2013年10月9日水曜日

SNSで認められる写真力って、どんなの?

ブルータスの10/15号は、写真特集。ほめられる写真というタイトル。

「日本で一番売れた写真集。」は、宮沢りえ『Santa Fe』とか。「世界中が知る一枚。」として、アルバム『ダブル・ファンタジー』のジャケットに使われたジョンとヨーコのキス写真とか、篠山紀信さんの “ ほめられる写真を撮ろう!” という宣言が書いてあって、はいはい、ごもっともですとページをめくり。
構図やテクニック的なことから心構えみたいなことまで網羅されてて、参考になりました。ところが「SNSで学び、磨き、認められる写真力」という記事を読みながら、そうか?と思うところがいくつか。少なくともタイトルと内容は、マッチしていないかな。

画像:ブルータス10/15号 ほめられる写真



◎写真そのものよりも、タイミングや文脈が大切

この記事は電通の方と博報堂の方とFacebookの方の三人の対談。
ブルータスの記事だから、個人が対象。個人の投稿写真が「いいね!」されるための仕組みを考察したということですが。

Facebookの方が、こうおっしゃっています。

FBはいろんな種類の人との繋がり。そこに小学校時代の幼馴染みもいれば取引先のクライアントもいる。そこにいる全員に刺さるものと、ターゲティングされた相手に刺さるものは、まずきちんと区別して考えないといけないと思います。(中略)それによって撮るべき写真も変わってくるはず。


いやぁ〜、そんな区別をしている個人がいるんでしょうか(笑) 
パーソナルブランディングで商売できるノマドな有名人や、プロカメラマン、あるいはカメラマンになりたいと思っている人。もしかしたら出会いを求めている人ならやってるかもしれませんが、それにしても「撮りわけることができる」なんて、写真のプロだけでしょう。
もしそんなに「いいね!」をもらいたいと考えている個人が多いのなら、やはりFBはリア充っぷりが気持ち悪いとか、盛りすぎ女子とか、オヤジのタバコ部屋という数々の指摘が正しいのかもしれません。


博報堂の女性のプロデューサーが、こうおっしゃっています。

8月29日にあらゆる人がニク(29)の日でおいしそうな焼き肉の写真を流していて。悔しくて「私だって!」と牛丼屋で一人寂しく誰とも会話せずご飯を食べてる写真をアップしたら反応が大きくて。これは写真そのものよりツッコミやすいネタや物語性を見出しているんだなと思いました。


そんなもんです。まったくその通りで、「いいね!」をもらいたいなら、ツッコミやすく、タイミング良く、流れに乗ることですよね。Twitterなら、なおさらです。
※単純に「いいね!」じゃなく、拡散することならもっと違う構造がありますが。こちらを参照してください。バイラルの構造



企業アカウントにも人間味が求められる

私がここで個人のことを書いてても意味がないので、そろそろ企業アカウントのことに移行させてください。
このブルータスの対談、企業ページのことに置き換えれば、かなり納得なんです。

電通のクリエイティブディレクターの方が、企業アカウントについて語られているところを抜粋。

あとは逆に本来メディアであるはずの企業アカウントにはパーソナリティが求められている。それも面白い事実です。
ただきれいだとか、ただすごいというものではなく、血の通った湿度のある写真の方が、ユーザーとの距離が縮まるということですね。


まったくその通りで、 企業アカウントも個人アカウントに求められるところと限りなく近い。ただ、その中でもFBはまだフォーマルというか公式的。Twitterがほぼ個人に近いカジュアルな位置にあって、Google + はその中間だと私は考えています。



血の通った写真とは、生写真と考えればいい

先日、ある広告代理店の人からSNSでどういう写真を使えばいいのか。宣伝用の写真だけじゃ、月に何度も出せないし、という趣旨のことを聞かれました。
ですよね。企業アカウントが注目されるには、投稿頻度だってかなり重要です。
※詳しくは、こちらを参照 ソーシャルの仕掛け方 

B to C企業であれば、いくらでもネタはあるはずです。もしないとしたら、ソーシャルメディアうんぬんの前に、ニュースレス、情報性のないことが問題でしょう。


印刷物、あるいはサイト上で大きく使う写真は、いわば整形美人。背景などをセッティングし、ライティングして、さらには合成や修正までする。うちでも通常の撮影の仕事では、素材となる写真を部分ごとに何枚も撮って、合成するのが当たり前になってきました。
そういう隙のない完成された写真は必要ですけど、SNSではそれだけじゃツライ。整形している顔を毎日見るのはしんどいから、素人が自社のニュースに合わせてバシャバシャ撮って、投稿すればいいんです。ポイントは、整形したものと、素のものとのバランスで。
気取ったハイブランドなら、整形した公式写真だけでもok。だけど親しみやすい存在になりたいなら、ブレがあっても、水平がおかしくても、多少不都合なものが写っていたっていいんじゃないですか。
実際、うちがソーシャルメディアの運営を請け負っているところでは、そうしていますよとお話ししました。

そしたら「それは生写真と同じですね」と言われて。え、生写真!? 生写真ってなんですかとお聞きすると「アイドルもので、いわゆるブロマイドや宣材じゃない写真が人気なんですよ」ということでした。あ、なるほどね! 
仮にプロが撮っていたとしても、ほぼセッティングしていないなら生写真ということに、勝手にしました。


ということは、と、ある仮説が浮かんで、FBのAKB48のページをチェックしてみました。もしかすると、生写真の方が「いいね!」の数が多いんじゃないかと。
そしたら宣材写真も生写真っぽいのもなんでもかんでも「いいね!」されまくりで、参考になりません(笑)


バランスのいいところはないか探してみたら、BEAMSを発見しました。
約15日間で、9回投稿。うち生写真っぽいのが4回。雑誌LEE絡みのともさかりえさんの画像を使った投稿が476「いいね!」。コンバースの壁面ディスプレイを撮った投稿が954「いいね!」。最新のところだけ取り出しましたが、そんなに外れてはいないようです。


画像:BEAMS.co.jp FBページ
        https://www.facebook.com/BEAMS.co.jp




能書きはこれぐらいにして、
次回は、じゃあ具体的にどう撮るのというところを書いてみます。
私はこうしてますよ、ということだけですけれども。


※書きました。
SNSで使える生写真の撮り方


 ソーシャルメディアマーケティング、うまく行ってますか?



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