2014年5月29日木曜日

ワールドカップ2014、渋谷では前哨戦が始まっている

ワールドカップ ブラジル大会の、予選は6月中旬から。日本代表 vs コスタリカ代表の前哨戦は6月2日。渋谷の街では、今週半ばになって、夜にはサムライブルーのTシャツを着た人を見かけるようになった程度です。

でもワールドカップに関連する企業プロモーションは、かなり熱を帯びてきましたよ。



◎マクドナルドは、5月27日からワールドカップメニューを投入


さすがにFIFAワールドカップ公式ハンバーガーということで、渋谷にある五店舗はワールドカップシフト。特に渋谷店と東映プラザ店は外壁や階段などまでワールドカップ仕様です。日本、ブラジルをはじめ、出場8ヵ国をイメージしたバーガーやサイドメニューを続々投入するようです。
マクドナルド ワールドカップキャンペーン

画像:ワールドカップキャンペーンの告知をするマクドナルド丸井店


画像:ワールドカップキャンペーンの告知をするマクドナルド東映プラザ店
27日から投入と書きましたが、2店舗では25日から先行発売が告知されていました。
渋谷店は、店頭や離れたスクランブル交差点で呼び込みもやっています。渋谷店だけのようですが、27日28日は特別価格のセットも出していました。ワゴンやマイクも使っていましたので、この場所では珍しく、かなりの力の入れ方です。

私としては、アメリカでブルーはダイエット食品やサプリメントに使う色。日本でも、やはり同様のメッセージを含んでいると思いますが、その影響が気になります。結果を知りたいところです。



アディダスは、109との連携プレイで攻める


アディダスは、ブラジルのファッションブランドとコラボして、ワールカップ記念コレクションを出しています。

画像:アディダスオリジナルスサイトのスクリーンショット

アディダス直営店は全面、SOCCER SHOP「KAMO」やSPORTS SHOP「GALLERY-2」はファサードが、all in or nothingのビジュアル。

画像:アディダスパフォーマンスショップ渋谷all in or nothingのディスプレイ


そして[adidas presents SHIBUYA GIRL'S ELEVEN CUP@109]という名称で、109とコラボしています。
「サッカー日本代表ユニフォームの女の子らしいかわいい着こなし」をテーマに渋谷109のショップ店員70人がコーディネート提案し、一般応募による投票で、渋谷のサポーター日本代表「シブヤガールズイレブン(SHIBUYA GIRL'S ELEVEN)を任命する。
画像:wwd japanシブヤガールズイレブン中間発表のスクリーンショット

アディダスは、この企画に参加する11ブランドとコラボした日本代表レプリカTシャツを発表。自社とコラボしたブランドで販売するということですから、ものすごい熱の入れ方です。今までワールドカッププロモーションで届かなかった層、もしかするとアディダスに興味なかった人たちにまで、波及するような勢いです。

27日に、109前のスペースで、このイベントをしていました。
「アディダスパフォーマンスセンター渋谷」と「109」は、横断歩道が隔てているだけの位置関係です。朝会場を設営している様子。そしてイベントが始まる前の投票や呼び込みをしている風景を、会場の左側から見たのがこちら。

画像:109シブヤガールズイレブン中間発表の会場設営


画像:109シブヤガールズイレブン中間発表前

このコラボは、とても強力に思えます。



キリンは、公園通りまるごとプロモーション?


パルコPart2だったところに、出来たばかりキリン一番搾りガーデン。オープンした16日の時点では、ワールドカップ仕様の商品が描かれているぐらいでした。
また公園通りは、こんなフラッグで占められていました。

画像:キリン一番搾りガーデンの壁面
画像:キリン一番搾りガーデン 公園通りのフラッグ


ところが今週26日の夜からだと思うのですが、サムライブルーカラーのライトで飾り付けられていてビックリ。

画像:キリン一番搾りガーデンのイルミネーション
画像:キリン一番搾りガーデンのイルミネーションとライトアップ

街路樹がライトアップされ、ボール状や植え込みにもイルミネーションが飾り付けられています。

これがどこまで行くのかと思うと、公園通りをずーっと下って行って、その入口まで。

画像:キリン一番搾りガーデンのイルミネーション公園通り
画像:キリン一番搾りガーデンのイルミネーション公園通り入口


たぶん公園通りのイルミネーションも、キリンのプロモーションでしょうね。公園通りまるごと、[キリン一番搾りガーデン]への誘導路になっているみたいです。



来月、予選が始まったら、さらに加熱しそうですね。




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2014年5月22日木曜日

平たい顔族の、『陰翳礼賛』の行方

以前にも書いていますが、
印刷物、あるいはサイト上で大きく使う写真は、いわば整形美人。背景などをセッティングし、ライティングして、さらには合成や修正までする。うちでも通常の撮影の仕事では、素材となる写真を部分ごとに何枚も撮って、合成するのが当たり前になってきました。 
SNSで認められる写真力って、どんなの? 

