誰でも知っている有名人や有名企業は別にして、なんども同じ投稿を繰り返せ。
そうおっしゃる、ネットが主戦場の著名なブロガーやコンサルタントの方は多いですよね。
一般論としてはその通りだと私も思います。ただ1日に何度も同じことを投稿される方でも、テキストを変えたり、写真を変えたりして、いわばリメイクされている場合がほとんどです。
でも、まったく同じことを長期間何度も何度も投稿している企業のアカウントを見かけることもあります。そういうのを見かけると、あ〜あと私は思ってしまうのですが、ちょっと整理して考えてみましょう。
ソーシャルメディア全般だと複雑になるので、もっとも繰り返し投稿しやすいTwitterで考えてみます。
フォロワーは、なにを求めているのか
フォロワー数が一定だとすると、同じ内容を繰り返すことで、インプレッション(ユーザーがTwitterでツイートを見た回数)も大きくなるはずです。
フォローしてくれていても、Twitterにログインしていなければ、ツイートを見てくれません。理屈では、繰り返し投稿し続けていれば、フォロワー数まで届くはずです。
※正確には放置されているアカウントもありますし、リツイートでフォロワー以外の人に届いたり、同じアカウントが何度も見る場合もありますが、この段階では考慮しません。
何度も投稿することが必要だとする人の理屈は、ほとんどこれです。
ところが実際には、何度も同じ投稿をしているうちに、フォローを外されてしまいます。
もちろん新たにフォローしてくれる人も出てきますので、一方的にフォロワー数が減少することにはならないでしょうが、労力の割にはフォロワー数が伸びす、成果がでないという結果になりがちです。成果がでないだけならまだしも、嫌われてしまうということになりかねません。
これでよしとするビジネスもあります。中途半端にフォローしてもらうより、利益に直結する人たちだけと、つながっていたいという場合がそうですね。セミナーだったりアフェリエイトが当てはまるかもしれません。いわば依存される関係なら、フォロワー数を気にする必要はないですから。
ではなぜ、同じ投稿を繰り返すとフォローを外されてしまうのでしょうか。そこのところをあまり考えても意味はないと思いますが、要するに、うざいから。
役に立たないし、面白くもないし、お得でもないしというところでしょう。
繰り返し投稿することで、好循環を起こすための指標は?
なにかしら意味があると思ってもらえれば、リツイートされたり、詳細を見てくれたり、リンク先に飛んでくれますし、フォロワーも増えます。エンゲージメント率が伸びるということですね。
意味をあれこれ考えるより、Twitterアナリティクスで反応を頻繁にチェックすることが有効だと思います。
誰でも使える[Twitterアナリティクス]は、実践的に活用できる優れもの
つまり、エンゲージメントがそれなりにあって、インプレッションも伸びていれば、好循環が起こっています。
実はこうなっていく具体的な指標になるものは、業種やアカウントによって、かなり異なるはずです。
先に書いたように、そもそもフォロワー数の減少が必ずしも悪いとは言えないビジネスもあるでしょうし。リツイートされて話題になっても、ツイート自体がビジネスとかけ離れていたらなんの意味もないですから。Twitterアナリティクスでチェックしながら、試行錯誤するしかありません。
同じものを投稿し続けているのに、問題のないケース
これは週刊アスキーのアカウント(@weeklyascii)が7月12日に、投稿したものです。
リンク先は、週刊アスキーのサイトです。
メディア接触時間が激減してるのはテレビじゃなく○○だ、という話:調査結果
7月13日には2度投稿されています。最初の投稿に画像を付け、テキストの最初に【150RT】と【300RT】と入れているだけです。
そして7月14日には4度も投稿しています。【300RT】と【400RT】と【450RT】と【550RT】と頭に入れているだけです。カンタンすぎて、笑えました。
私が書いているのは7月14日の夕方ですから、まだ投稿が続くかもしれませんが、下が現時点で最後のツイートです。
【550RT】メディア接触時間が激減してるのはテレビじゃなく○○だ、という話:調査結果 http://t.co/uMz9IDnEZw pic.twitter.com/5KOWC2D7eO
— 週刊アスキー (@weeklyascii) 2015, 7月 14
週刊アスキーのアカウントは1日に30本以上投稿していたりしますので、幅広い話題を扱っていますが、フォローしている人たちは同じ投稿が1日に4度あっても、ほとんど気にしないのではないでしょうか。むしろ複数回ツイートしないと、熱心なフォロワーでも見落としてしまうかもしれません。
ただ【550RT】となっているのに、その前までのリツイートを足しても46回でしたので、あれ?ウソなのかと疑いました。サイトに行ってみると610回のツイートになっていましたので、本サイトからカウントされている数字でやっているのですね。
Twitter上の週刊アスキーのアカウントだけのことなら、7月12日の最初の投稿が、20RTでお気に入りが7。7月14日の最後の投稿が、7RTでお気に入りが4ですので、それほどの話題でもありません。
固定読者もいるでしょうし、Twitter以外からの流入や拡散もあるので、それだけネット上で話題になっている記事だ。そうTwitterで伝えているのでしょう。
しかし、こういう【◯◯RT】とだけ付けて何度もツイートするやり方は、他のアカウントではなかなか難しいでしょう。
※多くのテック系ネットメディアは同じ手法を取り入れています。
キャンペーンなら、スケジュールを活用するのがマスト
ちょうどいま、セールシーズンですが、セールの情報を発信しているところと、しなていないところでは大きな差があります。
かなりの大手でも立ち上がりに、続けてほとんど同じ内容を連続して投稿していたりして、テレビCMじゃないんだからと思うこともあります。
セールじゃなくても、期間が限られているのなら、立ち上がりと終わり間近でのツイートがマストです。当たり前過ぎますが(笑)
うちで、やらせていただいたケースです。
どういうネタでどういう写真とテキストでツイートしたかが最も重要ですが、さすがにそこまでは出せないので、立ち上がりと終わり間近のみの二本をご紹介します。その間も週に二回ずつ程度やっていますが、完全にテキストと写真を変えました。
ところがご紹介する二本は、写真はまったく同じ。テキストは日付に関するところだけを変えています。
立ち上がりのツイートアクティビティの詳細です。
インプレッションは11,978で、リツイートが15回。
それ以降のツイートでは、インプレッションは大概、各3,000前後です。
そして終了間際のツイートアクティビティの詳細です。
インプレッションは27,504で、リツイートが45回ですので、立ち上がりと比較するとかなりの拡散です。インプレッションで約2.3倍。リツイートが3倍です。
変えたのは本当にテキストの一部のみ。「いよいよ◯◯日まで」というフレーズを最初に持ってきました。
タイミングは、終了3日前のツイートです。深夜に持ってきました。
今までやっていない時間帯で、これまでに見ていない人にも届く可能性が高いし、3日前なら行動することもできる。そして今まで見ている人にも、終了3日前だよと知らせることで少なくともTwitter上でアクションする人が増えるだろう。
画像を同じにしたのは、最初の投稿で見た人が多いのですから、それが記憶の復習につながるはずとの狙いです。
Twitterに限らず、見てもらう、覚えてもらう、行動してもらうための手法はさまざまです。それぞれが試行錯誤するしかないと思いますが、セオリーだっていろいろあるはずです。
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