2015年6月23日火曜日

父の日の動画プロモーション7選プラス1



いままで仕事で母の日の制作物はさんざん作りましたが、父の日は関わったことがありません。父の日って、いつだっけというぐらいですが、今年は一般の人がTwitterで動画を投稿しているのを何度も見ました。やはり手作りのものは、なかなか感動的。

企業ものも、増えてきているようですよ。そんな中から、気になった7本と番外編を1本をセレクトしてご紹介します。
来年再来年と、少しずつ盛り上がりそうです。



◎トヨタ自動車 


クルマを舞台に繰り広げられる父と娘のストーリー

けっこうプロモーションしていたようで、目立っていました。クルマは家族の記憶と密接に関わっていると思いますが、今後もそんな存在であり続けたいということでしょうか。だけど私はこんな耐え続けるアッシーくん(古っ)みたいなお父さん、いやですねえ。偉そうなこと言われたら、歩いて行けと言います。言ったこと、ありませんが(笑)


◎サッポロビール


ヱビス「父の本音。娘の本音。」


ヱビスのウェブCM。なぜかYouTube以外で、ツイートしたりしていないようです。よくあるシチュエーションですけど、なんかホロっと来ますね。そろそろ親子で飲む設定では、息子との対話ものを期待したいところです。
テレビCMでは滝川クリステルさんが、父と飲む「いい娘です」ですから、ウェブCMとテレビCMで対象にする年齢層を変えているということでしょうね。


◎ワコール


父の日にパンツをおねだりしてください


大胆な試みです。もう泣かせの父の日より、こういうテイストが若いパパには合ってるし、うれしいのではと思います。ただ父の日にパンツをおねだりするなんて、とんでもないと感じる人は多いのではないでしょうか。私は絶対自分で買いますし。
それに父からねだらせるなんてハードル高過ぎ。娘から送りましょうよとメッセージした方が効果的なんじゃないのと思ったら、これはそんな感じかも。どうせ母と相談してプレゼントするでしょうから。




◎レノボ


YOGAタブレットがあれば


なかなか無理がある設定だと思いますが(笑) レノボは6月17/18日にTwitter動画を4本ツイートしていたようです。父の日とほとんど関係ないながらも、機能は伝わりました。


◎ラコステ


プレゼントは、大きな箱に入っているとは限らない


Vine動画です。ラコステのオードトワレ。父の日ギフトとしては、いいかもしれませんね。動画もあっさりしていて、爽やかです。


◎南三陸復興ダコの会


名刺入れレーザー加工の様子

なかなか難しい動画です(笑) 文字では名刺入れのレーザー加工の様子と書いてありますが、この動画では名刺入れとか、名入れとか、まったく分からないです。またオクトパス君のツイートは、動線がなくて、どうしていいのか迷います。そのあたりが何とかなれば、可能性が広がると思うのですが。


◎タワーレコード


『スティッキー・フィンガーズ』スーパーデラックス・エディション


スーパーデラックス・エディションの中身のバラエティさは、伝わってくるVine動画です。でもメッセージがもう何でもいいから買ってくれという、ただの父の日便乗ツイートですね(笑) 3枚のリマスターSHM-CDとDVD、7インチシングルと書籍という内容で、お値段19,980円! 間違いなくコレクターズアイテムなので、ローリングストーンズファンのお父さんが、自分でご褒美買いしかないですね。



◎オバマ大統領


父の日にあたって「父親の権利」について語る



これは2013年6月17日に行われた、オバマ大統領のビデオ演説の映像。児童支援関連法の改正を呼びかけたものですが、いいことおっしゃいますね。




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2015年6月12日金曜日

アジアの四大妖術と、すっぴんブームの交錯する関係






先月の終わりごろ、こんなツイートが拡散されていました。
さまざまなネットメディアでも取り上げられていましたが、 どこが最初の発信元なのかまでは探せませんでした。どうも中国の掲示板発のようです。



  • 中国のフォトショップ術
  • 韓国の整形術
  • 日本のメイク術
  • タイの性転換術
ああー、だよねと誰もが納得してしまう面白さ。中国だけではなく、韓国でも日本でも、多くの人が盛り上がったようです。
私は中国のフォトショップだけは、どうなんだろ。修正しましたどころじゃなく、福笑い的なコラージュに思えるものが多く、妖術というレベルかなぁと疑問です。

日本のメイク術は、それはもう。でもどんどん盛っていけば、メイクというより立体絵画みたいなもので(笑) そうだ、ざわちんさんの技術と感性は、妖術レベルかも。私は好きです。

ともかくアジアでは多くの人が「女性の顔は、素とかけ離れている」ものだ、と感じているのでしょうね。


特に写真は、造られたもので当たり前?


