナルドのSNS運用は、なにが変わったんだろう
「マクドナルドが復活できた理由」を日経ビジネスが、2015年に入社されたマーケティング本部長にインタビューしています。
日経ビジネス
登録が必要な記事なので詳しくは読んでいただくとして、私が気になったのは幹部が語る「2015年までは、SNSで一方向のプロモーション発信しかしていなかった」という趣旨のところ。そう、確かにそうなんです。
2014年夏に起こった期限切れ鶏肉の事件への対応は、ひどかった。大騒動になっているのにプロモーション投稿を続け、Facebookページでは不都合なファンからのコメントを削除していました。私はこのブログに「マクドナルドは、どうしてソーシャルメディアで叩かれるのか」というタイトルで投稿しました。
日経ビジネスの一般公開されているところで、本部長がこう語られています。
チャンスを十分に生かしてないなと思いました。というのも、どんなに事件があって大変だとは言っても、それでも100万人、200万人のお客様が毎日来ているわけです。アプリも2000万近いダウンロードがあります。『Twitter』や『Facebook』のフォロワー数もすごい数があって、知名度も抜群だし消費者にはマクドナルドについて何かしらの思い出があるんです。そんな資産があるわりには、あまり使っていない印象でした
あまり使っていないどころか、資産が裏返っていたのです。
ところが特に2016年の後半からでしょうか。私はSNS運用のあまりの変わり方に、驚いていました。
リツイートをはじめたマクドナルドのTwitterアカウント
正直Facebookの運用は、あまり変わっていないように思います。Facebookのさまざまな変更にも対応していないように思います。
ところがTwitterの運用は、大きく変更されました。まずひとつは、フォロワーが投稿した、それほどお得ではないようなツイートのリツイート。あまりハンバーガーとしておいしそうではない投稿まで、リツイートしていたのでどうしたんだと思いました。
特別やりとりをしているというわけではありませんが、ただ一方的なプロモーションツイートをするのではなく、ファンとのコミュニケーションを始めたのでしょう。
それからツイート数の多さ。Yahoo!リアルタイム検索で「マクドナルド」を調べてみました。
ほぼ毎日、3000超の「マクドナルド」ツイートですが、2月7日は130,297件もあります。いったいこれはなんでしょうか。一般の人が急にツイートしたのか、それともマクドナルド公式アカウントが発信したのか、その両方なのか。
正解は、増加したほとんどがマクドナルド公式ではなく、マクドナルドのタ◯タルーレットキャンペーン返信用アカウントからのツイート。2月6日から2月7日までのツイートを表示させてみると、こうなります。タ◯タルーレットキャンペーン参加者への、マクドナルドからの返信がどこまでも続くのです。
「タツタが先か?タルタが先か、タ◯タルーレットキャンペーン」とは
タ◯タルーレット自体は、今もマクドナルドのサイトにあります。2月8日から「チキンタツタ」と「チキンタルタ」が発売されているのです。
公式アカウントのハッシュタグが付いたキャンペーン投稿を、公式リツイートすると抽選で100人にマックカード2000円分があたるというものです。
まだまだマックカードが当たる✨タ○タルーレットに挑戦🎯①公式Twitterをフォロー②この投稿をリツイート③結果が@Love_McDから届く🎉期間は2/3から5日間😃詳細は https://t.co/bBetiTzkQe #タツタかタルタか pic.twitter.com/AiZnX7ZFTX— マクドナルド (@McDonaldsJapan) 2017年2月4日
その抽選方法なのですが、マクドナルドの公式アカウントではなく、キャンペーン返信用アカウントからルーレット動画が届きます。動画の最後に、残念ハズレかアタッタヨが表示されます。
キャンペーン返信用アカウントの投稿数は、317,719となっています。数字のつじつまがあいませんが、最大で31万人強が応募したということでしょうか。
とにかくとんでもないツイート数ですが、公式アカウントのフォロワーのタイムラインには出てきません。通常これだけのツイートが、もしタイムラインに出てきたら、どんなにファンでもファローを外してしまうでしょう。
仮に最大で31万人強が応募したなら、マクドナルド公式のキャンペーン投稿はとんでもなく拡散しています。何千万人もが見たのかもしれません。
そして応募した人たち宛に、ルーレット動画を返信したのですから、「チキンタツタ」「チキンタルタ」の発売認知は、繰り返し強化されたことでしょう。
プロモツイートはトレンドになっていましたし、ネットメディアへのパブリシティも強力に行われたようです。
これが上手かというと、超有名企業のプロモーションとしては、精度が高いものの、当たり前の手法です。ただマクドナルドほどの巨大な“資産”を持つブランドが、精度を上げると、それだけで破格の効果を上げられるはずです。
外へソーシャルメディアシフトしたマクドナルド
だからマクドナルドのSNS運用が、それほど巧妙になったのではない。Facebookの対応やTwitterでもリツイートの仕方は、ちょっと首をかしげます。
私はSNS運用自体よりも、むしろプロモーションの組み立て方や商品戦略、広報戦略などマーケティング全体が、ソーシャルメディアシフトしたところに注目すべきだと思います。
2016年以降の新商品のプロモーションや施策は、SNSに乗っかりやすい。SNS利用者が話題にしやすいものを次々に打ち出しています。パブリシティかどうかよりも、ネットメディアも記事にしやすいネタになっています。
タ◯タルーレットや第一回マクドナルド総選挙、裏メニュー、名前募集バーガーなどは言うまでもありませんが、他にも随所に変化が感じられます。
たぶん自然発生的だと思いますが、昨年3月に映画とのタイアップで出したハッピーセットのオマケの中にあった「鳴るよ!ドラえもんの鈴」を猫につけ、Twitterやインスタグラムに投稿する人が多くいたのです。
ちょうど1年ほど前からマクドナルドもインスタを始めていますが、それほど積極的ではないというか、試行錯誤されていたのだと思います。ところがこの「ドラえもんの鈴」投稿をRepostしているのです。
日本マクドナルド公式アカウントです。さん(@mcdonaldsjapan)が投稿した写真 -
公式アカウント自体の投稿がぜんぜん少ないのに、Repostするとは意外でした。インスタでは、ハンバーガーや商品そのものの広告的な写真を出すことはしないようです。
試行錯誤の段階だとしても、従来のマクドナルドのスタンスにはない、大きな転換に思えます。
その他にも、昨年11月29日にこんなクーポンを出しています。
#いい肉の日 は、肉×肉のかるびマックを楽しもう!🍔 11月29日はこの特別クーポンを持ってお店にGo!💫 RTでお友だちにもプレゼントしてね✨✨✨ #かるびマック大復活 *クーポン538番をお伝えください。 pic.twitter.com/undq2rNNPv— マクドナルド (@McDonaldsJapan) 2016年11月28日
マクドナルドが肉の日に何かしたことは、私の記憶ではですが、昨年以前はなかったと思います。もちろん2月9日も、投稿だけのようですが
今日は平成29年2月9日。かなりめずらしい“ニクニクの日”なんですよ🙋💕ジュワっと“鶏肉”がおいしい、チキンタツタ&タルタを食べるしかないでしょ~😆✨ #タツタルタ pic.twitter.com/9zMxj2qlFZ— マクドナルド (@McDonaldsJapan) 2017年2月9日
変化を感じさせるところはいくらでもあるのですが、こんな細かなところにも見つけることができます。
SNS上でネット上で、ユーザーやメディアがどう反応してくれるか、話題になるかどうか。マクドナルドの目線は、ソーシャルメディアシフトしたのだと思います。
2017年1月27日金曜日
[サントリー金麦]マイクロインフルエンサーからの話題の広がり方

サントリー金麦といえば、テレビCMもバンバン打っています。特別ソーシャルメディアを重視しているわけではないでしょうが、インフルエンサーの使い方が上手だなぁと思うのです。
最近はマイクロインフルエンサーという言葉も聞くようになりましたが、上手い使い方だなと思えるブランドは、そんなにありません。ステマもどきのところも、少なくありません。ところがサントリー金麦は、そこのところを上手に拡散し続けているのです。
それでマイクロインフルエンサーって、なに?
