2015年2月26日木曜日

Vineがそろそろブレイクしそうですけど、どうします?




日本において、ここ3カ月間でユーザー数が3倍に増加


TwitterのVineチームが2月25日に来日し、そう明かしたそうです。来日の目的は「ユーザーがどのような活動を行っているのか、どのような使い方をしているのか調べ、プラットフォームに反映させるため」だそうです。
6秒動画の「Vine」、日本のユーザーが3カ月で3倍増の謎、実態調査のためにVineチームが初来日

日本でユーザー数が急激にのびたのは、それは10代の利用が爆発的に増えているから。もうダンソン「呪いをかけてみた」、ラッスンゴレライものがどんどん投稿されています。

もちろん、けみお君や大関れいかさんのような有名人の影響もあるでしょう。けみお君はタレントになっていますし、大関れいかさん森永乳業のキャンペーンに起用されたりしています。
今週火曜日の日テレ『今夜くらべてみました』に出演。番組の中で、Vine動画を作っていました。タレントの所属事務所の関係があるから公開しないだろうなと思っていたら、公開されていました。


10代20代以外では、ほとんど認知されていないVine


こういう風に説明すると、子供向けの悪ふざけでしょ、と思われてしまいそうです。

私は仕事でソーシャルメディアの使い方を聞かれると、B to C企業ならほぼ必ず「Vineも〜」と言い続けていますが、興味を持たれたことがありません。企業の役職者はTwitterでさえ、「何が面白いのかわからない」とおっしゃる方がほとんどです。
Facebookなら多くの方がご自身もやられているので、面白さを理解できる。だけどそれは仕事などのリアルなつながりがベースで、「アクティブユーザーの多くは中高年ですから」と言ってムッとさせています(笑) 


実は今まで「Vineも〜」と言って「やっぱり」という肯定的な返事が帰って来たのは、一度だけ。外国政府の広報関係者でした。1年以上前のことです。同意していただけたのは理由があって、たぶん成功例をご存知だからではないでしょうか。
オバマ大統領が2013年にVineで白血病の少年にメッセージを送ったことが、世界中でニュースになりました。


Vineを有効に使いこなしているオバマ大統領


1歳の時に白血病を発症し、闘病生活を続けているある少年の夢は『バットマンになること』。

そんな少年の夢を叶えるため、ボランティア団体が企画し、サンフランシスコ市長や警察/行政機関まで巻き込み、サンフランシスコをゴッサムシティに変え、少年がバットキッドとして悪党を倒し、街を救うという大プロジェクトが立ち上がりました。
白血病の少年が「バットキッド」に、夢をかなえて大活躍

多くの著名人や市民が少年に応援メッセージを送る中、オバマ大統領もメッセージを送ったのです。


これがもしYouTubeだったら、どうでしょう。ホワイトハウスのアカウントですから、仰々しいオープニング映像が付きそうですね。Vineなら個人的なメッセージに感じられて、人間味があって短くて印象に残ります。
オバマ大統領はアメリカのサッカーチームなどにも、応援メッセージを送っています。

政府関係のコミュニケーションとしては、間違いなく秀逸です。Vineのアカウントを持っている国なんて他にはないかもしれません。The White Houseは今も更新が続いています。ミシェル・オバマさんまで出ていますが、上手いなと思った投稿をご紹介します。



昨年6月に行われたWhite House Maker Faireの様子です。フェアの様子はいくつか投稿されています。3Dプリンターが出力しているところなどもあって、きっとニュースには出てこないレアな映像で、力の入れ具合が力まずに伝わってきます。


スマホが普及すればするほど、Vineが強くなる


コミュニケーションの変遷を考えると、ターゲットの年齢性別に関係なく、動画が早い。スマホが多くなればなるほど、Vineのようなフォーマットが強くなる。
YouTubeはスマホで見るには最適だとは言えない。Facebook動画やGoogle+の動画も、画面が遷移してしまいますし、見るにも、そしてなによりアップロードするのにも重い。
さらにVineは、TwitterやFacebookへの共有が簡単です。共有されたものを見る手軽さは、なにものにも代え難いです。

スマホで撮ることが編集になって、そのままアップロードできるのですから、作る人にとっても、圧倒的な手軽さです。

Vine動画の作り方は、本当に簡単。上に貼った『今夜くらべてみました』での動画は、大関さんが撮影・編集しているプロセスも流していました。大関れいかさんの制作パターンは、数パターンしかなさそうですから、それに当てはめているだけとも言えるでしょう。
それでも面白ければいいということですよね。


そうは言っても企業が使いこなすには、ハードルが高い?