Instagramでは写真にフィルターをかけたり、様々な機能を使うことが簡単です。デジカメでも様々なテイストのフィルターで写した写真を、雰囲気のあるものに変えてしまう機能が入っていたりしますので、使っている人ならこんなに変わるんだと感じていることでしょう。

日本ではそれ以前に、プリクラがありますよね。現在の中国のフォトショップ術に近いかもしれません。
プリクラどころか、照明写真機だってとんでもなく高機能になっています。大日本印刷の証明写真機は、背景も選べて、美肌補正や肌色選択、ニキビやヒゲを目立たせなくする機能まであるそうです。



ソーシャルメディアでは、「雰囲気盛り」が主流かも


写真が造りものかどうか以前に、光や角度、それに表情でどうにでもなってしまうのですが。
今のポートレートの主流は、明るく、ふんわりした女性っぽいもの。こういう写真は、まさに人物が主体というよりも雰囲気・空気感で見せているので、メイクで盛っているといるのではなく、雰囲気を盛っていると言えるかもしれません。

ずいぶん前に『SNSで認められる写真力って、どんなの?』という記事で、「隙のない完成された写真は整形美人」「だけど水平がおかしかったり加工されていない“生写真”がいい」みたいなことを書きました。
その後、空前の自撮りブーム。『SNSで使える生写真の撮り方』で書いたのは、自然光をライティングとして使う。いい光の場所・角度に自分で移動するみたいなことですけど、自撮りテクはそれに近い。室内でも肌がキレイに見える光の場所に自分が移動し、かわいく見える角度や背景を探すということですから、被写体が風景やモノではなく自分だというだけで、同じことですよね。リアルに生というよりも、光や角度、場所で盛っているとことかもしれません。


海外セレブやタレントは、こぞってすっぴん写真を公開


日本では高須クリニック提供のTBSの番組『スッピン!』が始まったのが、2012年の春。そのころ、ママタレを中心に女性タレントがブログですっぴんを晒すことが、ちょっとしたブームになりました。

TBSの『スッピン!』は、メイクを落とすところから始まって、最後にすっぴんを見せるというもの。高須クリニックは、メイクを落とした顔を見せるには、やっぱり整形でしょうというメッセージを出していたのでしょうか。
タレントのすっぴんは、ブログのアクセス増を狙ったものと言われていました。ほとんどがアメーバブログですから、たぶんその可能性が大きいですね。タレントがブログですっぴんを出したとなれば、ネットニュースでもこぞって取り上げられます。
先駆けとなった小森純さんのケースでは、すっぴん掲載の翌日がほぼ250万アクセスになったそうです。
J-Castニュース

一時下火になったといわれたすっぴんブームですが、昨年は海外から大物たちのすっぴん写真が投稿されています。
「乳がん認知向上キャンペーン」では、すっぴんセルフィー「#nomakeupselfie」を付けてTwitterやInstagramでセレブたちが投稿。このムーブメントの影響が、一般人にも波及しているようです。




とはいえ、ミランダ・カーさんキャメロン・ディアスさんの投稿も、写真そのものはセルフィーといっても、たぶん誰かが撮影したのでしょうし、見事に「雰囲気盛り」です。

最近、話題になったのは元AKB48の秋元才加さんの投稿。
あまりのギャップにびっくりしますけど、見事に計算されたアングルと表情です。



ただ“すっぴんセルフィー”がこれだけ多くなって来ているのは、ソーシャルメディアの影響が強いのではないでしょうか。ソーシャルメディアに著名人がアカウントを持てば、ステージの向こうから、より日常に近いところにやってきます。
カジュアルな価値観に降りてこないと、ソーシャルメディアでは発信することがないのも事実でしょう。


毛穴そのものをなくす施術や毛穴を残した写真の加工も


整形や盛り過ぎメイク、フォトショップによる加工や合成が当たり前になっている一方で、世界的なすっぴんブーム。気分として、もう盛り過ぎでありのままの本人とはかけ離れていることより、ノーメイクで素に近い顔と日常的な表情が求められているのかもしれません。