この合成をするとき、もっとも気をつかっているもののひとつに影があります。ところが最近、ある大手企業のポスターを見て愕然としました。Photshopのドロップシャドー機能をそのまま使ったような影でした。
陰って、実際はものすごく複雑です。スタジオでライティングされたものでも、屋外で自然光でも、さまざまな光の反射が重なってゆらぎを持っています。
だからそれを合成で再現するには、かなり細かな作業が必要だと思っているのですが、オーバースペックなのでしょうか。

もしかすると、光と影の感覚が変化してきているのかもしれません。


写真:鎌倉鶴岡八幡宮の松明



谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』は、日本の建築様式から


昭和8年に書かれた谷崎潤一郎のエッセーは、こんな風に始まります。
今日、普請道楽の人が純日本風の家屋を建てて住まおうとすると、電気や瓦斯(ガス)や水道等の取附け片に苦心を払い、何とかしてそれらの施設が日本座敷と調和するように工夫を凝らす風があるのは、じぶんで家を建てた経験のない者でも、待合料理屋旅館等の座敷へ這入ってみれば常に気が付くことであろう。
昭和8年の純日本風家屋とは、どんなものでしょう。とにかく和風と文明の利器との調和に悩んでいた、腐心されていた時代なんでしょう。
実用一辺倒の西洋紙と温かみを感じさせる唐紙や和紙、電燈や燭台、食器などについて語ったあと、「建築のこと」という見出しになります。

われわれの国の伽藍では建物の上にまず大きな甍を伏せて、その庇(ひさし)が作り出す深い廣い蔭の中へ全体の構造を取り込んでしまう。寺院のみならず、宮殿でも、庶民の住宅でも、外から見て最も眼立つものは、或る場合には瓦葺き、或る場合には茅葺きの大きな屋根と、その庇の下にたゞよう濃い闇である。時とすると、白昼といえども軒から下には洞穴のような闇が繞っていて戸口も扉も壁も柱も殆ど見えないことすらある。

日本人とて暗い部屋よりは明るい部屋を便利としたに違いないが、是非なくあゝなったのでもあろう。が、美と云うものは常に生活の実際から発達するもので、暗い部屋に住むことを餘儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った。事実、日本座敷の美は全く陰翳の濃淡に依って生れているので、それ以外に何もない。西洋人が日本座敷を見てその簡素なのに驚き、たゞ灰色の壁があるばかりで何の装飾もないと云う風に感じるのは、彼等としてはいかさま尤もであるけれども、それは陰翳の謎を解しないからである。 

つまりは、日本の建築様式が「陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用」 という見立てです。

「暗がりの中にある金色の光」という見出しでは、こんなことが書かれています。
奥の奥の部屋へ行くと、もう全く外の光りが届かなくなった暗がりの中にある金襖や金屏風が、幾間を隔てた遠い遠い庭の明りの穂先を捉えて、ぽうっと夢のように照り返しているのを見たことはないか。その照り返しは、夕暮れの地平線のように、あたりの闇へ実に弱々しい金色の明りを投げているのであるが、私は黄金と云うものがあれほど沈痛な美しさを見せる時はないと思う。 
さらには暗い能の舞台で、金銀が豊富に使ってある絢爛な衣装は、日本人特有のあかみがかった褐色の肌を引き立たせる。また当時の女性の化粧について、蝋燭や蘭燈のゆらめきでなければ魅力を解し得ないと書かれています。
文庫本の解説で吉行淳之介も、花柳界の女性について、こう書いています。
私が最も厭な気分になるのは、真白に塗った顔から覗く歯が黄色くみえることである。(中略)「陰翳礼賛」を途中まで読んだときに、気がついた。芸者のあの化粧は、わが国の照明がまだ燭台とか行燈によって部屋が仄暗かったときのものにちがいない、ということだ。


国内外で高い評価を得ている文豪の随筆も、また文豪の解説も、書かれている内容は、それほどのものかと思います(笑) 美術的には、常識を語っているようです。たとえば日本の色は、黒のバリエーションが豊富ですし。
ただ当時の風俗とその感覚を知るには、とても役立ちます。
今なら吉行淳之介さんは、テレビに出るような人たちについて、女優ライトで肌の質感を飛ばしてしまい、平面的に見えることとか。ボトックスや整形で表情がなくなっていることを嘆くでしょうか。

ゆらぎのある柔らかな光、隅々まで行き届かない光がもたらせていた陰影の美が、明るい照明でおかしくなってきた。それをなんとかしてきたのが、ライティングなどの撮影や映像技術。
ところが現代は、ハイビジョンや液晶モニターによってなのか、これまで同様の技術では陰影が無段階のようなやわらかなグラデーションではなく、のっぺりゴツゴツした階調になっているように思えます。