アメリカでは10万人100万人というフォロワーを持つ、セレブを使ったインフルエンサーマーケティングが盛んです。100万人というと、どんなジャンルでもビッグスター。ちなみにトランプ新大統領のTwitterフォロワー数は、なんと2200万人!(2017年1月現在)
ただ膨大なフォロワー数を誇り、莫大な影響力を持っていたからといって、企業とコラボしてどれほどの意味があるでしょうか。
たとえば日本では、渡辺直美さんのインスタフォロワーが600万人に迫る勢いです。もし渡辺直美さんが企業とコラボしたら、その商品は一気に大きなリーチを得るでしょう。でも渡辺直美さんと関係の薄い商品やブランドなら、フォロワーは冷めていくはずです。だからジャンルが限られます。
これはコラボではないようですが、マッチしていますよね。
インフルエンサーといっても、その人が本当に製品やブランド、お店などのファンならフォロワーにも伝わりますが、なかなか難しいはずです。
過去にこんなことも書いています。
『インフルエンサーって、誰?』
マッチしたとしてインフルエンサーに依頼しても、費用が高くつき、エンゲージメントも低調。そこでアメリカでは、マイクロインフルエンサーが注目されているのです。マイクロインフルエンサーとは、概ね1万人以下のフォロワー数を持つアカウントだとされています。
ところが、そのマイクロインフルエンサーマーケティングもバブルで、長くはないとする人もいます。
DIGIDAY 「マイクロインフルエンサーのバブルは、そのうち弾ける」
記事を読んでいると、どうもインフルエンサーだけではなく、マイクロインフルエンサーマーケティングについても、ファンかどうかという視点に欠けている気がしてなりません。広がっても、好感を持ってもらえるかどうかは別問題なのに。
また日本ではインフルエンサーもマイクロインフルエンサーも、ステマ手法のひとつとして使われているようなところがあって、何かおかしい気がします。根本的にソーシャルメディアの時代を、まちがってとらえているのではないでしょうか。
そんな中、マイクロインフルエンサーの使い方が上手だなと思うブランドがあります。サントリーの[金麦]です。
SNSの、あらゆるところに[#金麦のある幸せ]と[#金麦のある食卓]
インスタグラムを見ていると、#金麦〜というハッシュタグをつけた投稿をよく見かけます。ハッシュタグ#金麦 はサントリーからのプロモーションではなく、以前から見かけました。
akiさん(@jepun_aki)が投稿した写真 -
プロやプロに近い写真を撮る人、一般の人も投稿しています。現在、ハッシュタグ#金麦 での投稿は40,600あります。人気の投稿は商品がメインではなく、ユーザーが料理や食卓の小物として使っているもの。
パッケージの見た目がいいのか、本当に好きなのか、インスタに合うブランドなのか。とにかくこれだけ使われているのですから、後押しすればいいのです。
コミュニティサイトで「金麦と過ごすちょっと幸せ時間」を募集
サントリーの公式サイトには、金麦のブランドサイトの中に、[金麦スタイル]というレシピやちょっといい暮らしの情報などを扱うコミュニティサイトがあります。そこで毎月のテーマにそって、TwitterやInstagramに#金麦のある幸せ をつけて投稿すると、抽選で毎月50名に6缶がプレゼントされるというキャンペーンをやっています。2017年1月のテーマは「金麦とカレー」。
本当に一般のユーザーなので、シズル感などには乏しいですが、数が集まると魅力的です。
投稿をチェックすると、マイクロインフルエンサーというよりも、本当に一般のSNSユーザーです。
これをよくあるプレゼントキャンペーンじゃないと思う人もいるかもしれません。でもよくあるのは、プレゼントが欲しいだけで応募してる人しか集まらないやり方です。それだと見た人やフォロワーには何も響きません。
しかし #金麦のある幸せ をつけているのは、前から料理や食卓の風景を投稿している人が多いのです。金麦あるし、じゃあカレーを作ってハッシュタグ付けて投稿しよう。抽選に当たればラッキーだし ぐらいの動機でやっている人がほとんどではないでしょうか。
マイクロインフルエンサーを使った #金麦のある食卓 はブログからSNSへ
金麦のある食卓は以前、レシピサイトでアイデアを募集して表彰してプレゼントするなど、ブログを中心に展開していました。2014年まででしょうか。
それがこのところはInstagramなどに移行しているようです。
Twitterでも投稿されていますが、Instagramが主体のようです。Instagramで、料理とインスタ料理写真のプロたち、イコール料理周辺のマイクロインフルエンサーたちは「サントリー様からいただいた」と書かれていますので、経路が見えませんがサントリーからのアプローチでしょう。
ところがプロたちばかりではなく、Twitterも含めて一般的なユーザーたちが、サントリーから何ももらってもいないのに、#金麦のある食卓 を使って投稿しているのです。つまり幸せな食卓、あるいは素敵な食卓には金麦が合う という金麦のSNS内ブランディングが成功していると言えるでしょう。
レシピや盛りつけ、テーブルセッティング、写真の撮り方などなど。Instagramの中の料理クラスタに対する、マイクロインフルエンサーたちの影響力は絶大です。影響された一般ユーザーは、それぞれフォロワーを持っています。
発泡酒/ビールは、どれだけマスで認知度やイメージを上げていても、お店やネットの販売時点に様々なプロモーションが存在していて、ブランドスイッチが起こりやすいはずです。
だから日常的に、イメージに接してもらう必要があります。またどうせ料理や食卓の風景を投稿するのだから、金麦にしておこうとする人だっているはずです。
インフルエンサーマーケティングと言われているものは、ほぼ広告。マイクロインフルエンサーマーケティングと呼ばれているものは、ほぼステマ。
でも本来のマイクロインフルエンサーマーケティングとは、サントリー金麦のような手法なのではないでしょうか。
ネット社会以前、流行現象を感染だと見なして解き明かしたマーケティングの名著『急に売れ始めるにはワケがある』では、感染には三つの原則があるとしています。その一は「少数者の原則」です。ソーシャルメディア全盛の時代になっても、同じではないでしょうか。
急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則
2016年12月26日月曜日
選挙の行方はSNSが左右し、SNSで予測できる?
https://www.donaldjtrump.com/
2016年、アメリカ大統領選挙の結果予測を大手メディアがことごとく外したことが話題になりました。日本では通常メディアは候補者や政党に肩入れしていないことが建前ですから、支持を表明したりしません。
先の東京都知事選では、メディアの不偏不党ぶりの報道、そして与党の支持とは対照的にに、ネットやSNSでは小池百合子さんの話題が圧倒していたので、私は「都知事選をソーシャルメディアやネットから見た風景は、圧倒的に小池百合子さんだった」を書きました。
アメリカ大統領選挙で、世論調査や統計学が敗北したのか?