かつて音楽の世界でも、デジタル化でクリアな音に対するローファイブームがありました。食品の世界でも、オーガニックや素材の良さを活かす日本料理が人気になったりと、揺り戻しのようなムーブメントはあります。
妖術 vs すっぴんも、そんな揺り戻しかもしれません。他のジャンルでの揺り戻しは、徐々にナチュラル勢力が強くなっているように思えますが、どうなるでしょう。

最近、美容皮膚科では毛穴をどんどん小さくするメスを入れない施術が流行しています。ヒゲをなくしたいおじさんまで、やっているそうです。タレントの写真の加工も、肌のところは毛穴をどう残すか、あるいは作るかがクオリティになってきているようです。

揺り戻しがあると、混ざっていくようですね。



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2015年6月3日水曜日

もうひとつの全仏オープン準々決勝[adidas|Y-3 vs ユニクロ]の戦い

毎回深夜の放送で寝不足になってしまいますが、昨日の錦織選手は残念でした。

プレイのことではないのですが、私には錦織選手とツォンガ選手の準々決勝が始まってすぐ、気になったことがありました。開始直後、ツォンガ選手がアップになることが多く、ウェアの袖や裾に[adidas|Y-3]のロゴが見えました。
これは、もしかしてadidasがツォンガ選手のスポンサーをしているんだろうか。それにしてはロゴが小さい。そう思っていたら、あれ、ボールボーイやガールもツォンガ選手と同じウェアを着ている! 

すぐに検索してみましました。


全仏オープンが、コレクションのデビューする舞台に


によるアディダスの3月末のニュースリリースによると、「アディダス」ローランギャロスコレクションY-3”」というコレクションで「今年5月にローラン・ギャロスで開催される全仏オープンテニスでデビューする予定で、ジョー=ウィルフリード・ツォンガとアナ・イバノビッチという2人の世界的なテニスプレイヤーのほか、大会のボールボーイとボールガールも着用します」と書いてありました。
アディダスとY-3が2015年の全仏オープンテニスに衝撃を与える


Y-3のスポーツスタイルの宇宙とアディダスTennisの技術力を融合する、アディダス傘下の2ブランドの新たなコラボレーションだということです。

Y-3とは、山本耀司さんが監修するスポーツブランドです。ただスポーツブランドといってもファッションブランドであって、スポーツウェアとしての機能性は持っていないように思います。adidasテニスの機能性とY-3のデザインを融合させるということなのでしょう。

しかし、全仏オープンでどれほど、アディダスの新機軸が認知されたでしょうか。錦織選手が着るユニクロのウェアの派手さ、ロゴの大きさ、そして徹底した宣伝活動と比較すると、比べる意味をなさないほど控えめです。


アディダスは、ソーシャルメディアでタイムリーに素早く発信


ところがです。Facebookを見てみると、Y-3のグローバルのアカウントでは5月末から発信していますし、なんといってもこちらの投稿。


昨日の3時ということですから、優勝が決まった直後ですね。オンラインショップにも誘導しています。ところがアディダスの日本のアカウントでは、サッカーがメインで、朝にTwitterと同様の投稿をしています。


そう、錦織選手もシューズはアディダスでした。シューズは後述するとして、Facebook投稿のリンク先はどんなものでしょうか。こちらのオンラインショップです。


ツォンガ選手はハイビスカス柄のシューズを履いていましたが、どうも同じデザインではないように思えます。もちろん本人が履くのは、選手に合わせた特注品なのでしょうけれども。
※ハイビスカス柄ハワイアンプリントは、Y-3のこの春夏のモチーフになっています。

錦織選手も足下がアップになった時に見えたのは、アディダスのロゴでした。私はツォンガ選手と柄が違うだけで、同じものだと思えました。
いずれにせよ、アディダスはふたりのフットワークを支えるのはアディダスのシューズだと発信しています。
昨年からアディダスは、バリケード8プラスというモデルが、錦織選手を支えていると出しています。

アディダスの公式ブログ

ここではスタンスミス“モデル”のことも語られていて、私は上手いなぁと思って読んでいました。
スタン・スミスは、60年代から70年代前半にかけて活躍したアメリカを代表するテニスプレイヤーで、1973年に彼に因んで作られたテニスシューズとしてデビュー。不朽の名作といわれ、アディダス史上最も売れたスニーカーだそうです。ところが2012年にひっそりと生産中止し、2014年に復刻されました。
昨年からかなり見かけますので、ヒットしているのだと思います。あくまでシンプルなファッションアイテムとして受けているのだと思いますが、そこに錦織圭選手が語ると、マニアックな層にまで響きそうです。たぶんテニスをやる人の間では、復刻したスタンスミスは、まだまだ知られていないのではないでしょうか。


アディダスはニッチな層にアピールし、異なるクラスタに火をつける戦略?