Vineに力を入れている企業をご紹介しましょう。
まずNIKI。フットボールのアカウントを持っています。


そしてバーバリー。


どちらも手間ひまかかっていそうですね。たぶんパソコンで編集したものを、インポートしているのだと思います。
日本ではどうでしょう。 大塚製薬が、面白いことをしています。


『知ったつもりにならないで リアルに体験した方がいい 日本の100』というオロナイン軟膏のキャンペーンをやっていて、そのキャンペーンページに出ている日本の100が、ぜんぶVineなんです。ウェブページの作り方としては、画期的だと思います。
大塚はポカリスウェットでもVineを使ったキャンペーンをしていました。

ただ他の日本企業はというと… NTTドコモやユニクロなどもVineを使っていましたが、去年の半ばで投稿が途絶えています。どうしてでしょうか。


クオリティ基準の上げ過ぎと、共有しない費用対効果の悪さ


ユニクロが去年投稿しているTシャツを作るためのアプリを、6秒で紹介しています。


端的に伝わってくると思うのですが、 19 Likes 4 Revines 2,291 Loopsにしかなっていません。これってCM用を編集した動画だと思います。テレビやYouTubeなど、どこでも見ることができる素材を圧縮して見せたところで、ほとんど価値はありません。
それに、どうもVineの中でしか使われていないようです。Vineの中でユニクロを探してくれる確率は、どう考えてもとても低い。TwitterやFacebook、そしてもちろん自社サイトでもVine動画を貼付けてこそ、意味があるのだと思います。

NTTドコモは、凝ったVine用オリジナルを作って投稿していたみたいです。いやぁ、それはさすがに。


スマホなら、気楽なコミュニケーションで喜んでもらわないと



これは楽天イーグルスの投稿です。


なんと紅白試合の様子をVineにしています。昨年までは特殊効果使ったり、笑わせるような動画を投稿されていましたが、こちらの紅白試合がもっともユーザーの反応がいいみたいです。
そりゃあファンが喜ぶのは、現地に行っていないと見ることができない映像ではないではないでしょうか。キャンプの様子なども、いいかもしれません。


そして私がもっとも上手いなぁと思っているアカウントは、新江ノ島水族館です。
展示している魚やイベントの様子を動画にしています。外の映像は風の音が入ったりしていますが、まったく問題なし。ユーザーの反応だって、とてもいいみたいです。



一番いいのは広報担当者が、こうやって撮影して投稿すること。新江ノ島水族館は週に1度以上は投稿しているようですから、大変ですけど。




すべての業種で、こういうことって可能だと思います。YouTube用に作るよりは、はるかに楽ですし。YouTubeはやはり10代に人気ですが、そのうちインタビューすると長いとか重いとか言われてしまうかもしれません。

そのあたり、棲み分けでしょうか。いぜれにせよ、ひとつのフォーマットやSNSで必要十分な反応が得られるなんて風には、考えない方が無難です。




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2015年2月19日木曜日

話題の[ブルーボトルコーヒー vs ゴリラコーヒー] 対照的なアプローチと拡散の流れ

画像:ゴリラコーヒー入り口付近

話題になっているオープンしたばかりの[ゴリラコーヒー]と[ブルーボトルコーヒー]ですが、そのプロモーション手法やソーシャルメディアでの拡散の流れが面白いなぁと思って見ていました。
そう書いてもゴリラコーヒー/ブルーボトルコーヒーってなんのことだよ、と思われる方が多いでしょう。
そう、フード業界など職業的関心は別ですが、個人的に利用したり話題にしているクラスタが大きく異なっているようです。だから現在のところは、トレンドになりそうな入り口付近。

簡単にご説明します。


ブルックリン発、ガツンとくるコーヒーが飲めるハイエンドコーヒーショップ“ゴリラコーヒー” が渋谷に日本初上陸

画像:ゴリラコーヒーほぼ全景
ゴリラコーヒー公式サイトのブログから抜粋すると、「ブルックリン在住のクリエイターをはじめ、 地域の人々からも愛されているコーヒーが楽しめるほか、 アメリカンテイストあふれるオリジナルメニューが味わえます」ということです。
その日本上陸第一号店は、渋谷。昨年12月26日にプレオープン、そして1月17日にグランドオープン。運営はジャーナルスタンダードなどで知られるベイクルーズ。
シンプルなコーヒーのお値段は270円



シアトル系に続くサードウェーブのシンボル的存在。コーヒー界のアップルとも呼ばれる”ブルーボトルコーヒー”が清澄白河に初出店


ブルーボトルコーヒー公式サイトには、情報が多くありません。日経トレンディの創業者インタビューによると、「すべてコーヒーを丁寧に一杯一杯抽出し、フードも店内のキッチンで作っている」「70%が認定オーガニックコーヒー豆」ということです。
店名は「清澄白川ロースタリー&カフェ」で、焙煎所と一緒になっています。オープン日には、3時間待ちにもなったとか。運営はブルーボトルコーヒージャパン合同会社。ブレンドが450円、シングルオリジンが550円