今回の大統領選挙ではアメリカのメディアのみならず、天才統計学者と呼ばれるネイト・シルバー氏も外してしまいました。ネイト・シルバーは、2018年の大統領選では50州中49州を、2012年の大統領選では50州すべての結果を的中させました。
それが2016年の予測では、大ハズレだったのです。
米大統領選。クリントン71対トランプ29。ネイトシルバーの予想 https://t.co/So5TkzmXIN— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) 2016年11月2日
得票数ではクリントン氏がトランプ氏を、290万票も上回りました。ところがアメリカ大統領選挙の選挙人という仕組みで、ヒラリー氏が破れたのです。
クリントン氏、史上最も得票した敗戦候補に 290万リード
ただもちろんネイト・シルバー氏や大手メディア、世論調査会社は、そんな選挙制度を踏まえた上での予測です。
このことをエコノミストの伊藤洋一氏は、こう書かれています。
恐らく今回の米大統領選挙でクリントン氏以上に負けを認めなければならないのは、投票当日の朝まで「クリントン氏の圧倒的勝利」を予測し続けた、米国のマスコミそして世論調査会社だ。人材、装置などで十二分な情報収集能力とインフラを持ち、圧倒的な世論形成力を持つと思われていた三大テレビネットワーク、CNN、ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストなどの既存メディアが、これほど惨めな負けを経験したのは、米国の歴史上これまでなかったことだ。
金融そもそも講座
トランプ氏本人は、勝因をソーシャルメディアの活用だと語る
こちらの記事では、ソーシャルメディアのエンゲージメント比較すると、トランプ氏はヒラリー氏を圧倒していた。その大きさは、映画「君の名は。」や「シン・ゴジラ」の数百倍の規模だといいます。
【検証】本当にトランプは、SNSで選挙に勝ったのか?
しかし話題になったから、それがどう投票行動に結びつくのか。選挙権を持たない人もいるだろうし、ネガティブな反応も少なくない。トランプ氏のTwitterでの炎上ぶりは、目を見張るものでした。賛否が拮抗するテーマでは炎上が起こりやすいものです。
炎上マーケティングといわれるものは、ECサイトへのアクセスを激増させると、“買う”人も増えるというもの。手軽な価格のものなら、そういう方程式も成り立つと思いますが、ことは選挙です。どれほど結びつくのでしょうか。
同じことを、先の都知事選でも思いました。「都知事選をソーシャルメディアやネットから見た風景は、圧倒的に小池百合子さんだった」でも書きましたが、「ポジティブ/ネガティブに関係なく、ツイート数の多さと支持の大きさは連動する傾向にあることが、弊社の過去の分析経験から分かっています」と言っている会社があるのです。
そう言われても半信半疑。ただYahoo!リアルタイム検索などを見ても、ネガポジ判定はいい加減なものです。そもそもアルゴリズムでポジティブ/ネガティブをきちんと解析できないなら、エンゲージメントか言及数、つまりは話題の大きさで判断するしかないはずです。
世論調査が外れたのは、トランプ支持をおおっぴらに表明できないものだ。隠れトランプが大勢いたという分析も少なくありません。
しかしSNSでも誰もが正直だとは限りません。やっていない人だっているのですから、ソーシャルメディアを調べたとしても、最初から大きなバイアスがかかっています。
事前に大統領選結果を的中させたのは、AIによるSNSスキャン
世論調査や統計学が敗北したといわれる今回の大統領選で、的中させたとされる予測を出したのは、私が探せた範囲では南アとインドのAIでした。
ひとつは公的機関やピザハット、ウーバーなどから依頼を受け、ソーシャルメディアに表れる市民感情をリアルタイムに追跡している南ア・ケープタウンのソフト会社「ブランズアイ」。この会社はAIを駆使してソーシャルメディアを追跡。
分析は人間の手で進めたということなので、ネガポジ判定はかなり正確かもしれません。CNNに書かれています。
ツイッターを中心に400万人からの投稿3700万件を収集した。分析の結果、クリントン氏への反感とトランプ氏への強い支持が多数を占めていることが分かったという。
大統領選の集計と照らし合わせると、11カ所の激戦州のうち9カ所で予想が的中した。
トランプ勝利的中、予測の鍵はSNS上の感情 南ア企業
もうひとつは、インドのジェニック・エーアイ社が開発した人工知能「MogIA」。グーグル、フェイスブック、ツイッター、ユーチューブといったプラットフォームから2000万以上のデータポイントを分析。今回の共和党と民主党の各大統領選候補者を選ぶ予備選挙の結果を含め、大統領選関連の過去4回の選挙で、MogIAは結果を正確に予測していたそうです。
トランプ氏勝利を示すデータの一例として、ネットユーザーのエンゲージメント(トピックに対する関わり)の比較で、バラク・オバマ氏が初当選した2008年のピーク時より、今回のトランプ氏が25%も上回っていたとのこと。
インド発のAI、トランプ勝利を10日前に予測
上の引用はNewsweekからですが、こちらでは「(MogIAは)候補者について投稿した人々の感情を理解することはできません。人が候補者を支持するか反対するかはわかりません」とあります。ジェニック・エーアイ社のCEOの言葉からすると、トレンド性が鍵のようです。
MogIAの分析が当たったのなら、ソーシャルメディアでのエンゲージメント。ブランズアイの分析が正しいのであれば、ソーシャルメディア、特にTwitterでの感情表出と選挙結果には、偶然ではなく正の相関関係があると言えそうですね。
反応がある前提として、まず注目。注目とは焚き火であるという本「ATTENTION」。
トランプ氏はこの本でいうところの即時と短期の注目には成功しました。
2016年12月14日水曜日
DeNAキュレーションメディアの問題は、Googleの敗北でもあるんじゃないのと
10月の末、SEOの専門家が「死のうとしている人から搾り取るなよ」とツイートしたことから、DeNAキュレーションメディアの問題点が次々に表面化しました。
[死 にたい]でSEOされたwelq(運営:DeNA)の大きな問題
WELQ(ウェルク)とは、DeNAが運営していた「ココロとカラダの教科書」というサイト。ところがその内容は、普通の医療関係者なら怒るぜと、美容皮膚科の院長が告発するレベル。
WELQは医療関係者に監修されていないばかりか、引用やパクリを元にしていたことも指摘されました。他のサイトからの転用を指示するマニュアルがあったり、WELQ以外のサイトでは記事量産の手法も暴露されています。
DeNAがやっていたことは、ココロとカラダに関する有益な情報を広めて行こうとしたのではなく、検索されたときに上位に来ることで、広告収入を得ようとしていただけなのは明らかです。その手法があまりにも度を超したもので、しかも健康や命にかかわるものだから、多くの人の怒りを買い炎上し続けています。
医学部卒のライター朽木誠一郎さんは2015年4月に、今回の問題を予言するようにこんな記事を書かれています。
しかし、どうしてこんなキュレーションメディアが検索上位に来てしまうのでしょうか。Googleはユーザーにとって役に立つサイトを検索上位にするために、これまで様々な施策を実施し、アルゴリズムを進化させてきたはずです。
DeNAのキュレーションサイトが大きな騒動になったのは、医療情報やセンシティブな問題を扱ったからだけでしょうか。
DeNA的なSEO手法が通用するなら、医療やセンシティブなジャンルを扱わずに手法をマネればいいと考える人は少なくないでしょう。それがまかり通れば、Google検索の信頼性は急速に失われてしまうかもしれません。
貼り合わせたり、パクった文章をGoogleは見抜けない?