全仏オープンにまつわるアディダスのソーシャルメディアの発信を見ていて、あまり拡散していないな。タイムリーだけど、大きく仕掛けていないなと感じられました。
もちろん全仏オープンですから舞台は大きいですが、Y-3ファンには機能性を獲得したことを知らせ、熱心なテニスファンには他のウェアやシューズとはファッション性だって違うところを伝えたでしょう。もちろん、ファッションが好きな若者にだって届いたでしょう。Roland Y-3はZOZOTOWNによるギャロスコレクションでも売っています。

実は深いところに入って行って、ただ“認知される”ことを狙ったのではなく、確実にポジションを押さえているという気がします。


ユニクロは全米オープン時と比べると、かなりのトーンダウン


昨年『全米オープンテニスにみる、ユニクロの慧眼』で「ウェブサイトやソーシャルメディアで展開するスピードがすごい!」と書きました。
錦織選手の他のスポンサーは、ネットにおいては時期を逸したような対応をしているのに、ユニクロは本当にタイムリー。急上昇する錦織選手人気のカーブとシンクロするような見事さでした。
ところが今回は、こちらのFacebookでは投稿のみです。Twitterも同様です。これだけでも、かなり拡散しているのですが。


しかも投稿にもリンク先のオンラインショップにも、「※一部ストアとオンラインのみの限定販売 ※品薄のため欠品の場合もございます。ご了承ください」と書いてあります。
試合終了後には、まだ何もありませありません。



実際、テニスキャップやキャップ、リストバンドなど大量に作れそうなアイテムが売り切れになっています。これは売れ残ることを恐れているのかもしれません。
全米オープンテニスのときには、これらのアクセサリーはなかったと思いますので、商品の幅を広げたのですね。

もしかするとユニクロは、テニスをやっている人たちがどれぐらい買ってくれるだろうかと手探りの段階にあるのかもしれません。
これまでは大量に売れたけれども、アピールする対象はマス。テニスをやっている人で、買ってくれそうな人はすでに買っているでしょうし、これまでに十二分にアピールできたはずです。より狭い層に入って行くのはユニクロの本筋ではないのかもしれません。


ウェアに関しては、adidas|Y-3とユニクロでは、倍以上の価格差があるのですから、戦略の違いは当然でしょう。
選手が実際に着用しているものと、市販されているモデルとでは異なっているのも当然です。ただ中継の映像からは、ツォンガ選手が着ているウェアはY-3らしくない地味なデザインだけれども、ラインがぴったりしていて上質そうだ。
錦織選手の着ているウェアは、首から脇にかけてのシワが出来ていて、汗で張り付いているのか、もともとデザインが合っていないのかなと思いました。あれだと多少なりとも動きにストレスがあるのではと感じました。


試合の前後に売るという数字では、きっとユニクロの圧勝でしょう。しかし今後はどうするのか、打つ手が少ないのではと思います。
アディダスは、控えめなイメージ戦略が功を奏して、それなりにブランディングにも成功し、これからどうするんだろうというところが気になります。



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2015年5月29日金曜日

【訪日外国人】Tax-freeと“おもてなし”と多言語化のスピードが、すごいことに

渋谷では、対応できるお店はぜんぶTax-free Shopになったんじゃないかと思えるほど、あちこちで表記を見るようになりました。
1月に『今年は、Japan Tax-free Shopの動向が注目されそうです』を書いたときには、控えめにしていたり、出していないアパレル店もTax-free / 免税を大きく打ち出すようになっています。

もうなりふり構ってられないというほどの、訪日外国人の多さと消費額になっているのでしょうね。もしかすると観光客だけではなく、住んでいる人も増えているのかもしれません。
それぐらいあらゆる国の人を見ることが出来ます。