その他オープンになっている情報を含めて基本的なところをまとめると、こういうことかと思います。

ブルーボトルコーヒー vs ゴリラコーヒー比較表


店舗数からすれば8倍ですから、ブルーボトルコーヒーが圧倒していますが、チェーン店として考えればかなり小さい。それなのになぜ、注目されるのかといえば、ベースにあるのはアメリカの食に対するうねりのようです。



アメリカのコーヒーに代表される価値観の変化


コーヒーだけならサードウェーブ。サードウェーブにはいろいろ解釈があるようですが、第二次世界大戦後のコーヒーの大衆化、シアトル系チェーンの隆盛に続く3番目の波として「豆の産地にこだわり、生産者の顔が見える」「淹れ方にもこだわり、ハンドドリップや水だしをする」という新しいコーヒーカルチャーが支持されはじめたと考えればいいのではないでしょうか。

おいしさだけではなく、言い方を変えると安全性を求めるトレーサビリティ、そしてフェアトレード、エシカルなど新しい価値観ともリンクしているでしょう。またサブプライム・リーマンショック以降のインディペンデントへの流れの象徴的な捉え方として、あたらしいコーヒーショップが位置づけられているようです。


※『ヒップな生活革命』では、ブルックリンのインディペンデントコーヒーショップやポートランドなどアメリカ各地で起こっている変化が紹介されています。
※『2035年の世界』では、サードウェーブのフェアトレード志向や脱チェーンの動きが紹介されています。




ギーク向けから火をつけたブルーボトルコーヒー日本上陸


昨年の6月、WIREDのVol.12号は『コーヒーとチョコレート』という特集でした。私はこの雑誌で初めてブルーボトルコーヒーのことを知りました。表紙は創業者です。

 

たぶん“コーヒー界のアップル”という言い方は、WIREDが最初だと思います。読んでいてどこがアップルなんだろうと思いながらも、TwitterやInstagram、WordPressの創業者などテック業界の大物たちから巨額出資を集めていることに驚きましたし、コーヒー業界に様々なイノベーションが起こっていることも新鮮でした。

WIREDは未来のトレンドを標榜している雑誌ですが、コーヒー業界を取り上げるなら、こういう切り口になるだろうなと思える内容でしたので、さほど違和感はありません。ただその後の展開を見ていると、密接な関係にあるようです。
ブルーボトルコーヒー石渡康嗣 × WIRED編集部が語る「いかにして”コーヒー界のアップル”は生まれたか」というトークイベントを開催したり、Vol.12のブルーボトルコーヒー部分がウェブで公開されています。もしかするとFacebookのファンページも、WIREDが運用しているのかもしれません。

ともあれ、日本におけるブルーボトルコーヒーの話題はここから始まり、方向付けられました。
他では、週刊アスキーPLUSが何度も取り上げていますし、テレビ東京「ガイヤの夜明け」やYahoo!ニュース、BLOGSなどでも扱われています。そうなるとITやウェブ業界、テック好きからビジネスパーソン向けトレンドの印象になりますね。
週刊アスキーPLUSのあたらしい記事では、日本での“コーヒー界のアップル”評に対して、地元オークランドでは聞かない評価だと書いています。



ファッションメディア中心のパブリシティを仕掛けたゴリラコーヒー


私自身はブルーボトルコーヒーに行ったことはありません。わざわざブルーボトルコーヒーのために清澄白河まで行こうなんて、考えもしません。でもゴリラコーヒーは工事中から頻繁に見ていましたし、プレオープンしているときに入ってみました。
ブルーボトルコーヒーはいかにもテック業界の人たちが好みそうな、シンプルな造りです。内装などもアップルではなくGoogleと言っても、なるほどなとなりそうです。でもゴリラコーヒーは何から何まで強烈。工事が始まる前、coming soonというポスターだけがベタベタと貼り出されたときから、いったい何ができるんだと目を引きました。
工事中もまったく外を隠すことなく、開けっぴろげです。

画像:工事中のゴリラコーヒー

電飾が取り付けられている様子も、アメリカのスタッフがやってきてトレーニングしている様子も、通行人にぜんぶ見せています。カッコイイ良かったですし、気になって仕方がありません(笑)
ソーシャルメディアでも投稿する人が出てきます。ツイッターでは、10月14日に写真付きで投稿する人が出てきました。

プレオープン前からネットメディアでは、ファッション系を中心にグルメサイトでも取り上げられました。ファッション系は大手ポータルサイトをはじめ、ELLEやSPURなどのツイッターアカウントも積極的に投稿していましたので、雑誌でも取り上げられていたのではないでしょうか。このあたりはベイクルーズならではだなぁと見ていました。
またグルメサイトも大手だけではなく、スイーツ系サイトでも扱っていました。その発信頻度からすると、完全にプロモーションだと思われます。