世界的照明デザイナーがフランスで教えられ、再考した『新・陰翳礼賛』


照明デザイナー・石井幹子さんが、2008年に書かれた『新・陰翳礼賛』という本もあります。

石井さんといえば、東京タワ-、東京駅レンガ駅舎、レインボ-ブリッジ、白川郷、姫路城などなど日本を代表するライトアップの多くを手がけられていて、その“作品”を目にしたことがない人は少ないでしょう。日本にライトアップという概念を持ち込んだのは、石井さんかもしれません。
横浜や京都の照明プロジェクトは、彼女からの持ち込み。いまでこそ京都の寺社仏閣は美しくライトアップされていますが、計画書を持って行っても京都市役所は取り合ってもくれない。そこで自ら照明機材を積み込んだキャラバンを編成し、直接お寺などに掛け合い、実際にライトアップを見せることで夜間照明の魅力を実感してもらったそうです。

スクリーンショット:MOTOKO ISHII LIGHTING DESIGN の東京タワー画像

石井さんの半生は、そんな「あかり」の美しさの追求。ところが石井さんに谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』を薦めたのは、フランス人照明デザイナー。『陰翳礼賛』は翻訳され、「フランスの知識人で日本文化に関心のある人は、ほとんどと言って良いくらい『陰翳礼賛』を読んでいる」と書いています。
石井さん自身、50代で和の明かりの豊かさに気づきます。

光と闇という対比の中で捉える欧米の照明とは違った、光から闇に至る中間領域の中にある、柔らかな「あかり」の存在であった。この「あかり」は、日本の文化の中で育ってきた独自のものであると、私は考えている。


でも(当時の)日本では、こんな状況。
圧倒的に多いのは、蛍光灯の大きな器具が天井の中心を占めているものである。下から建物を見上げると、白い光がたくさん見える。
高度成長期の明るければ、それが文明だという価値観だったのかもしれません。北欧ではペンダントで「上方に柔らかい拡散光が天井に大きく広がり、下方に程良い直射光がテーブルの中心からほぼ全体に広がっていた」と書かれていますから、日本の照明の使い方は直接光主体で、単純だったのでしょう。

石井さんの特徴は、ライトアップばかりではなく、早くから代替エネルギーを積極的に取り入れてきたこと。レンボーブリッジの主塔には太陽光パネルが取りつけられ、イルミネーションの4割は太陽光発電でまかなわれているそうです。
東日本大震災より8年も前ですから、かなり先駆的です。「ただ明るければいい」という発想とは、かなり異なります。


東日本大震災のあと、電力不足で、都心部でも照明が抑えられていました。輪番停電は真っ暗ですので困りましたが、私にとって照明の抑制された都心の風景は、「暗いなぁ」という感じはありませんでした。利便性も、同様でした。
今では、すっかり元に戻っています。




日本人は闇遊びの達人だったという、『「闇学」入門 』


そして今年、「日本の文化は闇と切り離せない」という本が出ました。

たとえば富士山信仰。庶民の富士登山は室町時代に始まり、ご来光を見るために夜に登っていた。闇が広がる山を登り、その最後にご来光を見ると、世界が一気に変わって、新しい世界の始まりを強烈に感じられるといいます。目に見えるように、想像できますね。
こういう習慣は、世界にはないそうです。

確か女人禁制で、始めて富士山に登った江戸時代の女性は、ちょんまげを結い、男装していたとか。それも、夜間に登ったから可能だったのかもしれないですね。


この本では「明るいところと暗いところでは、全然違う視細胞を使ってものを見ている」と書かれています。

暗いところでは桿体という超高感度でわずかな光もとらえるが色を識別できない視細胞が働いて、モノクロでものを見る。これを暗所視という。
実際、夜目というのは全体視力そのものだ。明所視の際に働く錐体は、網膜の中心部分に集まっていて、一方、暗所視の際に働く桿体は、網膜の周辺部分に広がっている。だから、暗順応した状態では、本来ピントを合わせるべき真ん中のものが見えにくく、周辺のものの方が見えやすい。

これって日本の色は黒のバリエーションが豊富だったり、全体を見るような日本画の回遊性と通じる話かもしれません。

そして「ただ暗いだけで五感が敏感になる」と書かれているのですが、夜道などを考えるとうなづけます。心理的な要素だけではないということでしょうか。
そう考えると、味をおいしく感じるとか、視覚以外の感覚とも連動しているのかも。色の感覚が、他の感覚と連動する、置き換えられて増幅されるなんていうこともあるかもしれません。「暗い」は遠いとか深いとかいう視覚的な要素だけではなく、寒い・重い・濃いなどの他の五感ともつながっていそうです。

つまり、色をただ色として視覚が認知しているのではないのでしょう。



またこの本では「日本の闇は優しい」と書かれています。どういうことでしょうか。

多くの宗教が砂漠で生まれた。砂漠の闇夜は星明かりも力強く、すべての星が自分に向かってくる感じがする。善悪がハッキリしている。
それに対して、日本は闇に溶け込むことができる。
そもそも狭い国土で平地が少なく、その平地でさえ岩や砂漠ではなく、樹々が生茂っていたり、家屋が密集していたりしますから、さまざまなものに反射した光がやわらかな光を作る。やわらかな闇を作っているということなんだと思います。

