2014年1月31日金曜日

バレンタインデー/春はいつから?

年明けからのセール攻勢が、アパレル以外では終了しています。アパレルは、ほとんどがまだ秋冬セールをやっています。実際はまだまだ冬物が欲しいタイミングですもんね。

でもそんな中、1月中旬からバレンタインデーに向けての展開をしているお店がありました。打ち出しやディスプレイなどで、いち早く春らしさを提案しているところもあります。




渋谷西武は、1月中旬から春


画像:渋谷西武のディスプレイ

一番速かったのは、渋谷西武。馬のモチーフのディスプレイだったものが、たぶん16日からは鮮やかなネオン。カラーのグラデーションになっていて、ゆっくり光が進みます。
昼の方が春の感じが際立つのですが、光が反射して写りにくくなります。
やはり高級なファッションを扱っているので春の新作提案が速いのだと思いますが、でも店内の多くは絶賛セール中でした。



スウォッチストア渋谷は、完全にバレンタインモード


画像:スウォッチのバレンタイン
スウォッチはいつもハッキリしています。1月中旬からデジタルサイネージもディスプレイもバレンタインデー一色になっていました。In Love withというメッセージで、バレンタインデーモデルも出しているようです。表参道店では、バレンタインデー前後の特設カフェまで造るという徹底ぶり。プレゼントに、いいかもしれませんね。
たぶんスウォッチはシーズナルに合わせた商品を、メインにしているようです。



渋谷LOFTは、無料のスイーツレッスンも


画像:loftの製菓屋
LOFTは1月中旬から、「バレンタイン製菓屋」という打ち出しをしていました。手づくりする人に向けての品揃えがメインのようです。手づくりって、彼氏にあげるためだけじゃなくて、友だち同士で交換したり、一緒に作ったりもするそうですね。 そういう狙いは、LOFTならではです。 この写真を撮ったのは営業時間前ですが、夕方などは制服姿の女子高校生を見かけます。 じゃあ東急ハンズは、どうなんでしょう。



東急ハンズは、やはり手づくり狙い


画像:東急ハンズのバレンタインデー
手づくりするため、差をつけるための素材を揃えていますよというスタンスなのでしょうか。ハンズらしい、特別な色をついていない打ち出しですね。



UGGオーストラリアは、早くから春色ブーツ展開


画像:uggの店頭



























UGGのファサードがカラフルになっていて驚いたのは、1月の20日過ぎだったと思います。店内のディスプレイもカラフルになっているだけじゃなくて、ピンクやブルー、オレンジなど鮮やかな色のブーツも見えています。
私は上手いなぁと思ったのですが、今出ている女性誌は、多くが春のファッション。ブーツといえども、これから買うならダークカラーよりポップなものの方が、まだ需要がありそうです。需要を引きつけるカラー展開は、今が最重要かもしれません。
UGGのブーツは、夏には涼しいといいますし。


フランフランは、Blooming New Life


画像:フランフランの店頭
今日は撮影に使う小物を探しに、あちこち回っていたのですが、フランフランの店頭はすっかり春のイメージです。今日1月31日からBlooming New Lifeという春の新作を、打ち出したようです。フラワーモチーフの食器などが数多く並び、セールからの印象がすっかり様変わりしていました。
新生活に向けてのアピールは、フランフランが一番早くて、徹底しているようですよ。



スターバックスも早くから、バレンタインメニュー


画像:スターバックスのバレンタインメニュー























スターバックスも1月中旬から、このメニューを打ち出していました。どこの店も、店頭に設置している小さな看板での訴求だけしか見かけませんでしたが、今週になってQ-Frontのスタバには大きなポスターが掲出されたようです。
スターバックスで、どういう風にバレンタインデーにかかわる需要があるのか、私には想像しにくいのですが、とりあえず雰囲気ということでしょうか。




