2016年6月24日金曜日

IoTですぐに来る未来は、クルマになりそうな予感【 Apple vs Google 】


IoTという言葉を聞かない日はないぐらい、なんだかIoT(モノのインターネット化)が盛り上がっていますが、なにがどうなるのかよくわからない。

Internet of Thingsによって医薬品や食品のトレーサビリティがぁーと言われますが、それはタグを付けて追いかけるということだから、なにか違う気がします。農業のIoT化も確かにあると思いますが、それも農業という産業の中でのことで、従事している人以外にはそれほど関係なさそうです。





電力自由化と同時に、電気使用量を可視化するスマートメーターの設置がIoTだと言われても、この時間に使用量が増えたということは、これをしてたからでこれから気をつけよう。となるぐらいだから、産業としては大きな話題でも、個人としてはなにが変わるのか、あまりピンと来るものがありません。

私はクルマの世界なら、IoTですぐに価値のあることができるし、数年でユーザーが爆発的に増えるんじゃないかなと思っています。

たとえば「熊本地震が発生してから、中の人たちは何をツイートしたか」の中でも書きましたが、すでにホンダのインターナビとGoogleマップ/Google クライシスレスポンスがつながっています。
クルマを持つ人がどんどん減って、増えるのはシェアカーぐらいでしょうという見方もあるでしょう。シェアするクルマ、所有ではないからこそ、IoT化されたコネクテッドカーである利点は大きいと思います。Uberなど“白タク”の仕組みも、コネクテッドカーであれば、行政的にも“安全性”を担保しやすそうです。



災害発生時にも、どこよりも速く通行実績を知らせることができるインターナビ


ホンダのインターナビは「インターナビ装着車の走行情報を集めて交通情報として配信すること」を世界で初めて実用化。普通のカーナビでは把握できない渋滞情報、災害情報、安否情報など、多彩な情報を提供するホンダ独自の「通信型ナビ」です
しかも通信料はホンダが負担していて、無料だということです。
インターナビ

災害時にこの先の道が通れるのかどうか、どういうルートなら通行可能なのかを、実績として知ることができます。
きっと行政や交通情報センターでは、真似できないスピードかつ実用的な情報でしょう。
内容は異なりますが、インターナビ装着車だけではなく、アプリをダウンロードしてスマホやパソコンからでも利用できます。

きっとインターナビの仕組みが、クルマのIoT化の原型になるのではないでしょうか。他のメーカーもやろうと思えば可能なはずです。しかしオープンにしたところで、1社でやることの限界はあります。
インターナビはGoogle クライシスレスポンスとつながったことで、知っていれば誰でも使えます。では災害時以外は、どうなのでしょう。



Googleマップ2009年から、スマホのGPS情報を使い渋滞を表示している


Googleがオフィシャルブログで発表したことによると、ですけれども、スマートフォンで位置情報をオンにしていれば、その移動速度を集めて、どのぐらい渋滞しているかを把握し、Googleマップに表示しているのだそうです。
The bright side of sitting in traffic: Crowdsourcing road congestion data



技術的にどういう仕組みなのかはわかりませんが、AndroidではなくiPhoneでもGoogleマップを入れていて、位置情報をオンにしていると移動速度まで把握されているのでしょうか。

少なくとも日本ではVICSによる渋滞情報だと、遅すぎます。とてもリアルタイムに把握できるとは言えません。
でも車載のナビはVICSを使っていますので、シェアとしては独占的だと思います。Googleが単独で攻めたところで、どうにもならなさそうです。


Googleは世界の自動車メーカーとAndroidと統合された自動車の製造を目指す団体、Open Automotive Alliancを2014年に設立しました。WIREDによればGM、アウディ、ホンダ、現代自動車の四社との提携で、「『コネクティッド・カー』のヴィジョンを共有」しているのだそうです。
どうも、規模が小さいですよね。アウディはフォルクスワーゲングループですから本格的に乗り出せば大きくなりますが、多くのメーカーは自動運転技術への懸念で腰が引けているのでしょうか。