かつてブラックSEOとしてワードサラダという言葉が、一部で流行しました。それほどワードサラダを使ったブログやサイトがあふれたのです。
nikkeiBPnetの時代を読む新語辞典には、2007年に「ワードサラダ」について書かれています。プログラムで自動生成される文章で、人間が読むと支離滅裂。でもロボット型検索エンジンには見抜けないことが多いと書かれています。もちろんGoogleは、品質に関するガイドラインとして「自動的に生成されたコンテンツ」という項目をもうけています。
自動生成コンテンツの例としては、次のようなものが挙げられます:
- 自動化されたツールで翻訳されたテキストが人間によるチェックや編集を経ず公開されたもの
- マルコフ連鎖などの自動化されたプロセスを通じて生成されたテキスト
- 自動化された類義語生成や難読化の手法を使用して生成されたテキスト
- Atom/RSS フィードや検索結果からの無断複製によって生成されたテキスト
- 複数のウェブページからのコンテンツに十分な付加価値を加えることなくそれらをつなぎ合わせたり組み合わせたりしたもの
今回のDeNA的な手法は、人間の手が入ったものだから自動生成ではないです。この中に「翻訳されたテキスト」と出てきますが、Google翻訳もかつては支離滅裂でした。ところが最近ニューラル機械翻訳になって、従来のパーツごとから文章全体を一気に翻訳するようになって、人間のような自然さに近づいたと言われています。
今回の騒動では、投資家・山本一郎さんのちょっと思わせぶりなツイートもあります。
個人的に興味本位で起こしたAIが自動文節作成した記事が、クラウドワークス経由でDeNAのwelqやmeryに掲載されてて、それがSEOに役に立ったとかBuzzFeedでDISられててウケるんですけど。これはそろそろ暴露したほうがいいんですかね。— 山本一郎(やまもといちろう) (@kirik) 2016年11月17日
低品質なサイトも、Googleは見抜けない?
自動生成がガイドラインに抵触するだけではなく、日本では2012年からパンダアップデートが行われています。Googleのウェブマスター向け公式ブログには、2012年に「良質なサイトをつくるためのアドバイス」が書かれています。
そこには「Googleが実際にアルゴリズムで使用しているランキング シグナルは公開できません。検索結果が操作されるような事態を防ぐためです。代わりに以下の項目をご覧頂くことで、Googleがこの件をどうとらえているのか、ご理解頂けるのではないかと思います」とあり、24項目の質問が書かれています。
そして「これらの質問から、Googleが良質なサイトと低品質なサイトとを見分けるアルゴリズムをいかにして書こうとしているのか、ご推察頂ければ幸いです」とあります。
そこからいくつかピックアップしてみます。
そこには「Googleが実際にアルゴリズムで使用しているランキング シグナルは公開できません。検索結果が操作されるような事態を防ぐためです。代わりに以下の項目をご覧頂くことで、Googleがこの件をどうとらえているのか、ご理解頂けるのではないかと思います」とあり、24項目の質問が書かれています。
そして「これらの質問から、Googleが良質なサイトと低品質なサイトとを見分けるアルゴリズムをいかにして書こうとしているのか、ご推察頂ければ幸いです」とあります。
そこからいくつかピックアップしてみます。
- あなたはこの記事に書かれている情報を信頼するか?
- この記事は専門家またはトピックについて熟知している人物が書いたものか? それとも素人によるものか?
- サイト内に同一または類似のトピックについて、キーワードがわずかに異なるだけの類似の記事や完全に重複する記事が存在しないか
- この記事は独自のコンテンツや情報、レポート、研究、分析などを提供しているか?
- 同じ検索結果で表示される他のページと比較して、はっきりした価値を持っているか?
- コンテンツはきちんと品質管理されているか?
コンテンツが外注などにより量産されている
- 次のような理由で個々のページやサイトに対してしっかりと手がかけられていない状態ではないか?
多くのサイトにコンテンツが分散されている
- 記事はしっかりと編集されているか? それとも急いで雑に作成されたものではないか?
- 健康についての検索に関し、あなたはこのサイトの情報を信頼できるか?
抜粋した質問からすれば、DeNAのキュレーションメディアが検索上位に来るわけがないですよね。確実に、引っかかって低品質サイトと判断されると思うのですが。
Googleを揶揄するために書いているわけじゃありませんが、生真面目にGoogle対策していた人たちからすれば、なんだよ。まったくチェックされていないじゃん、となりませんか。
DeNAの問題が大騒動になって、他の大手キュレーションメディアなどでも閲覧できなくなったものがあります。それはGoogleによるペナルティではなく、社会的な問題化を避けるためだと思います。
NEVERまとめの作成者に「オーサーランク」を適用するLINE
著作権問題でずっと以前から問題になっていた、元祖キュレーションメディアNEVERまとめ。運営するLINEの上級役員が、12月5日に質の向上を目指す新方針を発表したそうです。
これによると、新方針は2つ。ひとつは「まとめの作成者にオーサーランクを適用」、もうひとつは「一次情報発信者の権利保護」。読むと、ほぼ不可能なんじゃないかという気がします。
オーサーランクとは、著者への評価。誰が書いているのか、どれほどの専門性を持っているかというところを問います。そのやり方は、◯LINE IDでの認証 ◯作成者の経歴、背景などを審査し ◯ランクに応じて上位表示、高インセンティブレートというのですが、そのそもLINEがLINE IDに紐づけされる作成者の情報なんて持っているのでしょうか。
一次情報発信者の権利保護というのも、「サイト単位で一次コンテンツのオーサー登録」ということで、詳しくわかりませんが、権利者がオーサー登録する必要があるということでしょうか。
誰が記事を書いたのか、わかっていないGoogle
オーサーランクは、2012年にGoogleが本導入したGoogle+と紐づいた作成者情報です。検索結果に作成者の名前や顔写真などを表示するとともに、検索ランキングにも影響を与える評価要因だとしていました。
ところがもう「記事がだれによって書かれたかをGoogleは認識しておらず、コンテンツ品質の評価要因にもしていない」というのです。
作成者情報プログラムも廃止されたということですが、現時点でGoogleにログインして検索すると、Google+のサークルに入れている人の作成者情報は出てきます。
ともあれ、そんなことよりも誰によって書かれたかを認識していないというのは、驚きです。だとすれば、パクられたのかオリジナルなのかは判定できないのでしょうか。
同じ海外SEO情報ブログで鈴木謙一さんは、上の記事の前に「誰が書いたかをGoogleは認識できているふうではなさそうです」と書かれています。
Googleジョン・ミューラー氏からの回答として、こうあるのですが。
どの人がどの記事を書いているかをわかっているということでもない。
しかしウェブの複数の場所で同じ記事をもし発見したなら、どこで初めに投稿されたのかを上手に判断できる。
つまりどちらが先か、タイミングは把握しているということですね。
以前にも書きましたが、記事を丸ごとパクられたことがあり、そのサービスを運営する大手企業に連絡を入れたのですが、返信すらありません。Googleで検索すると、下位ですが出てきます。
私の想像では、同じ記事が出ている。Googleは両方把握しているが、同じ著者が両方に書いたものか、それとも一方はパクったものなのか判断できていない。のだと思います。
つまりはパクられるのを防ぐことはできない。パクられたら著作権を侵害するものだと、自分でGoogleに申請する必要がある。そのためには想定されるキーワードで検索し続ける必要があるということ、ですよね。そんなバカな。
このことがやっかいなのは、たとえば企業がコンテンツマーケティングをする。パクられたり、引用されたりして、そのブラックなサイトが自社サイトよりも上位に来るを阻止するには、常に発見することを行って、Googleに申請しなきゃいけない。
そして、もしかすると設定したキーワードを使い、DeNAの手法に学びコンテンツを量産しなきゃいけないのではないだろうかと、バカバカしい想像をしてしまいます。
もちろんドメインのパワーがあるはずですが、Googleのアルゴリズムが飛躍的に進化しないかぎり、従来の検索結果はあてにならなくなるかもしれません。
Google検索は、大きな岐路に立たされている?