両店とも、アプローチする方法も対象もかなり違いますね。その結果どうなったでしょうか。



ゴリラコーヒーは女性客が圧倒的


私が行ったのは1月14日。たまたま通りがかって、プレオープン中に入りました。Google+に投稿しています。
画像:ゴリラコーヒーに関するG+の投稿

どうして女子高校生だと思ったかというと、2階はほぼ満員で私以外は女性ばかり。しかもその多くが勉強していたのです。1階席はというと、ベビーカーのママが大勢。年齢層だと10代20代の女性ばかりだと言っていいでしょう。
私の投稿を見た知り合いから「行ってみたいんだよね」と言われましたが、「おっさんだけで行くのは、やめた方がいい」とアドバイスしておきました。かなり辛いです(笑)

オープン後の現在ではカップルや若い男性も多くなって来ているようですが、Twitterで検索すると、注文したメニュー写真が多く、また自撮りを含めた投稿もあり、キャピキャピしているので、やはり主流は若い女性だと思われます。
またゴリラということで遊んだ投稿も見かけられます。織田信成さんもツイートしています。

入って感心したのは、とにかくイメージ作りが徹底しています。2階は窓際がぐるっと黒いカウンター席になっているのですが、コンセントまで赤。ネーミングやロゴ、内装まで含めて、クリエイティブへの強いこだわりを感じます。



ブルーボトルコーヒーは、行列や待ち時間に関する投稿が圧倒的


Twitterでは、オープン当初はコーヒーやドリップしているところなどの写真もありますが、それよりも外観を含めた行列を撮影した投稿が多いように見受けられました。
東京旅行ガイドのTime Out Tokyoがツイートしていました。


近くに他の目的で行った人や近くに住んでいる人たちも、行列の写真を投稿しています。その他ではまだ行っていない人たちが、ビジネス系やテック系のサイトに掲載された記事をツイートしています。
日経新聞では「若者が並んだ」と書かれていますが、Time Out Tokyoの写真などを見る限りでは、それほど若そうには見えません。

行っていない人たちはネガティブな意見も多く、そのことも相まってブルーボトルコーヒーの話題性を高めているようです。



リーチしている層がハッキリしていることのメリット・デメリット


日経トレンディが選ぶ2013年ヒット商品では、コンビニコーヒーが1位でした。また最近ではセブンイレブンがドーナッツの販売をはじめ、話題になったばかり。
そんな中、アメリカ発の新しいコーヒーショップがどう展開するのでしょう。


ブルーボトルコーヒーは何といっても、まず値段が高い。ブレンド450円、シングルオリジン550円ですから、おいしいコーヒーという以外にどんなユーザー体験があるのでしょう。“コーヒー界のアップル”がキャッチコピーになると、そこが求められます。
“スタバはもう古い”というポジションも、価格差以上の価値を持てるでしょうか。
価格比較をしているブロガーの方がいらっしゃいました。
清澄白河「ブルーボトルコーヒー」メニューと価格比較★

このブログによると、スターバックスやタリーズの約4割増の値段。これまではビジネスパーソン向けのアプローチが主ですが、オフィス街で日常的にリピートされる価格帯ではなく、観光地的な利用のされ方になるのではないでしょうか。
清澄白河のあとが青山、代官山への出店になるのも、うなづけます。



ゴリラコーヒーは、コーヒーが270円からですので、近くにあるドトール系のエクセルシオールカフェより安い。正直、驚きました。たぶん主力のコーヒーではなく、フード、そしてコーヒー関連グッズやアパレルで採算性を高める戦略ではないでしょうか。
となれば若い女性中心の訴求は、適切だと思えます。

強烈なイメージ付けは、ある種テーマパークの中のコーヒーショップのようなもの。家賃からしても、成り立つ街は少なそうです。また朝7時半からという営業時間を考えると、周辺で仕事をしている人たちにも訴求しておかないと。もしかすると渋谷店で大きく成功すれば、ファッションビルなどでスタンド形式の営業展開があるのかもしれません。





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2015年2月12日木曜日

これからのユーザーサポートは、チャットが主流になる予感

画像:スマホでチャットをしようとしているところ



10代のコミュニケーションは、チャットがメイン?


昨年末、知り合いの高校三年生の女の子からメールが来ました。読むとチャットルームへのお誘い。リンクをクリックすると海外のサービスへ… 
いったい、どういうこと? アドレスを語ったスパム? と疑っていたところへ、またメールが。
「間違って送ってしまいました。すみません」という内容。そういうことだよねと納得しながらも、どうしてこの時期にあえてチャットをしているのかが不思議でした。しかもLINEとかではなく、わざわざ海外のサービスを使う意味って、どういうことだろう。
いろいろと聞きたいことはありますが、受験生なので、邪魔しちゃいけないと我慢。

そのときに思ったのは、この子たちの年代にとって、リアルタイムで会話する広義のチャットはごく日常的なことなんだろう。クローズドで、リアルタイムで、声に出さなくてもスマホで会話できるチャットの優位性は高いはず。
むしろ電話やメール、それにSNSもあまり日常的ではないのかもしれません。親がいるSNSなんて、開けっぴろげにやりたくないでしょう。

仕事でやっているツイッターアカウントでも10代や20代とのやりとりは、ほぼチャットのようなスピードになってしまいます。
それでも私自身は、個人的なチャットをした経験はありません。複数社が関与するウェブ関連の仕事では、スタッフや関係者がチャットで打ち合わせすることはごく普通です。でも仕事以外でLINEやFacebookメッセンジャー、Googleハングアウトだって使いたくありません。

やはり世代によるのでしょうか。


「89世代ブロガー」がチャットサポートを激奨


そんなことを思っていたら、今日G+でこんな記事を知りました。
freeeのチャットがヤバい!個人事業主が確定申告の書類作成するならこれでしょ

クラウド会計ソフトのチャットによる相談機能が助けられたと書かれています。この方は1989年生まれですから、20代半ば。きっとチャットに何の抵抗ないでしょう。
読んでいて、これは凄いなあ。ソフトそのものについての相談じゃないのに、チャットで答えてくれるんだと感心しました。会計全般のコンサルみたいなものです。個人事業主なら、使ってみたくなるでしょう。

この記事にはとても共感しました。というのは、私も似たようなことを考えていたのです。税理士事務所との連携のため、うちでもある大手会計ソフトを使っているのですが、ここのユーザーサポートも丁寧です。いや、丁寧すぎるんです。
先日、紙のマニュアルに詳しくはpdf参照と書いてあったので、初めてその製品のウェブサイト内を検索しました。ところがまったくヒットしない。サイトマップを見てみても、なさそうだ。しょうがないので、どこにあるのかとサポートにメールしました。


手取り足取りのサポートを望むか、リアルタイムさを求めるか


返事が返ってきたのですが、これが丁寧な言葉遣い。必要なのは書類は、ソフト内に格納されていたのです。私にとってはかなり意外です。珍しいなと思いました。
通常、パソコンやネット関連の取り扱い説明書等はウェブページになっているか、あるいはウェブページからダウンロードするものだという先入観があったのです。
それならウェブサイトに必要なマニュアル等は、ここにあると書いておいてくれればサポートの方を煩わせなくても済むのに。
あるいはチャットを用意してくれていれば、あっさり終わるのにと思いました。

2時間ほどで返信されてきましたが、それまで作業はストップです。こちらの特異な事情もあります。このソフトはWindows版しかないのですが、うちではMacにインストールして使っているため、使用するには起動ディスクを切り替えて再起動が必要なのです。やるときは集中してやるので、それでも問題ないのですが、問い合わせして作業が中断すると面倒くさいことになります。


サポートはどうだったかとメールが届きます。チャットを用意して欲しいと書こうかと思いましたが、特異な事情があるし、たぶんユーザーの多くはチャットを望まないでしょう。やめておきました。
このソフトの説明は、なんでも懇切丁寧です。ところが自分で探そうとする人には、いろいろと不備があるようにさえ思えるので、そういう設計思想でサポート戦略かと想像したりしています。


究極の質問的な内容がありますが、どういう人に薦めるかによって違ってきますので、答えようがありません。

サポートの人たちがどういう環境で仕事しているのか、それなりに知っているので、できれば電話は避けたい。メールはタイムラグがある。チャットならお互いに気楽なのに、と思いました。
こういう指向性が世代によってどう違うのか、私には確信がありませんが、チャットサポートが便利なのは間違いないでしょう。


ソフトバンクは昨年末から、ウェブサイト内のサポートチャットを開始


大手企業でチャットサポートをしているケースを私はあまり聞いたことがありませんが、ソフトバンクは自社サイト内のサポートチャットを始めています。
お客さまの「困った」にすばやく対応!サポートチャット開始

こんなことが書いてあります。


オペレーターが塞がっているときは、チャットへの誘導が表示されないとのこと。電話して、そのままお待ちくださいというアナウンスが流れて延々と待たされるより、はるかにいいですね。
またこのページでは、パソコンとスマホ利用の際の流れが書いてありますが、考えてみればスマホからの閲覧中こそ、チャットによるサポートが便利ですね。今後どんなサイトでも、ますますスマホからのアクセスが増えるでしょうから、重要度が増すことは確実です。



どころかアメリカでは、リアルタイムビデオチャットが流行り始めているという記事


先月のTechcrunchに、こんな記事が出ています。
カスタマサポートはビデオチャットが何と言っても便利、そのプラットホームLiveNinjaらに続々投資が降り注ぐ

投資うんぬん以前に、ここ。
Kindle Fire HDX上のボタンによる、ちょいと受けねらいの、Amazon Maydayサポートは、すでにおなじみだ。そしてあれ以降、多くのスタートアップが真似をしようとしてきた。銀行や金融サービス、保険、不動産、小売などのサービスは、ビデオを利用するライブの人的サポートが役に立つことが多い。
そうですよねぇ、Amazonがやって話題になるとまるでデファクトスタンダードのように流行することって多いですから、サポートの世界では日本でもやり始めるところが増えるかもしれません。
ただ日本ではビデオチャットによるサポートまでは、なかなか行かないように思います。自撮り・セルフィーが流行し始めたとはいえ、サポートで顔を出すのは、する側にとってもされる側にとってもストレスが大きいでしょう。流行るにしても前段階としてアバターがあるかもしれません。

