2014年10月6日月曜日

災害時などのソーシャルメディア運用は、こうするべきじゃないのかと

画像:台風の渋谷駅前


台風18号が日本に上陸。自宅近くでは、水が15cmほど吹き上がってるマンホールがいくつもあったりして、ヤバいな〜、会社まで無事辿り着けるかなと、今朝はけっこう気を揉んでいました。
電車に乗ると、いつもより間引きで運転しているのに、むしろ空いていたり。渋谷駅周辺も人の数は、いつもの半分どころか、もっと少なかったかも。雨は強いですが、風はそれほどでもなく、少し拍子抜け。
ただ報道によると、関東でも土砂崩れ、浸水や冠水、停電の被害もありましたし、広い範囲で土砂災害警戒や竜巻注意情報が出ていました。


何のためにソーシャルメディアで発信するのか


先週から予定されていて、10月6日月曜日の朝イチでソーシャルメディアで発信してくれという案件がありました。今日です。
なぜ朝イチなのかというところは不明でしたが、その企業の上の方で決まっていたスケジュールだということだったので、準備だけはしていました。
ところが台風18号は朝早く、静岡県に上陸。関東を午前中に通過するという天気予報。伊豆大島では非難指示が出たり、御嶽山では土石流が心配されるということでした。


私としては当然、発信は少なくとも台風18号が日本列島から抜けた夕方以降、被害の状況などを調べながらにした方が望ましいですよと伝えました。
結果として、朝イチに発信することはなくなったのですが、上層部の承諾が取れるまで時間がかかりましたので、見切り発車ではなく見切り延期。
担当者の方に伝えたのは、台風上陸時にのんびり企業情報を見てくれる人は、ごくわずか。タイミング的に多くの人がソーシャルメディアを見ていないか、見ていても無視されるか、あるいは反感を持たれる可能性の方だって高いということでした。

ソーシャルメディアマーケティングは、ただ商品情報などを発信するというのではなく、公式アカウントのキャラクターが、フォロワーやファンからさらに好感を持ってもらって、コミュニケーションすることから始まると私は思っています。


自動投稿することの危険性


少し前に書いたことですが、ソーシャルメディアで予約投稿や自動投稿をする人が増えています。多用しているとBotと同じなので、相手にされない企業アカウントになってしまうと思いますが、それだけではありません。
以前の記事から引用します。

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ソーシャルネットワークにスケジュール投稿を行うBuffer、
月刊売り上げが10万ドルとなり、利用者数60万を達成


その中に、こんな記述があります。

ところで最近、ボストン・マラソンの事件の際に、TwitterやFacebookにブランド発の宣伝系メッセージが流れて、悪い意味で注目を集めてしまうというようなことがあった。そうした発言は予め定められたスケジュールに則って投稿されたものだった。もちろん大事件のおりに投稿されるスケジュール投稿は的外れで無神経なものとなってしまうことが多い。Buffer側もそうした状況に対して何らかの対策を練るべきだと考えているようだ。
ですよね。ボストンマラソンの事件とは、多数の死傷者が出た爆弾テロのこと。

「全予定実行停止スイッチのようなものを実装すべきかもしれないと考えているのです」とWidrich(共同ファウンダー)は述べている。


停止スイッチは人間が押すわけですから、予約投稿にしてバカンスに出かけて、あとはおまかせね、とはいかないですよね。

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企業アカウントという人格が、こんなタイミングで「買って買って」というのは信じられないというのが、一般的な反応ではないでしょうか。悪い意味で注目を集めたくなければ、広告でやった方がいいです。
それでもテレビCMなどと比較すると、ソーシャルメディアの広告は、はるかに厳しい視線にさらされているかもしれません。それだけ、今のところ無視されていないポジションではないでしょうか。



緊急時に企業アカウントがやるべきことは


役に立つ物資を提供できる場合などを除き、企業アカウントに出来ることはなにもありません。沈黙あるのみ、だと私は思います。


発信をしていいタイミングは


Yahoo!のリアルタイム検索では、ピークは朝の8時。13時ぐらいから急激に減少していますが、関東では土砂災害警戒や竜巻注意情報が出たままでした。

画像:Yahoo!リアルタイム検索での台風の注目度


地域によっても違うと思いますが、はやくて15時以降でしょうか。それもニュースに注意しながら必然性がある場合なら、だと思います。
特にイベントなど切迫したスケジュールがなければ、1日置くのが適切だと思います。







 ソーシャルメディアマーケティング、うまく行ってますか?



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