2014年11月20日木曜日

Googleの[モバイルフレンドリーテスト]をやりまくって理解したこと



昨日11月19日、Googleウェブマスター向け公式ブログで「検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために」という記事が公開されました。
読みはじめてすぐ、えっ!と思うことが書いてあります。

モバイル版の検索結果に [スマホ対応] というラベルを追加します。
この変更は、今後数週間で順次日本を含む世界中で公開する予定です。Googlebot によってクロールされ、以下の条件を満たしたページは、[スマホ対応] ラベルが適用される可能性があります。

適用された時の実装イメージは、こんな感じになるそうです。


検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために



[スマホ対応]ラベルが適用される条件とは


なんてことはない、今までGoogleが推奨していた内容の軽いところですし、ごく常識的なところだと言えると思います。下記の4つです。


しかし、どうしてこんな常識的なことを、あえて[スマホ対応]というラベルまで適用して推進するのでしょうか。



スマホでスマホ対応ではないページは、即直帰される?


スマートフォンで検索してページに行ってみるとPCサイトが表示されてしまうと、私はがっかりしてしまいます。ウェブマガジン系などは、まだまだスマホ対応していないところが多いようです。
想像でしかありませんが、スマホ対応していないページが表示されると、直帰してしまうユーザーが多いのではないでしょうか。想像通りだとしたら、Googleは「スマートフォンでのGoogle検索が意味のないもの」になってしまうという危機感を持っていても不思議ではありません。

そもそもスマートフォンで検索しようという人が、どれほどいるんだろうという疑問はあります。出先で目的の場所を検索するなど、強い目的意識があれば別ですが。
私は今回の[スマホ対応]ラベルなんて、どうってことないと思いながらも、気にする人は確実にいる。クライアントが[スマホ対応]ラベル適応を意識しはじめたら大変。帰りの電車で、調べるためにURLを打ち込んでいたのですが、次々に打ち込むのだって大変。バカらしいと思って、数サイトでやめてしまいました。



[モバイルフレンドリーテスト]で、チェックする


Googleウェブマスター向け公式ブログには、ページがモバイル フレンドリーの条件を満たしているかどうかを確認するには、[モバイルフレンドリーテスト]で調べろと、まず書いてあります。
モバイルフレンドリーテスト

今まで作らせていただいたウェブサイトを中心に、知っているところをパソコンで次々に打ち込んでチェックしました。ところが、なかなか問題ありが出てきません。
Chromeで翻訳した画面ですが、こんな風に出てきます。





ちょっと拍子抜けです。適応条件は4つですから、当然といえば当然ですが、もう少しサジェッションがあってもいいのにと思いました。



[モバイルフレンドリーテスト]は、かなりゆるい基準かも


今までGoogleが推奨してきたレスポンシブデザインか、振り分けかみたいなことも、まったく関係なさそうです。CMSでけっこう見た目のつらいスマホ用テンプレートを使っているところも、結果はモバイルフレンドリーでした。
驚いたのはトップページだけがスマホ対応で、それ以下のディレクトリーはPC用が表示される仕様も問題なしです。確かに4つの条件には当てはまっているのですが、でもモバイルフレンドリーという言葉を使う以上、しっくりきません。

※もちろんGoogleが検索順位にユーザーエクスペリエンスを組み込もうとしているのは前から言われていますし、「このモバイルフレンドリーをランキング要素として使用することも実験中」だと書かれているので、モバイルSEO的にはとても重要なのは、間違いありません。



「フレンドリーではない」と出るサイトは、問題あり?


私がチェックした中では、3社で×が出ました。割合としては、調べた中の数%で、まったく同じ結果でした。



問題をどうすればいいかは、右の方にリンクが出ています。
さらにGoogleの基準に適合するには、どうすればいいかを学ぶことができます。



更新はされているけれども「フレンドリーではない」と出ているサイトは、どれも3年ほど前に制作したもの。また意思決定する方々が、それほどスマートフォン適応を重要視されていない企業なのかもしれません。
ほとんどのサイトでモバイル端末からのアクセスが上回っているようになっていると思いますが、もちろんPCからアクセスしてもらうことを主眼においていても、ポリシーであれば問題ないと思います。

このブログも、パソコンから見てもらう読んでもらうことを前提にしています。なぜってスマホからを意識するなら、この20%30%ぐらいのボリュームが適正だと思いますが、とても書ききれない。そうじゃなくても書きなぐっているのに、さらに端折りまくったらどなたにも読んでもらえなさそうです(笑)



Googleのお墨付きをもらっても、モバイルフレンドリーじゃない



今のところGoogleの公開している基準は、仕組みだけのことです。4つの基準を満たしてさえいれば、これから順次、検索結果に[スマホ対応] ラベルが追加されるはずです。
もちろんスマホで検索された場合にはアドバンテージがあると思いますが、その程度でユーザーの利便性が向上するでしょうか。

何度も書いていますが場所を探しているのであれば、Googleマップ/Google+ローカルなどの対応がマストです。検索して何ページも移動することは、PC以上に厳しいものがあります。
Googleが推奨するレスポンシブデザインだって、PC向けなら興味のある人向けに、どれだけ深いコンテンツを用意しておいてもいいと思いますが、スマホに同じ量のコンテンツが必要でしょうか。むしろ邪魔で、ユーザービリティを損なう結果になると思います。スマホには、スマホに最適化したナビゲーションとコンテンツ。

スマートフォン時代になってGoogle検索は、どうも後手に回っている気がします。



バナー:ウェブ、グラフィック、そしてソーシャルなつながりをデザインする制作会社です


0 件のコメント: