2012年8月2日木曜日

Facebookという誤解

先月末、アメリカでFacebookやグルーポンなどの株価が下落し、ソーシャルバブルが崩壊したのではという見方がある一方、いやいや広告事業は堅調だから、まだまだ期待できるとの判断がある。

ところが上場以前に、GMが広告効果が低いことを理由にFacebookでの大型キャンペーンを取りやめたとか、広告枠のクリック率は0.051%に過ぎないという報道もありました。

あたらしい話題では、おととい7月31日にFacebookは新しいマーケティング・ツールを発表。このツールを利用すればページ記事を年齢、性別、地域、言語その他特定の属性を持つファンのニュースフィードに掲載することができるというもの。これによって、ターゲティングが可能になり、企業はあらたなファン獲得のために今以上に広告料金を払うようになるかもしれない。なんていう見通しを書いているところがあります。

Facebookが強力なマーケティング・ツールを発表


こういうのを読んで、ますますどうなんだろうと思うのは、Facebookの広告売上が伸びるというだけのことで、ツールを使った企業の費用対効果が良くなるとか、そんな話ではないですよね。
それだけ細かなターゲティングを必要としていて、しかも使い分け可能なのは国際的な企業だったり、最低でもナショナルブランドじゃないかと思ったりするんですが、どうなんでしょう。いかに知名度が高くても、ローカルサービスなら、そもそもFacebookを使う必要があるかどうか。
年齢性別などのデモグラフィックな要素と、「いいね!」での興味の方向性を掛け合わせると、いったいどんなマーケティングができるんでしょうか。
コスメに「いいね!」したことない女性が、化粧品を買わないと判断するのは早計で、化粧品関連に「いいね!」しまくっているのは、業界関係者で社販で買っている人かもしれませんし。



先日、あるクライアントのところでウェブサービス大手の方が、「ブランドコミュニケーションのために、Facebookは欠かせない」とおっしゃってました。そりゃあユーザーやファンとコミュニケーションした方がいいですけど、FacebookにしてもTwitterにしても中の人たちがよほどの好き者じゃないと、発信オンリーになってしまいがち。ウェブマーケティングはコスパが高いなんてことも言われますが、中の人たちの人件費まで考えるとどうなんでしょうか。原発の発電コストは安い。でもトータルの費用を考えると、べらぼうに高いじゃないか、という構造と似ている気がします。




そんな難しい話は、ともかく。私も、あんまり理解できてませんし(笑)


そのクライアントは、Facebookでクーポンを発行して何万人が取ってくれても、実際に使ってくれるのは、ごくわずかだと言います。そりゃあ、そうでしょう。グルーポンのように、半額設定するならまだしも。
得しそうなものなら、とりあえずもらっとけ。みたいなことがほとんどでしょう。これって、ブランドコミュニケーションでもないし、販促の導線にすらなってないです。

となると、ほとんどの企業にとって、Facebookなどのソーシャルメディアを使うのは、バイラルを考えた情報発信に徹するのが適切なのではと思ったりします。
難しく賢そうなことを言われると、ブームだし、その仕組みに乗っかっとけという行動が多過ぎるんじゃないかという気がします。バブルですね(笑)



ちなみにFB。私の周囲で利用している人で面白い反応は、ミュージシャンで「小学校や中学校の時の同級生から友だち申請が来る。こちらは憶えてもいないし、友だちになっても素でやってるわけじゃないから困る。メンバーみんな困って、ヤメようかと言ってる」なんていうのがあります。なんで、そんな個人情報を出すんだっていう(笑)
大なり小なり、多くの人がやってる失敗がこのパターン。個人的な楽しみのためならともかく、ビジネス的な目的のために使うなら、制御しないと。イギリスの不倫裁判に関するあるデータでは、訴状の33%がFacebookという単語を含む。アメリカでは、弁護士の8割以上が、SNSでの会話を離婚訴訟の証拠として使うケースが過去5年間で増加したと言っているそうです。



もっとも頻繁に使っている人たちは、友だちになるのは面識のある人だけとか、趣味の団体の仲間内でクローズドで使っているというもの。メールより、濃いコミュニケーションが出来るからということ。
個人の楽しみで使う方法としては、こういうのが無難じゃないかと思います。ただそうすると、企業のプロモーションとは接点が持ってもらいづらくなる。私たちも含めて、仕掛ける側は大変ですね。


と、Facebookの個人利用歴3日の私が書いてみました(笑)

Facebookをはじめたのは、必要にかられて。
基本的に企業ユースでオススメしているのは、まずTwitter、そしてSEOとGoogle+とYoutubeなんです。バイラルということでもSEOということでも、Facebookよりも優先順位は高いよ。と思ってます。


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