Googleの苦悩を推測できるような新機能を提供し始めたようです。アメリカのみ英語表記のみ、iPhoneとAndroidアプリのみということです。
ハーバード大学医学大学院やメイヨークリニックと連携して症状検索カードを作成し、通常の検索結果の上に表示するようです。
権威ある機関と連携してということですから、オーサーランクの進化した形と言えなくもないと思いますが、結局は作成者を特定することが、有意義な検索にする早道なのではないでしょうか。カードがまず出てくるなら、ネット検索ではなく医療辞書検索ですよね。ネット社会以前、ほとんどの人は気になる症状があると家庭の医学的な本をめくっていました。
アメリカでの評価だと考えていいと思いますが、症状検索を始めた背景は、こういうことのようです。
グーグルは、「健康問題」を抱えている。医学的症状に関する検索結果はお世辞にも「とても便利」とは言えず、多くの場合で不安になるほど的外れで、患者や医師にフラストレーションを与えてきた。
アルファベッド傘下のグーグルはその治療法を開発したと述べた。同社は20日、「症状検索」と名付けた新機能の提供を開始した。
遅かれ早かれ、医療情報以外でも必要になりそうです。
2016年11月30日水曜日
ソーシャルメディアが加速させる、ファッション業界のシステム崩壊
TOM FORD
9月7日(日本時間では9月8日)トム・フォードは、2016-17年秋冬コレクションをライブストリーミングでニューヨークから世界に向けて配信。そして配信終了後にショップに行くと、見たばかりのコレクションが販売されているという“SEE NOW,BUY NOW”をやったというのです。
トム・フォードは、サンローランおよびグッチグループ全体のクリエイティブ・ディレクターを歴任したハイファッションの代名詞的デザイナー。ラグジュアリーファッションすぎて、あまり一般的ななじみはありませんが、六本木など一部地域や芸能人には高い人気があります。またパクリまくられることでも有名です。
トム・フォードは、どうして“SEE NOW,BUY NOW”に行ったのか
その動機はAFPによると、「世界は”immediate-即座“という考えが増えました。現在のコレクションの発表方法は、発表してから実際に入手できるまで約4カ月の期間が必要で、それは時代に沿った考えとして理解ができない状況になっていると思う」とのことです。
「トム フォード」コレクション発表後すぐ発売スタート
いろいろ書くよりも、この動画を見てください。ショーの前日、VOGUEのインタビューに答えています。See Now Buy Nowだけではなく、ソーシャルメディアの影響やインターネット後の世界についても率直に語られています。
トム・フォードが語った、最新See Now Buy Nowコレクション。
「業界のイベント」から「消費者志向のショー」に変更したいCFDA
今年の1月、WWDにこんな記事が出ていました。アメリカファッション協議会(CFDA)は「シーズンの半年前に、エディターやリテーラーなど限られた観客を対象にランウエイショーを行い、消費者がそのアイテムを手にするのは半年後、という現行のファッションシステムはもう崩壊している」と考えているというのです。
ダイアン・フォン・ファステンバーグCFDA会長は、「デザイナーからリテーラーまで、あらゆる人たちが、ショーについての苦情を申し立てている。ソーシャルメディアが発達したため、人々は混乱しており、現行システムがどうにも機能しないようになった」と述べる。「消費者がインスタグラムやウェブサイトで見た服を買いにショップに行っても、6カ月待ってくださいと言われてしまう。もうこれからは消費者優先のショーにした方がいいと、誰もが考えているのではないかしら」。
CFDAはボストン・コンサルティング・グループに、将来のファッションショーの在り方を明確にするための調査を依頼したとも書かれています。
未来のファッション・ウイークは「業界のイベント」から「消費者のイベント」に!?
その調査結果や提案が、BCGから行われる前に、トム・フォードは先駆けてやってしまったというわけですね。
ただWWDの記事にもあるように、システムは崩壊していないと考える人も少なからずいるようです。ラグジュアリー顧客は「待つことを楽しむ人もいれば、先行プレビューを見て、先に手に入れる特権を欲しがる人もいる。誰もが春の服のランウエイショーを2月に見て、それを2月に買いたいと思うかというと、それは疑問だ」という意見も。
どうなんでしょうか。日本ではラグジュアリーブランドではなくても、先行予約会なんてことを多くのセレクトショップなどでもやっています。母集団が少なくても、人とは違うものを買いたいというクラスターには、有効な方法だという気がします。数量限定発売などで行列ができる現象も、同じことだと思います。
もうひとつ、トム・フォードに限らずラグジュアリーブランドがショーを行うと、必ず模倣される。ハイファッションの傾向がトレンドの幹をつくるのですから、当然パクられてしまいます。ディテールレベルだと、すぐにファストファッション化されてしまいます。できるだけ回避するためにも、デザイナーの側からすればSEE NOW,BUY NOWでやりたいと考えるのが自然な流れではないでしょうか。
「消費者志向」とは、タイミングを合わせることだとしたら
「業界のイベント」とは、バイヤー、プレス、ショップなど関連業界に向けたプレゼンテーションで、受注・生産のためのお披露目会のようなもの。それが「消費者志向のショー」になるとどうなるでしょうか。
CFDAの会長はアポイントメント制プレゼンテーションなどで、リテーラーやプレスには半年前にコレクションを披露し、受注するというやり方もありで、「そしてオン・シーズンになってから、消費者を招いたランウエイショーを大々的に開催してショップに並んでいる商品を披露すれば、ソーシャルメディア現象の恩恵を丸ごといただけるわ。現行システムで得をしているのはコピー業者だけよ」と考えているようです。
情報の流れ・拡散のピークだけで考えれば、ラグジュアリーブランドなら私は順番が逆のような気がします。熱心なファンとプレスを招いた小規模なショー。それからリテーラーを招いた受注会の順ではないでしょうか。
同時に見せても、プレスより先に熱心なファンがソーシャルメディアで拡散してくれます。ネットメディアでも、ニュース系はスピーディに発信しますが、マガジン的なところはそうでもありません。
ともかく熱心なファンが気になったアイテムを発信し、拡散される。リテーラーは勘や今までの傾向よりも、ソーシャルメディアの評判を見ながら発注する方が確実に思えます。
そしてその先には、もちろんブランドの投稿からそのまま買えるリアルなSEE NOW,BUY NOWがあり、中飛ばしがあるのかもしれません。
ラグジュアリーブランドにとっては、先行市場を確実に、ダイレクトに手中にすることが最優先ではないでしょうか。ファッションに特徴的にお金を使うのは、どんな調査でもごく一部です。
渋谷の街頭で行われているイベントを見ていると、「撮影禁止」の札を掲げているものも半数近くあります。後日、公式の動画やメディアに加工されたもので出て来るのですが、拡散度合いはやはり低い。一般の人のソーシャルメディアでの発信のピークは、とっくに終わっているのです。
トム・フォードがVOGUEに語っている言葉が印象的です。
だってもう、そんな世界は存在しないんだから。
もう存在しないことを考えることはできない。
2016年11月7日月曜日
ソーシャルメディアに対応する組織と、対応しない組織
ひとり遅い昼を食べていたら、すぐ目の前でノートパソコンやタブレットを使いながら新商品のマーケティングについて語っている人たちがいました。渋谷周辺のカフェやファミリーレストランでは、こんな場面に遭遇することが珍しくありません。
実感がないのに、日経新聞的なとらえ方をする人たち
ユニークな商品だな。ネットで完結するし売れそうだと思いながら、聞くとはなしに聞いていたのですが、経営者らしき人が、広告はしない。ソーシャルメディアだけで売ろうと思うと発言していました。今どきです。