一神教VS多神教の視点で、日本の多様性やあいまいさを解説する論が花盛りですが、光と闇で考えるのは画期的です。





モニター漬けの生活で、視覚がどう変わるのか


パソコン、スマホ、テレビ、デジタルサイネージ。今や電車の中でも職場でも、家や遊びの場でもモニターに接している時間が圧倒的です。画素数はどんどん増えていますが、使われ方はどうでしょうか。

インターネットの世界では、1994年ネットスケープ社からほとんどのパソコンモニターでほぼ同様に再現されるようにと「Webセーフカラー」216色が提案されました。
またここ3年ほどは「フラットデザイン」と呼ばれる、シャドウやグラデーションを使わないペタンとした色の使い方が流行しています。これはデータの受信と端末で表示される時間を短くできるというメリットも大きいです。
そして多くの人がパソコンからスマホへとシフトしている今、小さい画面で「フラットデザイン」以外を用いるのはなかなか難しいと思います。



写真では、どうでしょうか。『陰翳礼賛』の解説のところで書いている女優ライトではありませんが、階調を飛ばさないと小さなモニターでは美しく見えにくいかと思います。平面的で、あまり人間ぽくはないですけどね。


そんなことを考えていると、若い女性を中心に流行しているまつげと眼球の間にアイラインを引く「インサイドライン」だって、デカ目に見えるといっても外から見えにくい縁取り効果と、奥行き感を出す“影付け”なのでしょう。(危険な化粧法だそうですよ)


女性誌を見てみました。表紙だけですけど、やはり質感を飛ばしています。そして20代向けから40代向けまで、どれも明るいく柔らかな光を使っているのが共通しているように思えます。影はほとんどありません。

スクリーンショット:セブンネットでの女性誌サムネイル

違うのは、FUDGEが全身で自然光っぽい。Sweetがほぼ逆光。Ane Canがモノトーン。ぐらいですが、やはりふんわかしている。
海外誌の日本語版はモード系だからか、ふんわかしているものはなく、強いハードなトーンです。

これは、日本の今の気分なんでしょうか。ハイライトがなく、全体的に明るく、優しい雰囲気。
言い換えると、フラット、平板。ふんわりしたライティングだと、顔を立体的に見せるのは、やはり縁取り的メイクと髪の躍動感ぐらいということになるでしょうか。
まさかスマホ画面に合わせたわけではないでしょうが、小さな画面での表示に最適です。




明るさの流行は、ブルーライトにも原因がありそう


坪田一男という眼科医で日本抗加齢医学会理事をされている慶応大学の教授によれば、目にはカメラと時計という2つの機能があるそうです。
1879年にエジソンが電球を発明して「世界から夜が消えた」と言われたが、実は消えていなかった。電球にはブルーライトはほとんど入っていないため、電球の灯りをつけていても、時計としての目は“夜”と認識していたからだ。
ところが紫外線に近いブルーライトを多く含むLED照明やパソコン、スマートフォンなどが溢れる現代、24時間周期で体内リズム(=サーカディアンリズム)を刻む体内時計に大きな影響を与えるのがまさにブルーライトなんだそう。

ブルーライトを浴びていると、体内時計は昼間だと認識。ブルーライトをカットするメガネも出ているぐらいだから、目に悪いのかと思っていたら、目だけではなく人間の体内リズムを狂わせるとのことというからビックリしました。(網膜にもダメージを与えているそうです)

夜明るい環境で過ごしたマウスは8週間後に糖尿病一歩手間になったり、タイムシフトワーカーは乳癌のリスクが高くなるという研究結果も出ているそうです。

体内時計が昼だと認識し続けているのはどういう状況でしょうか。
サーカディアンリズムは内分泌・代謝系や自律神経にも、影響を及ぼすそうです。たとえば朝の比較的高血圧状態が続くとか、交感神経優位の時間が長いということも考えられそうです。

『新・陰翳礼賛』の中で、石井幹子さんはこう書かれています。
人間は、朝は高い照度を、そして昼を境にだんだんと照度を下げていくことを好む

もしかすると今の日本は、寝ないで「昼」がずっと続いているような躁的な状態なのかもしれません。暗くなるのを求めていないのかも。
四季が徐々に移り変わるから、豊かな自然を姿を楽しめるように、明るさだって徐々に変化するからいい。人間だって動物である以上、光によって行動を規定されているのが当たり前ですよね。


ましてや平たい顔族のDNAは、ライフスタイルが変わったところで、そう簡単に変化しないと思うのですが。
だって手足が長くなっても、顔は平たいままですし(笑)