2月に入れば、バレンタイン需要に対応しているところは、どこも走り出す。そうじゃないところも春物が登場したり、新生活へのアピール。たぶん、それが一般的なスケジュール。

街は、そろそろ春ですよ。




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2014年1月21日火曜日

小売企業も雇い主もあなたの秘密を推測している


このタイトルは、ひとつ前の記事『ストーカーのような広告は、嫌われる? 嫌われない?』の中で紹介している書籍、「ヤバい予測学」の第二章のサブタイトルを引用しました。


小売業は、もちろん売れ筋・トレンドを予測してます。そして個人が何を買いそうかも、データマイニングして、おすすめしようとしています。
雇い主が推測しているというのは、離職する確率。ヒューレットパッカード社は、社員の離職確率を算出して対応しているそうです。
そこまでになると、まるで映画「マイノリティ・リポート」の、犯罪を犯す確率を予測をして犯行前に逮捕してしまうという世界を連想してしまって、ちょっとゾッとしますが。
もちろんヒューレットパッカード社のケースでは、退職に至らないようにするために、様々な待遇面を見直すというポジティブな面が少なくないようです。





「ヤバい予測学」を読んで、さあ小売業の予測はこれからどう進化していくんだろと思っていたら、昨日ウォールストリートジャーナルに、驚くようなニュースが出ていました。


アマゾン、消費者の注文前に発送する特許を取得


なんだそれは!? ですよね。送りつける詐欺商法か!? と思ったり(笑)


アマゾンといえば、昨年末に「ドローン(小型無人飛行機)による注文後30分以内の配達を、2015年実現化を目指す」と発表したばかり。その動画がまたSF映画のようで。飛んで配達するのですから、実現はかなり難しい気がします。

画像:Amazon Prime Air
Amazon Prime Air -Youtube


ウォールストリートジャーナルの記事を抜粋すると

米インターネット通販最大手のアマゾンは昨年12月、いわゆる「予期的な配送」で特許を取得した。これは顧客が「購入」をクリックする前でさえ品物を配送し始める手法だ。(中略) 
アマゾンは、何を出荷するか判断する際に、これまでの注文実績、商品検索、希望リスト、ショッピングカートの内容物、返品実績を検討するほか、ある品物にネットユーザーのカーソルがどれほど長くとどまるかさえ検討するかもしれないとしている。

ということだそうです。 これを読むと、できる確率は高そうだと思いました。どうして特許を取れたのかは理解できませんが「予期的な配送」ということですから、主にコンセプトに対する特許ということなんでしょうか。

ただアマゾンのリコメンドは進んでいると言われても、個人的には実感がありません。こうやって記事に貼付けるアフィリエイトのために検索したものを参考にしているケースが多いですが、それはすでに持っているいる書籍などですから、的外れです。本を多く読む人は、アマゾンだけで買っているわけがないですから、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」もあまり役に立ったことがありません。



でも確実に言えるのは、ほぼ定期的に買っているものなら、「予期的な配送」をしてくれると嬉しいです。購入履歴からすれば、受け取りに都合のいい日時も合わせてくれるでしょうし。
私の場合、炭酸水をネット通販でケース買いしていますが、切らしてしまうことが多々あります。夏と冬で消費するスピードはちがいますが、帰宅してから気づいて、でも炭酸水のために深夜クルマに乗ってコンビニに行くのはバカだしと思いとどまったり。アマゾンで買っているのではありませんが、アマゾンが予期してくれて、もしタイミングの精度が高いなら、間違いなくアマゾンに乗り換えます。

たとえばコミックや小説などでも、ずっと買っているシリーズや作家のものなら、送りつけてくれたの方が嬉しいかもしれません。村上春樹ファンなら、予約しなくても新作の発売日にアマゾンから届くような仕組みになれば、驚喜するかもしれませんね。