ところが「ユーザーの属性データなんかをグラフにして、毎日インスタに投稿するのをルーティンにするとか」と続けました。まわりの人もうなずいているのです。私は思わず顔をあげて、どんな人たちなのかじっくり見てしまいました。
インスタグラムを、自分自身ではやっていない人たちなのでしょうか。そのあと社内で、実際にインスタグラムを使っている人たちが意見するとは思いますが。
インスタグラムでも、たとえば文字中心で動画にしている「広告」はあります。でもよほどキャラクター化するならまだしも、グラフを「投稿する」のはないでしょう。しかも毎日だなんて。
日本経済新聞に恨みはありませんが、私は仕事でこういう話をされると「日経新聞の読者にアピールするのですか?」と、言ってしまいます。
投稿するものがない、何を投稿すればいいのかという依頼
先日、ソーシャルメディアで投稿するネタがない。何を投稿したらいいか、御社に運用を任せた場合の見積もりも欲しいという依頼がありました。
少しだけ取引させていただいている企業なので、おおよそは理解しているつもりです。BtoCだし、商品としてもSNS向きです。爆発的な効果をあげることは可能だと思います。ただ…
担当者の方にお会いし、提案をしました。現状では広告に使った写真とコピーを、FacebookやTwitter向けのサイズの画像にして投稿されています。これはもちろん必要なのですが、SNSでは公式発表を知りたがる見たがる人は、ほぼいません。中の人の個人的な実感や、個人的な視点のある写真の方がアピールできます。
なんども書いていますが、タレントの宣材写真よりも生写真、オンステージよりもオフステージ、日常のシーンの方が拡散します。
広告では伝えられない細かな情報、ニッチな視点だって好む人がいますし、アピールできるかもしれません。ファンならなおさらです。
アジアの四大妖術と、すっぴんブームの交錯する関係
またフォローしてくれている人とのコミュニケーションや、アクティブサポートもあります。具体的にその企業に商品について書いている人のツイートをお見せし、こういう情報を教えてあげることだって出来るじゃないですかと説明しました。
投稿するネタがないのではなく、組織が対応していないだけ
この企業では担当者のほか、各部署から代表が出て、SNSで何を投稿するかのミーティングがあるそうです。広告に使ったものを使うのはすぐ決済が出るけれども、それ以外は決済がなかなか出ない。というより何も返ってこないとおっしゃるのです。
ですよね。私も、知っているだけにたぶんそうだろうなと予想していました。
それだと何を提案しても、誰が運用しても、投稿できません。
SNSを仕事をしている会社に依頼しても、何も投稿できません。お金の無駄です。
多くの会社でSNSといえばFacebookが好まれますが、それは経営層の知るSNSがFacebookだからです。ところが企業や団体のFacebookページの投稿は、軒並みリーチを減らしています。簡単には個人のタイムラインに出て行かないのです。表示させることができる有利な投稿タイプは動画。
フェイスブックは動画を優遇してる! そう考えたのは妄想じゃなかった?
しかも今ならライブ動画を露骨に優遇しています。ところが動画の絵コンテを作って会議にかけ、修正・変更をし、決済をもらう。ライブじゃないなら、撮影し、編集して、また会議にかけ、修正・変更をし、決済をもらう。そんなプロセスに何日もかけるなら、CM並みの制作費がかかるかもしれません。
かなりのプロセスと費用をかけたのではと想像されるものも、あることはあります。
ウェンディーズ、Twitter「ライブ配信」で30万ビュー達成
話題やアルゴリズムが変化するスピードは、肌で知る
成功例はあるものの、ほとんどのSNSのアルゴリズムは頻繁に変わっています。またその日、その時の話題の流れで、拡散され方は大きく変化します。
拡散する大きさもスピードもだんとつのTwitterでは、まずその日の流れを考慮しないと、炎上のリスクさえあります。災害や事件などが発生した場合を考えれば、分かりやすいでしょう。その日その時のプラスの流れにうまく乗ることができれば、成果は莫大になります。
今日は新商品の発売日だ。社会的に大きな関心になっている出来事が発生しているけれども、どうしても投稿する必要があるのなら広告に使った写真とコピーをリメイクしたものでいいのです。後日、生写真的な、ニッチな、パーソナリティの見える投稿を追加し続けて行くのが効果的だと、私は考えます。ただ、その決定は即座にやらないと何も出来なくなってしまいます。
つまりはあらかじめ、オープンにできる範囲が明確になっていること。意思決定のプロセスを、出来る限り短すること。観察しているだけではなく、実感でSNSの面白さや反応を感じている人が担当者になることが必要不可欠です。
それが無理なら、SNSでは広告を使うしかないでしょう。
もっともその広告表現だって、SNS的でなければ効果がないのですが。
ちなみに、PPAP ペンパイナッポーアッポーペン/ 死神リュークfeat.ピコ太郎の動画、11月1日の公開ですから、決断から公開までのプロセスが速いですよね。
内容も面白いですが、PPAPカバーのキモはスピード。もし公開が1ヶ月先だったらどうでしょうか。11月7日の時点で再生1000万回突破してます。
2016年10月26日水曜日
Apple Payは、どうしてTwitterで爆発したのか
10月25日、日本でもApple Payのサービスが開始されました。Twitterでは朝からトレンドになっていましたし、大手メディアから個人のブログまで、午前中から取り上げていて、それぞれが引用したツイートも数多く出回っていました。
Yahoo!リアルタイム検索で調べると、25日中のツイート数は約26000件といったところでしょうか。
リツイートや会話が発生しているものも多く、Apple Pay関連の拡散は少なくともその数十倍になるんじゃないかと私は想像しています。
最大のピークは、25日朝の10時。5150件のツイートです。追っていくと、多様な角度からの話題が、Apple Payで起こっていることがわかります。
[ビジネス][初体験][障害][笑い][使ってみたい][使い方/裏技]ぐらいに分けられるかと思いますが、[ビジネス]はカード会社やキャリア各社が宣伝・サービス合戦を繰り広げていますのでご存知でしょう。また一部の銀行はキャッシュカードなしに、Apple PayでATMから現金が引き出せるようになると発表するなど、関連の話題も続いています。
[障害]はモバイルSuicaが25日朝7時半ごろから、ログインができなくなったというのです。原因は通常の10倍ものアクセス。チャージやグリーン券・特急券の購入ができないのですから、大きな障害です。
「モバイルSuica」障害、約3時間半で復旧
「iPhoneでSuicaが利用できるようになったことが影響した可能性がある」としていますが、ほかに理由は見つからないですよね。
じゃあ、朝7時半からApple Payを使いたいとアクセスした人がそんなにいたんでしょうか。
iPhoneユーザーは、無類の新しもの好き?
以前、あるクライアントが日本初の機能を使ったアプリをiPhoneとAndroid両方でリリースしました。半年後ぐらいにお聞きしたところ、ダウンロード数と利用率ともに10倍以上の差があるとおっしゃっていました。
iPhoneユーザーは、とにかく新しいもの使ってみたいのですね。あ、でも私はiPhoneユーザーですが6sですし、新しい機能やサービスをすぐに使ってみたいなんて思いません。
しかしすでにiPhone7を購入した人なら、新しもの好きでしょうし、Apple Payを使いたいと考える比率は高いでしょう。
使ったら、「使った」とSNSで、特にTwitterで[初体験]ツイートする確率は高いと想像できます。なぜなら反応の大きさが違います。
朝の10時前後から使ったというツイートが出始めて、それを見た人たちが反応したりニュースなどを引用してツイートしたので激増したのではないでしょうか。
[初体験]ツイートの最強は、Apple PayとApple Wachの組み合わせ
私はツイートを見て、驚きました。なんとApple PayはApple Wachでも使えるそうです。iPhone7じゃなくても、Apple Wachと同期すれば使えるとか!?
おおおお改札通れたあぁ!— まなしば@ポケGO28 (@manami1030) 2016年10月25日
Suicaのアプリ入れてそのまま改札GO
Apple Pay +iPhone SE +Apple Watch2で#右腕で慣らしてきた甲斐あった pic.twitter.com/r9C1SwWuEc
Apple Pay早速使おうとタクシー乗ったらまさかのカードNGでドテー!となって、その後山手線でリベンジ。ドキドキしつつ、自動改札でピッ!と通れて感動^_^watchの盤面も新しいミニーに変えて、持ち歩くのがまたワクワクです。 pic.twitter.com/qqm9uR6e7E— 小宮山雄飛 (@yuhikomiyama) 2016年10月26日
それほどリツイートされているわけではありませんが、こういうツイートを見て、調べた人も少なくないはず。
拡散しているのは、初体験の喜び。
— 小池敦 (@AtsushiKoike) 2016年10月26日
マクドナルドでApplePay、iD初支払い。こちらのマクドナルドでもお初のようでした。ドコモの、ガラケー時代はiD支払いでと店員さんに伝えてもなかなか手間取った記憶があるが、クレジットカードよりも断然速いですね。 pic.twitter.com/qrIP5BwdKN— ロバート軍曹 (@ccx60530) 2016年10月25日
だんぜん強いのは、もちろん[笑い]のツイート
使えなかったとかネガティブなものもあるものの、面白いのは笑いに持っていったツイート。Apple Payが話題になっているからこそパロディにもできるのですが、テキストだけではなく写真まで撮っているのですから、競い合いになるネタかもしれません。
— Pナッツ(落花生)セカンダリ (@pnuts_secondary) 2016年10月26日
アップルパイとアップルペイのダジャレものは数多くあるものの、写真にしてしまえば、一目瞭然です。
さらにこれから広がりそうなのは、なんとPPAPもの。PPAPを持ってきたツイートは、10月1日にロシアでも出ているので、マッシュアップ動画を作れば世界的に拡散する?
本日よりApple Pay運用開始です。iPhoneでSu-caが使えるように! #Suica #ApplePay #PPAP #ピコ太郎 #BABYMETAL pic.twitter.com/eK6dbYNZoo— 仮面ラウダー (@haruka_striker) 2016年10月25日
と思いきや現在のところ、 こちらがリツイート6021回で最強の拡散ツイートのようです。わざわざ、よくまあ(笑)
ペンとパイナップルをApple Payで購入しました pic.twitter.com/1UAfjBgke5— akirafukuoka (@akirafukuoka) 2016年10月25日
日経新聞的な興味や拡散も大きいですが、金融関係がしゃかりきになっているのはiPhoneが参入してきたことによってスマホ決済が一気に広がり、Apple Payがプラットフォームになってしまうかもしれない。先に対応しておかないとまずいということでしょう。Paypalもそうですが、大きく普及すれば個別クレジットカード会社の存在は希薄になってしまいます。iTunesでレコード会社を意識することは、とても少なくなったのではないでしょうか。ああいう感じですよね。
でもプラットフォームになるかどうかは、一般の人たちがどれだけ利用するかにかかっているのですから、笑いまで取り込まれているのは大きいです。まず認知度から。
Twitter方面から見ても、Apple Payは強力です。
2016年9月30日金曜日
聖地巡礼は、場所のコンテンツ化と考えればいいんじゃないかと
先日、Twitterでこんなツイートがリツイートされて来て、誰なんだろうとプロフィールを見たら、岐阜県飛騨市の市長だったので、対応早いなぁ、本気だな。聖地巡礼ブームは、それほどなんだと改めて思いました。
調べて見ると、Facebookでも「君の名は。」関連の対応を、何度も投稿されています。
映画「君の名は。」の聖地、飛騨市宮川町落合のバス停。劇中に出てくる市営バスのバス停標識を設置しました!昨年秋のバス路線の改編で使われなくなっていたものを、倉庫から探し出してきたもの。これでほぼ映画の場面の通りかと思います。#君の名は #きみひだ pic.twitter.com/PfqUPJJvva— 都竹 淳也 (@tsuzukujunya) 2016年9月27日
映画「君の名は。」 は、興行収入100億円を突破。『シン・ゴジラ』を上回る大ヒットだといいます。それだけではなく、岐阜県飛騨市など、背景となったと思われる場所に【聖地巡礼】でファンが殺到しているというのです。飛騨古川駅は、テレビでもさかんに取り上げられていました。
聖地巡礼は、どうして拡大したのか
宗教行為の聖地巡礼になぞらえて、映画やアニメに関連した場所をファンが訪れることを【聖地巡礼】と呼びます。2012年にはNHKが番組で「アニメを旅する若者たち “聖地巡礼”の舞台裏」が特集されるほど。
NHK クローズアップ現代
番組によると、作り手の事情として、制作費をかけられなくなった。「背景をゼロから想像して作るのと違い、近くの町をモデルにして描けば手間暇かけず、コストも抑えてリアルな背景を作ることができます。」
ファンサイドからは、「虚構であることを分かったうえで、どのぐらい作りこまれているか、どういうふうに緻密に作られているかということを、そこを楽しむ見方」があり、「謎解きゲーム」「ファンの間でそれを意見交換するっていう楽しみ」がネットによって飛躍的に簡単になったといいます。また地域密着アニメは、「等身大のドラマのほうが、実感とか共感を持ちやすい」、それが聖地巡礼と結びついたのではと語られています。
「等身大」をのぞけば、2004年の冬ソナブームでは、旅行会社がこぞって聖地巡礼ツアーを企画し、中高年女性が韓国に殺到したといいますから、実感したい、その世界に没入したいというニーズは、根強くあるのだと思います。
2004年なら、聖地巡礼して写真を撮っても、身近かな知人に見せるぐらいしかありません。でも今ならSNSで知らないファンとも交流でき、それがまた聖地巡礼熱を拡散させます。
NHKの番組のページには「聖地を作れ 狙う自治体」という見出しまでありますが、まさに今はその競争。
国内ばかりではなく、海外からの観光客も聖地巡礼に興味を持ちます。以前に書きましたが2003年のソフィア・コッポラ「ロスト・イン・トランスレーション」。この映画によって、渋谷に行きたい、スクランブル交差点を渡ってみたい。カラオケに行きたいという外国人が増えたそうです。
渋谷スクランブル交差点の何に、外国人は興奮するのでしょう
今月16日、KADOKAWAやJTB、JALなどが「アニメツーリズム協会」を設立したそうです。一般公募で88ヵ所を「アニメ聖地」として選定、2020年には国内外から年400万人の観光客をアニメの聖地に送り込むことを目指す。協会設立は、訪日外国人観光客数の目標達成の強力な後押しとなりそうだと、投資関連のサイトに、鼻息の荒く書かれています。
「聖地巡礼」400万人へ、カドカワらアニメツーリズム協会設立 <株探トップ特集>
何の意味も付加されない場所が、忘れ去られるのは当たり前
インバウンドまで考えると、聖地巡礼ブームはまだまだ拡大しそうですね。しかし、観光とか旅は、その体験自体に意味があるのだから、それぞれの価値観に沿った“聖地”を訪れるのは、当たり前じゃないですか。
日常生活なら、たとえば意味なく駅近や安い店でお昼を食べるということがあるでしょう。でもわざわざ出かけるなら、その人にとってなにかしら格別の意味があるところに行くのではないでしょうか。
観光になれば、利便性とか価格ではない価値観の比率が高まってくる。それを与えるのがアニメや映画などのエンターテイメントだったり、あるいは史実や希少性、世界遺産などの権威付けだという気がします。
出かけるという行為は、あたらしいコンテンツを求めている?