渋滞の状況は刻々と変化しますし、新しい道路や再開発だって日々進行しています。走るAndroidが増えれば、従来の車載ナビはもちろん、ホンダのインターナビの仕組みだって不要になってしまいます。

GoogleがクルマのAndroid化をめざすのなら、もちろんAppleだって黙っちゃいません。クルマのiPhone化を目指して当然です。


2016年から100車種以上がApple CarPlayに対応


Appleも2014年にCarPlayを発表していましたが、確か提携していたのはメルセデスとボルボの2社だったように思います。ところが2016年になってから、にわかにApple CarPlay周辺が活気づいてきました。Appleのサイトを見ると、100車種以上が対応。下の自動車メーカーと提携しているというのです。
ほかに自動車メーカ−って、ありましたっけ? というレベルです。



日本のメーカーもマツダ、三菱、日産、スバル、スズキ、トヨタとほぼすべて。対応車種を見るとスバルのインプレッサが2017年モデルになっていますが、ほかは2016年モデルから。
でもiPhoneのマップでしょう。あんなの使えないよねと考える人も少なくないでしょう。私はiPhoneユーザーですが、Googleマップを使っています。今回ひさびさにiPhoneで「マップ」を使ってみましたが、ずいぶん良くなっている印象です。でも以前に経験した道案内への不信感は拭えませんし、Googleマップの情報量とは桁違いの少なさです。クルマのナビとして使えるでしょうか。

これだけの自動車メーカーが対応したのですから、クルマで使えるナビへと急速に改良するんだろうなと思います。たぶんどこかの地図メーカーと提携するのでしょう。
現時点ではルート検索に不安が残りますが、Apple CarPlayの売りはそれだけではありません。

Apple CarPlay 究極のドライビングパートナー。
CarPlayは運転中にあなたがiPhoneでしたいことを、
車載ディスプレイで直接操作できるようにします。行き方を調べる。電話をかける。メッセージを送受信する。音楽を聴く。運転に集中したまま、すべてをこなしましょう。
あなたのiPhoneをつなぐだけで、準備完了です。

要するに車載のディズプレイで必要なアプリアイコンをタッチすれば、あとはぜんぶSiriと会話すればできてしまうということなのでしょう。メッセージのやり取りは「Siriがあなたのテキストメッセージをあなたの代わりに送り、読み上げ、返信します」というのですから、かなり便利です。
音楽もiTunesやApple Musicなどあなたのコンテンツに車載コントロールからアクセスできるそうです。いやこれなら、Apple Musicを使うかもなぁ。iTunesでデータで買うかもなぁと私でも思いました。音楽はもっぱらCDで買い、iTunesに入れ、クルマではCDをかけていましたが(笑)


しかしこれらの機能は、Googleだって自動車メーカーとのアライアンスを広げれば、遜色なくできるはず。
いずれにせよ、こうなってくるとIoT化して、つながる意味がすぐにでも出てきますよね。

AppleはApple Carを作ろうとしていると言われますが、CarPlayが普及すれば、デバイスだけではなく、様々なサービスの利用拡大が出てくるでしょう。
Googleはオンライン広告を見て自動運転カーなどで無料で案内、クーポンなどを発行する仕組みで特許を取ったといいます。でも自動運転というまだまだ実用化まで時間のかかりそうなことよりも、クルマのAndroid化が進めば、はるかに大きな広告機会を手に入れることができるのではないでしょうか。
グーグル「無料送迎タクシー特許」に透ける野望 


なぜか日本ではそれほどクルマ周辺のIoT化が、話題になることは少ない。私はシェアカーだってIoTがなければ、従来のレンタカーのグループ利用だし。Uberだって白タクでしかないと思います。


もう少し先のIoTは、この本で







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