2月以降のTax-freeの動きが急加速


1月に書いてからのTax-freeの全国での動きを、いくつかピックアップしてみます。


ユニクロは2月18日、全国31店舗で導入
ユニクロ、外国人観光客向け"消費税免税サービス"開始


4月1日からの法改正で、百貨店やSCでも免税カウンターの導入ができるようになりました。個別のお店ではなく、合算して一括の免税手続きが可能になったそうです。

イオンモールは、成田と沖縄から開始。
イオンモール/免税手続カウンターを設置
5月中には45店舗になり、一般免税店も含めると、ぜんぶで70店舗を超えたそうです。
イオンモール/免税手続きカウンターを45店へ拡大

ルミネは、5月11日からサービス開始。
ルミネ、免税手続き一括カウンター

4月10日ヤマダ電機が新橋に免税専門店。2015年秋以降に三越銀座店8階に「JAPAN DUTY FREE GINZA」がオープン。
過熱する一方の銀座「免税店」戦争 ヤマダ電機も参戦、狙いは中国人の「爆買い」

なんと5月28日、岡山市のロマンチック通り商店街が導入。
経済産業省の肝いりのようです。
商店街として全国初の免税手続一括カウンターがオープンします


Tax-free Shopになれない業種の対応は?


日本人は日本で買いものしても免税にならないのですから、これだけTax-free Shopが増えてくると、なにか損したような気分になってきます。
だけどそれ以上に、免税店になれない業種の人たちは釈然としないものがあるでしょう。外国人観光客が訪れても安くなるわけじゃないし、アピールするものがないというジレンマ。
マクドナルド渋谷店が、最近こんなポスターを貼り出しています。その場で消費される飲食店はTax-free Shopなれません。



訪日外国人が増加しているのだから、その取り込みをしたい店は多いのが当然。確か4、5年前だと思うのですが、109の店員さんたちは中国語を話せる人が増えているという記事を読んだことがあります。
少なくとも英語や中国語に対応しているよ、歓迎ですというところは分かるように打ち出さないと。それがあった上での“おもてなし”ですよね。

表に貼り出す、メニューを多言語にするというのは必要だとしても、お店の前まで来てくれないと意味がありません。
※ちなみに公共スペースでの多言語表記を「言語景観」と呼ぶそうです。首都大学東京の先生が研究されています。


その街を訪れる以前に探してもらえる、アピールできればいいんじゃないの。ポータルサイトがやればいいのにと思っていたら、とんでもないものに辿り着きました。


都が多言語メニューが無料で簡単に作れるというサイトを開設


凝ったデザインではないものの、そのまま印刷して無料で使えるというのですから、小規模なお店はこれで多いですよね。まったくもう、制作会社は泣いてます。


これは2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて開設されたということですが、ピクトグラムや12言語での指差し会話シートがダウンロードできるなど、至れり尽くせりです。

それだけじゃなく、「作成したメニューとお店の情報を、東京都公式の12言語に対応した飲食店検索サイトに無料掲載。外国人観光客の集客に役立ちます」というサイトまで作っています。ちゃんとモバイル対応だってしてます。



行政とは思えない対応です。逆に東京都がここまでやっていいんだろうかという疑問さえ感じましたが、でも民間がやっていたら、12言語対応にはならなさそうですね。


訪日外国人観光客向けおもてなしアプリも


地図の昭文社が以前から出しているDiGJAPAN!というアプリをアップデートし、買い物や食事に使えるクーポンを配信したり、対象エリアを東京だけではなく、京都・大阪エリアを加えたそうです。しかも2015年中には、国内の主な観光エリアをすべてカバーする予定だそうです。



訪日外国人向けおもてなし無料Wi-Fi競争も


昨年12月、KDDI子会社と、公共交通機関や京都市などの自治体17団体は、訪日外国人向けWi-Fi接続サービス「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」をスタートさせ、今年7月以降に本格的な商用展開を始めるそうです。
アプリで全国20万カ所以上で無料でWi-Fiに接続で、旅行に役立つ情報やクーポンなどを配信するサービスで、5カ国語に対応。日本人や日本に定住している外国人などは利用できないそうですよ。