顔は平たくても、いいものいろいろ生み出してるのが平たい顔族ですよね。



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2014年5月14日水曜日

推奨してくれる顧客「アンバサダー」を見つける「究極の質問」のされ方

昨年、『アンバサダー・マーケティング』を読んで、推奨してくれる顧客ってなんだと考えてみたという記事を書きました。




この本では、広告はもう効かない。勝手にオススメしてくれる熱いアンバサダーを捜し出せと書いています。
スターバックスに関するブログを運営し、ツイッターでも情報発信をしている人。筋金入りのアップルファンとして、周囲にアップル製品をオススメし続ける元IBM社員。4台のレクサスを所有し、友人に自分の車を試乗させてあげたり、ディーラーを紹介したりすることで、14人の友人にレクサスを買わせてしまった人などが紹介されています。
どんなジャンルでも。いなくはないです。
でも、そんなアンバサダーをどうやって見つけて、どうやって動いてもらうんでしょう。唖然とするような、簡単なことが書いてありました。

1.直接聞く
「製品やサービスを知人や友人に薦めたいと思いますか」という簡単で、しかも究極の質問をすること。解答は、推奨の強さを「薦めない」から「強く薦める」までの11段階から選ぶ仕組み。最も「強く薦める」とそのひとつ下を選んだ人たちを「アンバサダー」として考える。


この直接聞く方法、世界的なコンサルファーム「ベイン・アンド・カンパニー」が提唱する顧客ロイヤリティを知るための『究極の質問』です。
そう思っていたら、『アンバサダー・マーケティング』の話をマーケティングリサーチ会社の偉い方としていたとき「10数年前からJ.D.パワーは“人に薦めるかどうかを聞け”って言ってるんだよね」と教えてもらいました。
「ベイン・アンド・カンパニー」が先か、「J.D.パワー」のオリジナルなのか。私はとりあえず、どっちでも構いません(笑)
J.D.パワーという会社は、比較的一般にも知られているかもしれません。世界的に有名な顧客満足度調査の会社です。特に自動車の世界では独占状態で、どこかの車が「顧客満足度No1」と表示していると、まず(※20○○年 J.D.パワー調べ)と書いてあります。




実はその究極の質問が私にも連続して、やってきました。


Jimdoが『究極の質問』を聞いてきたということは、私もアンバサダー?


そう、JimdoからHtmlメールが来ました。


究極の質問の、まんまです。しかも、この1問だけのメール。なかなか大胆です(笑)

私が無料でホームページ作ってプロモートもしちゃう方法と、その課題、なんていう記事を書いたからでしょうか。
この中で、JimdoとWixというサービスを薦めています。Jimdoはドイツで創業されたサービスで、いわゆるCMS。日本ではKDDIと協業しているので、日本語に完全対応している。無料でも使えるプランがあります。Wixはほぼ同様の内容でセンスがいいのですが、日本語に未対応ではないのですが、かなり難があります。

またJimdoのサービスは、プライベートでのことですが、私発で6サイト。直接関わっていたり薦めたりして開設されています。アンバサダーかもしれません(笑)

上の画面では10にチェックを入れました。すると、こんな画面になりました。


薦めたいかどうかを10段階で聞いておいて、最高の10にしたら、さらに「どれぐらい?」という見出しで聞いてくるって、なんかおかしい。しかも「どうしてか?」を必須でだなんて。文章的にも、※必須と可能ですか?が両方入っているのは、不可解です。これで送信して、画面を閉じておしまいです。

日本語に完全対応していると書きましたが、日本人に対応していないのかもしれません(笑)
最高の10で薦めたいと答えた人間に対して、「勝手にオススメしてくれる熱いアンバサダーを捜し出す究極の方法」とは思えない素っ気なさです。


聞かれたらJimdoを薦めますが、熱くはないです。絶対的にいいと思っているわけではなく、今あるサービスの中なら相対的にいいと考えているだけです。




自動車メーカーからも『究極の質問』を聞いてきた


今年に入って、車を買い替えました。すると先日、調査会社からアンケートが送られてきました。30数問あります。その真ん中あたりに、「究極の質問」があります。車のことじゃなくて販売店を薦めたいかどうかと聞いてきています。問いはぜんぶ販売店について。最初にサービス向上のためにと書いてありますが、アンケート自体の目的が明確だとは思えません。
そのディーラーとは10年以上のつきあいがありますが、車ですから購入時や点検時ぐらいの関係です。ディーラーについて聞かれても、何の意見もありませんし。
※ちなみに、このアンケートは J.D.パワー社ではありませんでした。



こういう郵送でのアンケート調査は、かつてなら500円1000円ほどの図書カードなどがお礼として送られてきます。そんなことも書いていないので、ただ面倒くさいやと思い、参考のために再度読んでから捨てようとしていました。
翌朝、なぜか外の封筒はなく、アンケート用紙と返信用封筒だけがテーブルの上に置かれていました。

