2014年10月14日火曜日

無視されたくなかったら、『ソーシャルファースト』で考える

画像:スクランブル交差点を撮影している外人
10月1日、日本経済新聞の経営者ブログに、サイバーエージェント藤田社長の『私が退職希望者に「激怒」した理由』という記事が掲載されました。
NIKKEI

過激な内容なので、当然のように炎上します。BLOGOSやNews Picksでは、さまざまな立場の強力な論客から賛否両論。ツイッターなどでも、場外乱闘のような様相でした。





電子版とはいえ日経新聞ですし、これだけの内容なので私も驚きました。転職者は簡単に特定されるでしょうし、業界内での評判を悪くする危険性もあるでしょう。
ネットの時代になってから、多くの著名な経営者がマッチョな発言で失敗されていますが、それは経営者としての、ビジネス上の論理しか持たずに発信されているから。
ROMっているだけの人も多いですが、誰だって発言する手段と機会を持っているのですから、経営者の理屈はむしろマイノリティかもしれません。
でも藤田社長は、そんなにネット音痴なわけがない。サイバーエージェントの経営者としては、失敗ではない。きっと、ほぼ成功。すべてを計算できなくても、どんな風に拡散するか、リスクも含め、それなりの計算があって掲載されたはずだと思います。
その拡散させた狙いはどこにあるのかに、私は興味があります。



ソーシャルメディアで反応があれば、評判も可視化される



渋谷 - 原宿 - 新宿の明治通り周辺エリアでは、アーティストの新譜発売や求人サイトなどを宣伝するトラックが、けっこうな頻度で走っています。ところがスマホでパシャパシャ写真を撮られるものもあれば、どんなに大きな音量で曲を流していても誰も見向きもしないものもあります。

知名度の度合いによって左右されるかというと、そうでもない。韓流アイドルなどは写される確率がかなり高いようですし、世界的に大ヒットしているアーティストのビルボードカーだって、見られていることは少ないようです。
見向きもされないから、効果がないということではなさそうですし、街での注目度がそのまま売上と比例するわけではないでしょう。




テレビCMだと、強い反応があるものはツイッターなどでツイートされ、評判になったりすることがあります。これはシチュエーションとデバイスの組み合わせが、まずあると思いますが、とにかくソーシャルメディアでの反応がなければ、最大でも視聴率分のリーチだけになります。そのリーチだけで、認知度が向上したり視聴者の意識が変容するかというと、どうなんでしょう。そんな文脈で、CMをとらえる時代ではなくなっているのではと思います。
SNSで拡散していれば、フリークエンシー的な役割に考えられそうです。


ポスターや看板、パンフレットだって同じです。情報が大洪水のようにあふれている時代に、振り向いてもらえるかどうか、気に留めてもらえるかどうか。
そう書くと目立ち方の問題ねと思われそうですが、ちょっと違う。ソーシャルメディア上で共有されるかどうかという視点も、ちょっと違う。それだけなら、横行しているヤラセが効果を上げているはずです。もちろん共有が一番いい反応であることは、間違いないですが。


食事をする。洋服を買った。みたいな消費。
可愛いものを見つけた。この動画が面白い。という好奇心だって、そう。
個人の投稿と同列の文脈で、とらえてもらえるものなのかどうか。
上からでもなく、下からでもなく、同じ目線ですんなり見てもらえるものなのかどうか。瞬時に面白がられ、記憶に残ることかどうか。好奇心を刺激できるかどうか。
というところ。



リアルでも、ソーシャルメディア的文脈で考える



ソーシャルメディア的文脈で、どうなのか。ソーシャルメディアの運用そのものだけではなく、製品を、クリエイティブを、メディアを、コンテンツを、PRやIRだって、とらえなおすことが不可欠な時代になったのかもしれません。


多くの人がどんな反応をするのか、ソーシャルメディアでどんな投稿になりそうなのか、あらかじめ予測しておくことも必要です。

もちろんすべての人がポジティブに反応してくれるわけではないですから、程度の問題ですが、ネガティブな反応も許容するスタンスで。なんの反応もないと、どうでもいいということですから。




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