ソフトバンクも無料Wi-Fiサービス「FREE Wi-Fi PASSPORT」を、7月1日から開始するそうです。昨日発表されたばかりです。



FREE Wi-Fi PASSPORT
こちらは40万アクセスポイントをを誇っていますが、英語、中国語、韓国語の3カ国語対応。アプリをダウンロードしなくても、携帯電話から専用電話番号へ発信するだけで利用者登録が完了。来日してすぐに使えるという利便性の高さ。


他にも無料Wi-Fiサービス向けのサービスを始めているところがあり、今年の夏からは熾烈な競争が始まりそうですよ。
外国人観光客じゃなきゃ使えないので、個人的には無料Wi-Fiにまったく興味はないのですが(笑)

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2015年5月26日火曜日

【Facebook】のインサイトは、まず競合をチェックすることから



Facebookのリーチが減少している理由


一時期、Facebookがあればホームページはいらない。そんなことを言う人が、ちらほらいるほど、盛り上がっていた企業のFacebook利用ですが、実際に運用している人たちからはリーチが減っているという声が出て、モチベーションが下がっているようです。

私はそもそもFacebookは名刺みたいなものだし、ウェブサイトとはまったく性質の異なるもの。関わっているアカウントでは特にリーチが減っているということもありませんし、全体でどれぐらい減少しているのか分かりません。
それでも減っているだろうという理由は、想像がつきます。

なによりエッジランクの導入と、広告の増加。
エッジランクをご存じない人のために、概要を書いておくとFacebookからの正式なアナウンスはないようですが、Affinity Score(親密度) × Weight(重み) × Time(時間経過)で変わってくる表示順位のアルゴリズムのことだと言われています。
親密度は、いいね!したりコメントを書いたり、どれぐらいコミュニケーションしているか。重みとは、その投稿自体の重要度でしょうか。多くの[いいね!]やコメントが付いている投稿は、重要度が高いようです。
時間経過は、投稿されたばかりか、古いものかということ。

このエッジランクが関係してくるのは、ニュースフィールドの[ハイライト]表示の場合。通常Facebookにアクセスすると、自分自身の、個人のニュースフィールドが開き、[ハイライト]の投稿が表示されます。[最新情報]では投稿時間の新しいものから表示されますが、デフォルトが[ハイライト]なので、ほとんどの人が[ハイライト]を見ているのではないでしょうか。

私などは[最新情報]に切り替えることはまずないので、あの人の投稿見かけないけどどうしちゃったんだろと[友達]から探すこともあります。
このエッジランクによる表示は、個人の投稿でも企業の[Facebookページ]の投稿でも同じです。


そして広告。4月22日に発表された2015年第1四半期(1月-3月)決算の数字
売上高は前年同期比42%増の35億4300万ドルだった。売上の94%に相当する33億1700万ドルが広告収入だった。そのうちモバイル広告の割合が前期の約69%から約73%に拡大
マイナビニュース

ポイントは広告の急増とモバイルシフト。モバイルデバイスからの利用が増えているというアナウンスは以前からありましたが、Facebook広告が増え、その中のモバイルの割合が増えているということは、純粋な投稿は表示されにくくなったと考えていいのではないでしょうか。モバイルで表示される/見られる投稿数は、PCよりはるかに少ないはずではないでしょうか。
もちろん広告が表示されるのは、ニュースフィールドだけではありません。それでもニュースフィールドに表示された[おすすめ投稿]は少なくともリーチが稼げるわけですから、想像するとエッジランクのWeight(重み)が増えそうです。


さて、それでは本題です。
Facebookで広告を使わな広告を使わなかったとしたら、どうやってFacebookページを運用して行けばいいか。どんな投稿をすればいいのかということですが、私はインサイトの中でも[競合ページ]を重要視すべきだと考えています。



Facebookインサイト[競合ページ]は、同業他社を調べるだけじゃない


私はB to B企業の場合、Facebookでなんとかしようとするなら、広告を使うしかないと考えています。もちろん社会的意義が大きい事業や際立った独自性がある場合は、その内容を細かく出して行くと方法もありますが、それならむしろ自社サイトやブログでやった方が蓄積効果があると思います。
今回書いているのはB to Cに関してです。

Facebookページに[いいね!]を100人以上がしてくれると、インサイトの[競合ページ]を使うことができます。下の画像を見てください。[インサイト]の中の概要に出てきます。