これは早く書けという奥様からの催促か、そんなバカなと思い、聞いてみると自分で書くために用意してるということでした。ええ〜っと驚いて、どうしてそんな面倒くさいことをする。ディーラーについて書けることあるのと、聞いてみました。
すると、なんということでしょう。「セールスマンのために書く」ということでした。これは、要するにセールスマンの査定でしょう。○○さん(セールスの人)のプラスになるんだったら、それぐらい書いてあげないと、ということでした。

私は目から鱗で。セールスマンの査定だけではないでしょうけど、でも結果的には、そうなるでしょう。うちの奥様が、熱いアンバサダーでした(笑)

このディーラーとのつきあいは、そのままセールスマンとのつきあい。とにかく仕事のデキる人という対応で、なんでも素早い。私は車を買い替えるときでも、ディーラーにいるのは試乗を除くと、たぶん15分程度。セールスマンにアポを取って、その時には試乗したい車種を指定。ほとんど乗ってみてどうかという確認のために行く。セールスマンとしゃべっているのは、本当に短い。あとは電話とメールだけで終わってしまう。だって休日も、いろいろと忙しいですから。
そういうスピードに対応してくれますし、交渉も短くてすむ。こちらが忘れていることにも、まとめて聞いてきてくれます。私にとっても、メーカーや販売店よりも、この人だから選んでいるという比重が高いです。


ディーラーを薦めるかと聞かれたら、私なら10段階の6ぐらい。ところがこの人を薦めるかとなると、10になりますね。




こんな風に「究極の質問」が私のところにも来るということは、かなり一般化しているのかもしれません。
でも、その聞き方には、かなり疑問があります。アンバサダーを見つけだすところまではいいとして、どうやって動いてもらうのか、動いてもらえるのか。かなり工夫の余地がありそうですね。


2014年5月12日月曜日

メディア化する店頭と、ブランディング

109前のイベントスペースには、昨日の日曜日まで9800本のカーネーションで作ったツリーが登場していました。ロッテのガーナチョコレートの「母の日ガーナ」プロモーションの一環だそうです。

画像:109の「母の日ガーナ」

先月、PARCO前ではグラノーラのサンプリングが行なわれていたようです。

画像:PARCO前の「グラノーラ」サンプリング


たぶん商業施設とは関係のないイベントは、109やPARCOだけではなく、マルイシティでも頻繁に行なわれています。
施設側としては、イベントスペースがあるのだから、そこをレンタルすることによる収入と賑わい感のために、ということだろうと思います。
プロモーションを仕掛ける側は、施設やその立地が持っている集客力や発信力を活用するということでしょう。

109の場合は、プロモーションの立ち上がりがテレビ取材されていることも多いですし、ホテルなどでの会場で新製品発表するよりPR効果は高いかもしれません。


ところが最近、ちょっと違う動きがあるのかなと感じることが行なわれています。


現実的な販売とPRとを兼ねたプロモーション


四月の上旬マルイシティは、【脚女(アシージョ)】ビジュアル1色になっていました。私もGoogle + などで「ド目立ち!」と投稿しましたが、ASTIGUというパンストブランドのプロモーション兼期間限定ショップの告知だったようです。

画像:アシージョのツイート

この動画は品川駅でのものですが、マルイシティの広場でも同じような限定ショップが作られていて、Twitterによると同様のパフォーマンスを行なったようです。


残念ながらTwitterやYoutubeなどのソーシャルメディアでは、まったくと言っていいほどバズっていません。ここまでの仕掛けをしているのに、SNSでも広告のように展開してしまっています。
これだと、ほとんど場所の持つ発信力と集客力頼みかもしれません。



販売とPRと、さらに街の回遊性を使ったブランディング?


昨年末にオープンしたアーバンリサーチ神南店。オープン当初、アディダスのギネス認定されている「世界で最も売れたスニーカー」スタンスミスモデル復刻のビジュアルを、大々的に外に向けて打ち出していました。
渋谷駅前には巨大なアディダスの直営店、アディダスパフォーマンスセンター渋谷があります。ところがその時期に、アディダス渋谷は外に向けてはまったくスタンスミスモデル復刻を出していません。店内に小さなコーナーがあるだけでした。
それが半年近く経ったゴールデンウィーク明けの今、ショーウィンドウで大々的に見せています。

流れは、ネットメディアでスタンスミスモデル復刻のパブリシティ →アーバンリサーチで訴求と販売 →直営店で本格販売
セレクトショップで買う客にとっては、復刻したばかりの時期が旬。アーバンリサーチとしては旬を扱っているという発信ができたということでしょう。

アディダス渋谷がスタンスミスモデルを打ち出しているタイミングでアーバンリサーチは、ゴールデンウィーク前から「Nike F.C.」コレクションを、店内ポップアップストアとして神南店と渋谷店でやっていました。これはNIKE.COMとの連動だったようです。
画像:アーバンリサーチ「Nike F.C.」の店頭ディスプレイ