ただ少し考えてみると、たいていのことはネットで疑似体験できてしまう。VRもそうですよね。もしかすると、観光じゃなくても、ごく日常的な出かける、食事するという行為でさえ、あたらしい意味が求められているのかもしれません。
街を歩けば、情報という刺激があふれています。
アニメでは、2007年に大ヒットしたテレビアニメ『らき☆すた』が、聖地巡礼のきっかけだと書いている記事もあります。作中に登場する鷹宮神社のモデルとなった、埼玉県の鷲宮神社にファンが殺到し、初詣客も2007年の7万人から2010年には45万人と激増したそうです。
『君の名は。』でも…聖地巡礼トラブルはなくならないのか
埼玉県の鷲宮神社は「関東最古の大社」だとうたっていますが、それよりも『らき☆すた』の舞台という意味が上回ったということですよね。
昨年ヒットした映画「バケモノの子」は、渋谷駅通路内で大々的な宣伝活動を行っていたので驚いたのですが、それ以上に渋谷区観光協会が今年DVD&Blu-ray発売を記念して「バケモノの子×渋谷ロケMAP」を配っていたことにビックリしました。
そこには、主人公の九太と師匠・熊徹が出会ったJR高架下なんてことが書いてあるのです。JR高架下といっても、246号線横の通路。自転車置き場になっていて、放置自転車もどっさりある狭く短く、暗い場所です。たぶん渋谷を訪れた人が通ったとしても、誰の記憶にも残らないでしょう。
ところが、九太と熊徹が出会った場所がここだよと聞くと、映画を観た人には特別な意味を持ちます。九太と熊徹のコスプレをして写真を撮る人だって、出てくるかもしれません。
なんの変哲もない場所に、意味が付加されました。
「バケモノの子」は人間界に生きる少年とバケモノ界に生きる熊獣人が、弟子と師匠として交わる物語。レイヤーのように重なる世界に生きるふたり。その出会いが、JR高架下なのですから、特別な場所です。
これって、ポケモンGOと構造は同じに思えます。モンスターの巣の配置換えが行われたというツイートが拡散すれば、人が押し寄せます。現実の世界には何もない公園にだって、スマホというレイヤー上のモンスターを求めて、人が移動します。
ポケモンGOだって、いわば「場所のコンテンツ化」です。
コンテンツとは「ネタだ」とする人もいますし、日本の知的財産基本法では「人間の創造的活動により生み出されるもののうち、教養又は娯楽の範囲に属するもの」と定義されているようです。
私がここで書いている「コンテンツ化」は、興味を持たれる文脈が付加される、ぐらいのニュアンスです。人に伝えるときには、その文脈が使われるから、伝わりやすいし、共感や共有もされやすいのだと思います。キャッチフレーズではなく、文脈。
何もない場所だって、コンテンツ化すると人が殺到する時代ですから、逆にコンテンツ化されない場所には、誰もやってこないということですよね。
私は「バケモノの子」を、これは渋谷の街をよく知っていると面白さは倍増するなと思いながら観ていました。ストーリーも感動的ですが、さらに理解が膨らむ感覚を味わいました。聖地巡礼って、こういう感覚を味わいながら、追体験できるってことかもしれません。
2016年8月19日金曜日
あっという間にチャットサポートが当たり前になったのは、きっとメリットしかないから
このところ、チャットサポートを受けまくっています。昨年「これからのユーザーサポートは、チャットになる予感」を書いたときには、まだまだ少なかったのと、自分自身チャットに抵抗があったからです。
でも今は、チャットによるサポートが大好きです。一瞬で解決しますし、たぶんオペレーターの方の負担も少ないのでは、という気持ちがあるからです。
2016年8月4日木曜日
都知事選をソーシャルメディアやネットから見た風景は、圧倒的に小池百合子さんだった
組織をもたず立候補された小池百合子さん。見事に新都知事になられましたが、私がソーシャルメディアやネットから眺めていると、圧倒的に小池氏有利に見えていました。
投票日に即日開票され、当確が出た後、テレビなどでは石原親子のオウンゴールや保守分裂、野党統一候補の調整の不備など、さまざまな解説がなされていますが、私は違う視点で見ていました。もちろんネット上で有利に思えても、それが投票行動にそのまま結びつくわけではありません。
すでにSNSからの視点や分析を元に、公表されているふたつの記事をご紹介しながら書いてみます。
2016年7月29日金曜日
『侍ドローン猫アイドル神業ピタゴラ閲覧注意爆速すぎる女子高生』動画は、本当にBUZZあるあるなのか?
日清のチキンラーメンが、ウェブムービー『侍ドローン猫アイドル神業ピタゴラ閲覧注意爆速すぎる女子高生』を公開した。このあざといタイトル。内容はタイトル通りで、こういうテーマの動画はバズってるよねというのを全部詰め込んでいます。
最初、それってきっと内輪ウケというか、動画制作者が喜ぶような自虐的か、アイロニカルな見せ方でしょ、と思っていたら、これがどうしてどうして。良く出来た教科書的なCMのセオリー通りでした。メッセージも、ちゃんと広告です。
それはさておき、YouTubeで字幕をオンにすると、BUZZ POINT1から20まで出てくるのですが、本当にこのテーマでやると、今ウケてバズるんでしょうか。
まず、なにはともあれそのカオスなWEBムービーを見てみてください。
2016年7月7日木曜日
自撮り/セルフィーのあたらしいトレンドと、これからも拡大する理由
今年の1月、森美術館「村上隆の五百羅漢図展」で外国人観光客の多くが、作品をバックに自撮りしていると書きました。撮影がOKなので、ほぼすべての人がパシャパシャ撮っているのですが、日本人の多くは作品や空間が対象です。 ところが6月に渋谷パルコミュージアムで蜷川実花展に行くと、やはり撮影がほぼOKなのですが、日本人もかなりの割合で自撮りをしているのです。
展示されているのが、プライベートモードの“旬なオトコたち”なので、お目当ての俳優とツーショットみたいなことはあるにせよ、日本人も変わってきているのかもねと思いました。
SNSに投稿するには、格好の“ネタ”です。
2016年6月24日金曜日
IoTですぐに来る未来は、クルマになりそうな予感【 Apple vs Google 】
IoTという言葉を聞かない日はないぐらい、なんだかIoT(モノのインターネット化)が盛り上がっていますが、なにがどうなるのかよくわからない。
Internet of Thingsによって医薬品や食品のトレーサビリティがぁーと言われますが、それはタグを付けて追いかけるということだから、なにか違う気がします。農業のIoT化も確かにあると思いますが、それも農業という産業の中でのことで、従事している人以外にはそれほど関係なさそうです。
2016年6月17日金曜日
フェイスブックは動画を優遇してる! そう考えたのは妄想じゃなかった?
かなり以前から、動画が来る。スマホシフトでさらに動画の役割が増すはず。そう思っていました。会社でもそう言ってたし、クライアントにもそう提案していましたが、企業もので増えてきたのは、広告的なムービーをYouTubeにあげるようなこと。
や、ちょっと違ってて、YouTube以外のSNSで見るのはもっと短くないと… もっとカジュアルなものじゃないと…
2016年6月13日月曜日
スタバのピンクドリンクや萌え断、インスタグラムから生まれる食のトレンド
今までソーシャルメディアでの食は、「飯テロ」や「肉の日」など、食欲をそそるものが話題の中心でした。写真も照りが中心の、シズル感にあふれたものがウケていたように思います。TwitterやFacebookでは、今でもそれほど変わりないようです。
ところがインスタグラムの人気が高まるにつれ、食のジャンルでもシズル感よりも、食器や背景などセッティングに凝った、グラフィック的なオシャレな写真があふれるようになりました。
そしてさらに、こんなムーブメントまで生み出すようになっています。
2016年6月10日金曜日
2016年6月3日金曜日
Googleの新しいモバイルフレンドリーテストとパフォーマンステストを使っておこう
先月、Googleの新しいモバイルフレンドリーテストがリリースされました。 urlを入力すると分析してくれるのですが、自社サイトでやってみると以前にはなかった[ブロックされたリソースがあります]という通知がありました。
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