表示されるのは、累計の[いいね!]とその増加率、今週の投稿数とそのエンゲージメントです。ただそれだけなのですが、使い方によっては理解できることがかなりあります。
まず比較できる競合ページは、任意に選び追加することができます。


ところで、競合とはどんなページのことでしょうか。同業他社のことでしょうか。いまどき、同業他社を競合だとベンチマークするのは、かなり古びた考え方かもしれません。
それに同業他社が上手に、Facebookページを運用しているとは限りません。

とりあえず同業他社はチェックしておくとして、上手だな、効果を出しているなというところを重視して見て行くことが必要だと思います。競合のリストは、追加も削除も簡単です。

たとえばあるサイトによると、[いいね!]数が最も多いのは「楽天市場」。5位に「サッカー日本代表」が入りますが、これらも参考にするのは、なかなか難しいですよね。規模の問題というよりも、内容として。私はUniqloが凄いなぁと思いますが、到底参考にすることすら不可能な投稿もあります。
CMやチラシ、雑誌の記事の画像を使った投稿とともに、ジョコビッチ選手や国枝選手の活躍、もちろん錦織選手が出場する大会も追っています。テニス選手以外なら可能かというと、ユニクロキッズ「カメラでポン!」の告知で、バンビーノとサンリオのキャラクターに共演させて動画を出していたり、全方位で凄いです。


だから部分部分でも参考にすることが可能なアカウントを、数多く探すことが大切です。同規模の同業者だけ見ていたら、たぶん意味がありません。



[競合ページ]では、反面教師からも学ぶスタンスで


上で使った[競合ページ]の画像ではマクドナルドが一番上にきていますが、累計の[いいね!]が57万人と、桁違いなのです。順番に関しては[いいね!]数だけのようですが、マクドナルドはこの一週間、いいね!、コメント、シェアのエンゲージメントで約1万6千という驚異的な数字を獲得しています。Twitterなら可能ですが、お得な内容でもないのに、Facebookでは桁違いの数字だと思います。

ただそのコメントにはネガティブな内容も、数多くあります。一週間のエンゲージメント率の高さに驚いてチェックしたら、その中身は… 凄いけれども、それほど単純でもありませんでした。
マクドナルドの場合は、ファンの反応にも昨年からのバッシングが響いていると考えられますが、なにがマズイかも、1社のアカウントからだけではなく、いろいろと知っておくことが大切だと思います。
マクドナルドは、どうしてソーシャルメディアで叩かれるのか



私が上手だと思うアカウントはUniqloに限らず、広告写真だけではなく、それ以外にソーシャルメディア用に撮った写真や動画も使っています。もちろんその内容も、ソーシャルメディア以外ではお目にかからないテキストを使われています。






この画像は上の[いいね!]数の、2位3位を抜き出したものです。ただこの順位はあまり意味がなく、過去に“[いいね!]を押してキャンペーンに参加しよう”的なことをやっているかどうかで、大きく左右されます。※昨年、Facebookは「いいね!」しなければ参加できない懸賞やコンテストを禁止しました。

それよりも1週間の投稿数と、エンゲージメントを見てください。2位は6回の投稿で470回の反応。3位は4回の投稿で8600回の反応です。1投稿あたり、前者は78回で後者は2150回という大差が付いています。

前者はテレビCMを打っているような“お金のある企業”なのに、この低い反応はどういうことでしょうか。投稿を見ると、やはりテキストも画像も、広告そのまましか出していませんし、同じままの投稿を繰り返しています。これだとFacebookだけではなく、どんなソーシャルメディアでもやる意味が薄いでしょう。
後者は先に書いたようにソーシャルメディア用に撮った写真や動画も使っていますし、広告でもPRでもないような、会社の雰囲気を伝えるものも織り交ぜて投稿されています。


また、やはり、ですが、上手なアカウントは災害時などには投稿がストップしています。これなども[競合ページ]で今週の投稿数も知ることができるので、便利ですね。何かがあったときに、調べたい競合ページのリストに入れ替えればいいのですから。
災害時などのソーシャルメディア運用は、こうするべきじゃないのかと

そして意外なことに、ファンからのコメントに対して何も返していない。[いいね!]すらしていないところが多いのです。もっともこれは大手に関してですが。


細かな分析をするよりも、上手く行っているところの理由、ダメなところの原因にもインサイトの[競合ページ]を使えば、早くたどり着きますよ。



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