ナイキの直営店は渋谷にはありませんが、原宿にフラッグシップストアNIKE HARAJUKUがあります。たぶん神南エリアで買いものをする若者なら、キャットストリートから原宿/表参道エリアを回遊しそうです。

アーバンリサーチ神南店で「Nike F.C.」をやっている同じ頃、斜め前のビームス渋谷では「NIKE POP UP COLLECTION」をやっていました。
画像:ビームスのNIKEを告知したウィンドウ
AIR MAXを中心に、スニーカーだけのイベントのようですが、このエリアでの、そしてこの時期のナイキの露出度が高まっています。


露出度が高まっているといえば、今はなんといってもラコステ。日本上陸50周年ということで攻勢をかけています。
ラコステは、直営店が渋谷にも原宿にもあります。両店は明治通りで結ばれています。そしてさらに、SHIPS 渋谷店で「LACOSTE MEETS SHIPS」を、Beauty & Youth ユナイテッドアローズ渋谷公園通りではウィンドウをジャックした「LACOSTE MEETS Beauty & Youth」を開催しています。
画像:LACOSTE MEETS SHIPS
画像:LACOSTE MEETS Beauty & Youth
両方とも画面の左側に大きなロゴ、半透明のワニのイラストが貼られていますが、写真に撮るとほとんどわかりません。
SHIPSでは限定モデルなどを中心に幅広く、アパレル全般を扱っているようです。Beauty & Youthでは別注など、ポロシャツを中心にした展開のようです。


これらの動きを見ると、メーカーは直営店のみならず、セレクトショップで大きく扱ってもらうことで、総合的な盛り上がりを狙っているのでしょう。情報が伝達されるルートもリアル店舗での買いものも、生活者の消費行動は分断され、共有されたり交わったりすることが少なくなっていることへの対応かもしれません。
またセレクトショップで大きく扱われることで、従来とは異なる顧客層を取り込もうとしているのかもしれません。

セレクトショップとしては、メーカーと連携することで知名度のあるブランドの、旬のタイミングで限定や別注モデルを店頭に投入できるし、情報発信することもできる。特にゴールデンウィークなどでは、幅広い層に入ってきてもらえる施策が必要だということでしょうか。




リアルな店頭の使われ方自体がどんどんメディア化してるだけではなく、メーカーだってネットやO2Oということ以上に、情報を見てくれない/届かない人たちにどう届けて、どう買ってもらうかという競争に突入しているように思えます。



2014年5月8日木曜日

ゴールデンウィークにSNSをやったら、こうだった

1月に『年末年始にSNSをやったら、こうだった』を書きました。
当然のようにゴールデンウィークだって、1日も休まず運用。ニュースでは海外への脱出、駅や高速道路の混雑ぶりを、お約束のように流していました。


画像:5月2日金曜日の夜の渋谷
※写真は、5月2日金曜日の夜の渋谷。いつもの金曜の夜以上の混雑ぶりです。

多くの人が出掛けてしまって、ソーシャルメディア上にいる人は激減したのかどうか。運用した結果、どうだったでしょうか。
もちろん、売上など明確な数字があるわけではありません。年末年始との比較で書きますので、ぜひ『年末年始にSNSをやったら、こうだった』も読んでみてください。





フェイスブックでは、こうだった


Facebookのインサイトでは、投稿を見た人を「リーチ」としています。前回と同じことを書きますが実際にどれぐらいの信憑性があるのか疑問はありますが、目安として見てください。 
「オーガニック」と「有料」がありますが、有料とは広告のことです。なにもしていませんので、オーガニックの数字だけを4月28日から5月6日までの期間で取り上げます。

ちなみに前回でも書いていますが、Facebookページではリーチが激減している。広告を使わないと、「いいね!」をしてくれたファンにも届かないと言われています。

画像:Facebookページでのリーチの推移





28日の数字だけ見ると、年末を上回っています。30日1日と落ち込んでいるものの、その後も比較的高い数字で年末年始より安定しています。

「いいね!」はどうでしょうか。

画像:GW期間中の「いいね!」数の推移

28日は400に届きそうです。これも年末の4倍強。その後は少ないですが、2日は約200で、年末年始よりいい数字です。

もちろん投稿があって、それに対する反応ですから、投稿のタイミングと内容によって変わります。
ゴールデンウィーク突入の数日前から、キャンペーンが始まっていました。そこで大きな反応があったのですが、28日以降は、基本的にそれの繰り返しです。

投稿のタイミングとその内容です。内容はキャンペーンそのものか、それ以外かだけを書きます。
○4月◎日 - キャンペーン1回 それ以外1回 
○4月×日 - キャンペーン1回
○5月△日 - それ以外1回 
○5月□日 - キャンペーン1回
○5月◇日 - キャンペーン1回

28日は多くの人にとって、ゴールデンウィークの始まりですから、キャンペーンをやっている事実を知ってもらう必要があります。もちろんそれ以前も大切ですが、見た人も忘れますし、必ず見てくれているとは限りません。また熱心な人はFacebookページも見に来てくれますので、同じメッセージの繰り返しはNGです。
そういう考えから、キャンペーン以外の投稿も行ない、キャンペーンに関してはゴールデンウィーク中も異なる写真で、切り口を変えたテキストを用意していました。



ツイッターでは、こうだった


このブログ記事で取り上げているアカウントは、Twitterの公式アナリティクスを使えませんし、Twitterカードも使っていません。
ですので、集計した数字です。公式アナリティクスも各種の分析ツールも、独自の指標ですので、『年末年始にSNSをやったら、こうだった』との比較が最も意味があると思っています。

画像:GW期間中のツイッターでの投稿と反応の推移



このグラフは、クリックすると大きく表示されます。前回同様ですが、単独でこちらからツイートした投稿が赤い○。通常に返信したのがオレンジの○。リツイートしたのが黄色い○です。こちらからのアクション数を、暖色系で表示しています。
対してフォロワーやその他の方々からのリアクションを、寒色系の○で表示しています。リツイートしてもらった数が紺色、お気に入りに入れられたのが濃いめの水色です。

リツイートされた数は、5月3日がだんとつで、年末12月30日とほぼ同数です。これはもう、ほとんど炎上に近い状態ですね。
年末年始と比較しても、またそれ以外の期間と比べても、期間内のアベレージとしてはかなり高い数字です。
またリーチをFacebookと同基準で比較したとしたら、数倍数十倍以上になりそうです。


ツイートの考え方は、ほぼFacebookと同様で、キャンペーンとキャンペーン以外をミックスしました。ツイッターでは基本タイムラインで流れて行ってしまいますので、同じ写真を使って、言い回しだけ変えて何度もツイートしています。ずっと見ている人がいても、飽きないぐらいの回数で、反応を見ながらです。
たとえばこの期間中、暑くなったり、雨が降ったときもありましたし、寒い日もありました。そういうタイムリーな話題を絡めたりすれば、まったく同じツイートになることはありません。

Facebook同様、ツイートするための素材を事前に準備していたからこそ出来たのですが、反応の広がりからすれば大成功と言えそうです。

それから今回はプロフィールページが新デザインになりました。ですのでキャンペーン期間中は、オーソドックスなキャンペーンを告知するツイートを一番上に固定しました。
下の画像は、うちのツイッターアカウントのプロフィールページですが、固定する・固定解除するという機能が使えます。わざわざプロフィールページを見に来てくれた人には、メインで訴求したいツイートを、まず見てもらうための機能です。

画像:ツイッターのプロフィールページ[固定]




ゴールデンウィークには、競争相手も激減


大成功と書きましたが、年末年始以上に、ほとんどの企業アカウントは非アクティブになっていたようです。
Facebookページではアルゴリズムで激減させられているはずなのに、むしろ年末年始よりリーチしていたのは競合がいないので、リーチしたのかもしれません。
だとすればゴールデンウィークだからこそ、やる価値ありです。

ツイッターでは、出しているグラフには書いていませんが、こちらの@マーク付きツイートで話しかけられたものには、すべて返信しています。グラフ内の「返信した」数は、誰にでも見えるようにしたRTだけです。@マークを頭にして、タイムライン上では両者をフォローしている人以外には表示されない返信もしています。
※プロフィールページで、デフォルトの[ツイート]から[ツイートと返信]に切り替えれば見ることができます。




ゴールデンウィークという冠は、減少傾向にあるのかも


この記事を書くために検索したり、また写真を撮ろうとしても、渋谷で[ゴールデンウィーク]とタイトルを付けて、何かのプロモーションをしているところは極端に少ないです。まったく目立たないと言っていいかもしれません。
明確に打ち出しているところではサーティワンがありましたが、それでも[ゴールデンウィーク]の表示は小さいですし、期間も長いです。


画像:サーティワンの店頭/GWキャンペーン
昨年末に『Happy Holidaysが、海外では一般的なんですか?』という記事を書いていますが、似たような現象なんでしょうか。

私の想像では、1.外国人観光客にとっては、ゴールデンウィークは関係ない 2.カレンダーとは関係なく仕事している人も多い ということかと思います。
観光地にとっては観光客が激増しますが、その期間が前後に広がっているのかもしれません。


ソーシャルメディアの利用にしても、減っているように思えますが、それでもすべての人にカレンダーの祝祭日がそのまま当てはまるわけではない。ライフスタイルは、さらに多様化していると考えるのが妥当ではないでしょうか。
Facebookページでは「いいね!」を過去の投稿にさかのぼってしてくれる人が、激増しました。たぶん滞在時間も長くなっていそうです。


だからこそゴールデンウィークも、やる価値あり。巨大企業を出し抜くチャンスだと、私は考えています。





画像:ソーシャル代行しますバナー