可能性としては、ファイナンシャル・プランナーと契約している個人の人に対してのサービスとしてビデオチャットによるサポートならありでしょう。契約している顧客と顔をつきあわせてやる打ち合わせの代用に、機会を増やすためにという方向なら、すぐにでも出てきそうです。



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2015年1月30日金曜日

今年は、Japan Tax-free Shopの動向が注目されそうです

渋谷駅周辺のお店は、昨年末からJapan Tax-free Shopのシンボルマークを見かけることが多くなりました。(最初、観光庁のやっているVisit Japanキャンペーンかと思ったのですが、よく見ると違っていました。日の丸に桜のモチーフのマークは同じですね)

それもそのはず。10⽉1⽇に[外国人旅行者等への消費税免税販売制度]が改正され、免税対象から除かれていた食品類、飲料類、薬品類、化粧品類等の消耗品を含め、すべての品⽬が免税対象となったそうです。
経済産業省/国土交通省観光庁の説明資料



観光庁のJapan Tax-free Shopというサイトも作られていて「免税店になろう!」と推進していますし、免税店.jpというサイトやYouTube動画も制作されています。



2013年に日本を訪れた外国人旅行者が、ついに1000万人を突破。政府は2020年東京オリンピックに向け、2000万人を目指すとしています。この先も外国人観光客が増加するカーブを先取りするように、Japan Tax-free Shopが増えそうです。


ドラッグストアは軒並み大きく打ち出し


どのドラッグストアでもJapan Tax-free Shopロゴや免税店であることを、大きく扱っています。写真はマツモトキヨシの店頭です。



だけどドラッグストアで免税って、そんなに外国人観光客が買うものあるんだろうかと不思議でした。観光庁のサイトには、免税の条件として消耗品は「1日の販売合計額が5千円を超え、50万円までの範囲内であること」と書いてあります。
観光に来て、5千円以上もドラッグストアで買い物をする人がそんなに多いのでしょうか。きっと化粧品が中心なんでしょうね。

観光庁の調査によると、観光客数が多いのは韓国・台湾・中国。2013年度のデータでは、それらの国からの旅行者が買った物品ベストスリーに[化粧品/医薬品]が入っています。
観光庁統計情報・白書

簡単に、数字を見ていきましょう。


日本で買い物に使っている金額は、7,142億円


同じく観光庁によると、2014年の年間値速報で、訪日外国人旅行消費の総額は2兆305億円で過去最高に。うち買い物に使った金額は、7,142億円にもなるそうです。
消費税分の取り扱いがどうなっているのか探してみましたが、見つかりませんでした。




全体の旅行消費額と訪日外国人旅行者数の推移は、こうなっています。



出典は、いずれも観光庁から1月20日に発表された訪日外国人消費動向調査 2014年 年間値(速報)です。
仮に2020年に2000万人に達するなら、旅行消費額は3兆円に迫るのかもしれません。免税店になる、免税店であることを打ち出すことは、重要なマーケティングテーマになりそうです。


ほかにどんな店が、Japan Tax-free Shopを打ち出しているのか


ショップは、こちらで検索できます。Locationは県別のプルダウンになっていますが、Keywordにshibuyaと入力すれば渋谷のショップが出てきます。
Japan Tax-free Shop


ざっと見ただけですが、ソフトバンクが免税店になっていました。渋谷ではドラッグストアに次いで、明確に店頭で打ち出していました。









家電量販店も免税店になっていますが、最も明確なのは、ビッグカメラでした。ほかの店は探している人にわかればいいというスタンスのようです。




ルミネマンと東急ハンズは、はっきりと打ち出しています。ハンズは、パスポート提示か銀連カードで5%OFFになるようですね。






アパレルの路面店でシンボルマークを使っているのは、ごくわずか。MIDWEST、HEAD PORTER PLUSぐらいでしょうか。


G-STAR RAWは目立っていますが店内から見せています。もしかすると日時によって、出し方を変えるのではないでしょうか。


それ以外の路面点、大手セレクトショップなどはTAX FREEの表記だけで、Japan Tax-free Shopのロゴを使っていません。検索でJapan Tax-free Shop Listに出てくるのに、外にはなんの表記もしていない店もあります。

またファストファッションなどでも、見かけませんでした。消費税がない分、安くなるのに意外な感じがしますが、多くが内税方式になっているので取り扱いが難しいのかもしれません。

Japan Tax-free Shopは増えると思いますが、その表示の仕方については、かなり迷いがあるように見受けられます。
現在のところ、外国人観光客集客にどの程度の効果があるのか、様子見的なスタンスかもしれません。


