※この画像は広告ということで、作ってみました。深い意味や意図はございません。
ある士業の方と話していたら、アドブロックを使っているとおっしゃる。ご自分もウェブ広告を出稿しているのに、どうして? 研究しなくていいの? とは思いますが、それ以上に現実に使っている人にお会いしたのは初めてだったので、そうかぁ、そうだよなぁ。増えてくるだろうなぁと、感慨深く、いろいろ考えてしまいました。
あらゆる商品やサービスが最適化しようとしてるんだから、個人が自分自身に最適化しようとするのは当然の流れ。録画したテレビ番組のCM飛ばしと同じこと。
アドブロックとは、ブラウザーの拡張機能で、広告の画像を消してくれるもの。すっきり消えるわけじゃないし、アドブロックが契約している会社の広告は出るとか、怪しさはけっこうあります。
それでもウェブサイトの広告は、かなり邪魔。スマホだと、まったく不要。じゃないですか?
[忍者女子高生 | 制服で大回転]は、広告なんでしょうか
最近だとペプシネックスの桃太郎のように、商品をほぼ訴求せず、映画のように世界感だけのCMもあります。ところがこの夏Youtubeで公開された[忍者女子高生 | 制服で大回転]は、サントリーCCレモンの“CM”ではありますが、桁違いの突き抜け方です。
けっこうバズっていましたが、邪魔になるどころか、3分間の良質なエンターテイメントですよね。夏にはベトナムでも販売がスタートしたそうですから、海外のマーケットも意識されているのでしょう。
BMWは動画で世界感をアピールする先駆者
映画/ショートフィルムのような“CM動画”では、たぶんBMWが先駆者。10年近く前からだと思いますが、特設サイトなどで公開しています。
これはクライヴ・オーウェン演じるハイヤーの運転手が主人公のショートフィルム。監督はガイ・リッチーという豪華布陣で制作されたシリーズの第四弾です。
このころマドンナはガイ・リッチーと結婚していましたので、こんな役を引き受けたのかもしれません。貴重ですが、確か第四弾はマドンナがシートベルトをしておらず、危険を助長する等の理由でお蔵入りになったはず… Youtubeでは、コピーがいっぱい公開されていますね(笑)
いずれにせよ一級品のエンターテイメントですが、BMWがずっと出ていますので広告の文法です。BMWファンには、たまらない動画でしょう。
でも車に興味がない人、マドンナやクライヴ・オーウェン、ガイ・リッチーに関心のない人は、まったく反応しないかもしれません。もちろんBMWとしては、それで成功だと思います。
もちろん価格も意味もまったくことなるレイヤーにありますが、CCレモンはどうでしょう。もっと広い範囲に楽しさをアピールできそうです。
移り変わりの激しい清涼飲料の世界で、トクホなどは別にして、それほどの特徴がない商品が指名買いしてもらうには、まず圧倒的な存在感が必要なのだと思います。CCレモンのサイトを見ていると、ティーンがコアターゲットのようですが、間違いなく存在感までは成功しているんじゃないでしょうか。
中高生をターゲットに、テレビCMを打ってもウェブにバナー広告を出しても、最初っから見られていない。こういう動画の方が、はるかに見てもらえるし、共有してくれる可能性高いでしょう。
邪魔だと思われたら、とりあえず終了
一方で、ウェブの世界ではアドテクノロジーという名の広告漬けが進行しています。単純に邪魔だと思われたら、それだけでマイナス。
ターゲティングして追いかけてくる広告も、本当にニーズを持っている人がどれだけいるでしょう。検索に連動したリスティング広告なら、まだニーズは明確です。
アドテクノロジーの進化で効果が上がったと言われているようなものは、特定の反応してくれる人たちが反応していて、同じ人たちの取り合いに勝ったとアピールしているだけかもしれません。
とりあえず、広く告げるということではないですよね。
ウェブ広告の仕組みを知っている人、ウザイと思っている人、目に入っていない人、それに消している人だってどんどん増えそうですよ。
次は、そんなことを書いてみるつもりです。
Googleは、邪魔だ、ウザい、錯誤させてる、みたいながキライ?
たとえば、こんな情報。アメリカのSEOコンサルタントが「最近更新されたパンダアップデートにやられたサイトには、次の5つの特徴が共通している」と報告しているそうです。
パンダアップデートで低品質評価される5つの原因はこれだ!
◯ページ全体にかぶさるようにしてフルスクリーンで表示される広告
◯自動で再生する動画や、音が出る広告
◯インタースティシャル広告(閲覧したいページにアクセスする前に強制的に差し込まれる広告ページ)
◯コンテンツと見分けがつかない広告
◯ページビュー数を稼ぐための過度なページ分割
邪魔だ、ウザい、錯誤させてる、みたいなことをGoogleは排除したいということでしょうか。検索じゃなければGoogleだって、錯誤させるものや騙しの広告を配信していますが、好まれないとか不適切だと思う広告は、ユーザーが報告すれば見せない。排除していますよね。
私はGoogle式民主主義と呼んでいますが、さあ、うまく機能するのでしょうか。
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