これからを動きが予想できるような記事も


マツモトキヨシについて、こんなニュースがありました。
マツキヨ 免税対応店を倍増へ 80店舗に(1/20 産経ニュース)
中国の旧正月(春節)にあたる2月19日までに、訪日外国人向けの消費税の免税対応店を80店まで急増させることが19日、分かった。現在の対応店から2倍以上に増える。3月末までに50店とする予定だったが、昨秋の免税拡充後、訪日客向け販売が想定以上に拡大。春節休暇も高い需要が見込めるため、計画を上方修正した。
免税拡充後、想定以上に拡大したということですから大きなチャンスですね。


渋谷109では初売りの交換会が恒例ですが、WWD JAPANがこんなレポートをしています。
恒例の"交換会"がレベルアップ、外国人旅行客も大勢参加(1/2 WWD)

渋谷109の広報担当者が「交換会に外国人が増えて驚きだ」とコメントするぐらいですから、予想以上なのでしょう。同じWWDでは、ラフォーレ原宿の元旦初売りの記事でも「外国人観光客も行列」と書いています。
免税ではないかもしれませんが、買い物目的で訪日する外国人は確実に増えているだけではなく、多様な国から多様な目的で訪れていることが推測できます。

取り込み競争で免税店化することもさることながら、免税店であることをどう打ち出していくかも重要な課題になりそうですね。



その後の動き
【訪日外国人】Tax-freeと“おもてなし”と多言語化のスピードが、すごいことに



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2015年1月23日金曜日

【Twitter】トレンドの乗り方と、エンゲージメントの関係


大きなトレンドではありませんが、1月22日は「カレーの日」でした。この動きが面白かったので、今回はまず「カレーの日」を題材に、Twitterを中心としたソーシャルメディアでトレンドに乗るということを考えてみたいと思います。

今回は大きく分けると、こんな三つの視点から書いています。
1. カレーの日の動きと、乗っかった勝者
2. トレンドに乗ると、どういうメリットがあるのか
3. メリットの指標としてのエンゲージメントの実例


カレーの日って、なに?



1982年全国学校栄養士協議会で、1月22日の給食をカレーにすることが決められ、全国の小中学校で一斉にカレーが出されたことが始まりだそうです。ハウス食品がバーモントカレーのCMで、そう告知したそうです。

「カレーの日」自体は、これまでにもいろいろなところで使われています。舞鶴市では「金曜はカレーの日」として地域活性化プロジェクトになっていますし、ハウスだけではなくグリコは毎月19日を「熟カレーの日」としています。
ただTwitterでは「1月22日はカレーの日」が圧倒的に優勢です。
Yahoo!のリアルタイム検索で見てみました。
カレーの日で検索すると、圧倒的に1月22日にツイートされています。19日は100件ほどで、22日1万件程度のようです。



1月22日カレーの日に乗った企業アカウントは



まずカルピスのツイートです。これを見たとき、目を疑いました。

本当にインドカレー風になるのでしょうか(笑) ラッシーの代わりにカルピスというメッセージの方がファミリー受けするのではと思いましたが、けっこう斬新です。



そしてキングジム。

まったくカレーと関係がないのに、やや強引な割り込みです(笑) それでもこのリツイートとお気に入りの数。Twitterアナリティクスで調べると、エンゲージメントが凄いことになっているのではないでしょうか。



ウェブマガジン系もやっています。
まさかWIREDがカレーの日に合わせて記事を書いた!? と驚きました。

リンク先に行ってみると、なんとこれが2008年の記事でした(笑)  だけどぜんぜんありだと思います。過去の記事を有効に使ってアクセスを増やしています。



美容系のサイトも。

こちらは、カレーの日は朝カレーで冬太り撃退!?という記事と二本、タイムリーに記事を作っています。



そして大ヒットを飛ばしていたアカウントは、なんと自衛隊宮城地方協力本部。

リンク先は、海上自衛隊のカレーレシピページ。ツイート自体が面白いし、リンク先はちゃんと関係あるし、天才的なセンスだと思います。
さまざまなサイトで取り上げられていましたので、まだしばらくはエンゲージメントが増加するでしょう。
たぶん事前に準備していたツイートじゃなくて、アドリブじゃないかなと思います。
アドリブだとしたら、アカウント担当者に任せてるということでしょうから、太っ腹な組織です。


ここに取り上げたツイートをご覧になれば、どんなアカウントでもトレンドに乗ろうと思えば乗れるということが伝わりましたでしょうか。

もちろん多くのカレーを出しているお店も、乗っかったツイートをしていました。でも大手でも乗っていないアカウントも少なくありません。カレーを出していたり、カレー関連の商品を出してるのに乗っかっていないのは、機会損失とも言えますね。

ウェブサイトで1月22日カレーの日に乗ったコンテンツを作っているのに、ソーシャルメディアでの展開が上手くなく、あまり有効ではない施策もいくつか見かけました。一般のユーザーが、カレーの日を検索する確率はとても低いです。Googleトレンドで調べれば、前年までの検索傾向を調べることが出来ます。



トレンドに乗ることのメリットは



こういう風にトレンドに乗ることを推奨すると、企業のマーケティングとして意味がないとおっしゃる方もいらっしゃるでしょう。取り上げたツイートは、直接的にECサイトに飛んだり、クーポンになっていて費用対効果が可視化されるわけではありません。
でも考えてみてください。キングジムさんは関係のないツイートでも、ここまでエンゲージメントするだけの存在になっているということです。もしこれがキングジムではなく、その競合社にポジションが入れ替わっていたらどうでしょう。
覚えてもらう手がかり、手段。好感を持ってもらう手がかり、手段。それがあるのとないのとでは、どれほどの差があるか。ECサイトなら、なおさらです。

自社の商品やサービスを買ってくれる人は、日々入れ替わっていますよね。それと同様にソーシャルメディア上のファンやファロワーも入れ替わっています。
『インフルエンサーって、誰?』 - ツイッターで、トレンドに乗るとはこういうこと (2)に書いたことと重なりますが、ユーザーは似た人たちとつながっていて、自らもフィルターバブルで覆っている。
同質的なクラスタの壁を飛び越え入っていくには、トルネード的な現象が必要。そしてトルネードが起こるのは、インフルエンサーの介在するか、あるいはトレンドに乗ることが必要だと考えています。


Facebookではアルゴリズムの変更で、普通にやっているだけでは[いいね!]してくれたファンのニュースフィールドにさえ、表示されにくくなっています。これからも、どんどん進むでしょう。従来からのファンを大切にしようとしても、そう上手くは行きません。
Twitterではフォローしてくれていても、スマホからならタイムラインで見てもらえる確率はそもそも低いです。それで今までは、インプレッション(ツイートを見られた回数)をメインに書いていたのですが、今回はエンゲージメントに着目してみたいと思います。


トレンドに乗ると、エンゲージメントが増加する傾向に?



Twitterの定義では、エンゲージメントはこうなります。


Twitterアナリティクスの画面から撮ったものですが、使い方はこちらを参照してみてください。
誰でも使える[Twitterアナリティクス]は、実践的に活用できる優れもの
簡単に書くと、ユーザーがそのツイートを見て何かのアクションをしたことがエンゲージメントですね。

こちらを見てください。あるトレンドに乗ったツイートの、Twitterアナリティクスの詳細です。

インプレッションが2万回を超えています。ひとつのツイートで、大きな数字です。
右の真ん中に[ユーザープロフィールのクリック数]が179回と出ています。複数回じゃなければ、179人がプロフィールページに来てくれたということですね。プロフィールページとは文字通りプロフィールや今までのツイートを見ることのできるページです。ということは、ほぼ今までTwitter上では接点のなかった人たちだと考えていいのではないでしょうか。
リツイートとお気に入り数は消しましたが、フォローを見てください。3人です。いや、このときは20名以上がフォローしてくれたと思います。この3という数字は、「ユーザーがツイートから直接フォローした回数」ということです。
つまり他のツイートも見てくれた後で、プロフィールページなどからフォローしてくれた回数は出てきません。

左下の方にTwitter広告に登録と書いてありますが、その上に[1843回のエンゲージメントを獲得しています]と書いてあります。ざっくりだと1843回の反応をしてくれているということです。
先ほどのフォローが、直接の数字だけですから、この数字もかなり低く出ています。というのもwitterがアナリティクスを無料で公開しているのは、Twitter広告を出してもらうため。反応が良かったツイートは、Twitter広告としてもそのまま使えますよ。いい反応があるはずです。ということだと思います。実はその広告が、不思議な課金システムになっているのです。
課金はインプレッションではなく、エンゲージメントの回数分。そしてそのエンゲージメントは、一次分だけだと書いてあります。
Yahoo!が代理店になっているTwitterプロモ商品の説明ページです。コスト・パー・エンゲージメント(CPE)方式の方には明記されています。

課金のタイミングは、最初にエンゲージメントが発生したときのみで、それ以降のエンゲージメントは課金されません(無料で拡散されます)。

ということですから、 Twitterアナリティクスに出てくる数字はたぶんこの最初のエンゲージメントだけの可能性が高いのではないでしょうか。
フォロワーのAさんがリツイートした。そのAさんのリツイートを見て、AさんのフォロワーのBさんがさらにリツイートした。Bさんのリツイートはカウントされないのだろうな。数字は実態よりもかなり控えめだろう、と私は判断しています。

トレンドに乗って、リツイートされたり検索されれば、インプレッションが上がりますし、それはそのままエンゲージメントの増加につながるというのは自然な流れです。
他のトレンドに乗ったツイートでも、同様の傾向です。
もちろん自分がやった範囲ですし、少ないサンプル数の定性的なものですから、必ずとは言えませんが。




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