ビッグデータじゃなくても、先読みすることが出来そう


再度、ウォールストリートジャーナルの記事から抜粋します。

今回の特許は、IT・消費者関連業界の間で顧客のニーズを予期するというトレンドが強まっていることを浮き彫りにしている。いまや牛乳を購入する時だと教える冷蔵庫、どの番組を録画すべきか予想するスマートテレビがある。またグーグルのソフトウエア「Now」もあって、ユーザーが日々欲しがっていると予測する情報を配信している。

それはもう、間違いなく予期・予測することが流行していますよね。ビッグデータはとても注目されていますが、それほど精度が高くないのでしょうか。
アマゾンの「予期的な配送」は、私が上に書いたようなことなら、ビッグデータじゃなくても、購買履歴だけで精度の高い推測ができそうです。



そういえば、「ヤバい予測学」の帯には「ビッグデータのその先へ」と書かれています。しかも

ビッグデータの専門家の多くは、データを使って魅力的な視覚分析を作り出すだけで満足している。ただし、その価値は、予測モデルをつくることの足元にも及ばない。

と断言されています。予測モデルとはなんでしょう。データ分析の一つの方法で、現在あるデータの中に一定の法則を見つけることで、将来を予測しようとするものです。
因果関係、つまり理由はわからなくても、相関関係が見つけられればいいというものですから、そんなに大きなデータは必要ないでしょうし、機械的にツールで作業できそうです。



また「未来の売れ筋発掘学」という東大工学部の研究室が書かれた本では、「データマイニングを超えた価値センシングの技術」のサブタイトルで、“顧客の声を聞いても売れる商品を生まれない。本当のニーズは、顧客の声にならない声をすくいとらなければならない。このようなニーズを汲み取るのは、人間の感性であり、それを支えるのがITの技術である”なんていう工学部らしからぬことを書かれています。
解析ツールの使い方を含めて、自前でロジックを作らないと意味がないという趣旨のことが書いてあったと思います。




加熱する予測競争の中で、どれが有効なのか
私にはわかりませんが、ご参考までに。



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2014年1月16日木曜日

ストーカーのような広告は、嫌われる? 嫌われない?

先日あるクライアントのところで、バナー広告について話していました。
使い方は、ネット上でストーカーのようについてくる、あのバナーのことです。

なぜどこのサイトに行ってもついてくるかというと、ある商品のことをチェックするために企業のウェブサイトに行ったとしましょう。その情報(クッキー)を元に、アドネットワークを使い、次々にサイズ違いで同じ内容(違う場合もありますが)のバナー広告を表示するのです。

多くのサイトがアドネットワークに加盟しているからこそ、ストーカーのように追いかけることが可能です。この追いかけることを、リターゲティングといいます。
追跡するのが、いいのかどうか。ウェブの広告業界では花形で、ユーザーの行動に応じて興味の対象を絞り込んで広告を打てるため、通常のバナー広告よりもクリック率やコンバージョン率が高く、効果的だと言われています。

こちらのクライアントでも、高い効果をあげているそうです。
私が説明したのは、つきまとわれることで“説得”される人と、嫌う人がいる。ネット業界ではとにかく成果の上がったところだけが注目されるけれども、それだけでいいのかどうか。嫌った人たちに、どう影響するかということも考えないと。








ネット以外の広告では、たとえばテレビCMでも繰り返し流されますし、キャンペーンでは屋外の看板から電車の中吊りやステッカーに至るまで、なんども同じビジュアルとメッセージが繰り返し、目に飛び込んできます。
でも、そのこと自体が嫌われるという話は、あまり聞いた記憶がありません。「私に」向けて発信されているわけではないし、嫌なら見なければいいということでしょうか。

ネット広告でもリターゲティングは、たぶん「私に」ついてきている、ロックオンされてると気がついた瞬間に、うっとうしいと感じてしまうのでしょうか。
もちろん期間限定を知らせるバナーがついて来たから、忘れず買うことが出来て良かった。みたいに、ひとりの人の中でもケースバイケースで、いい場合もあれば、嫌な時もあって当然です。でも簡単に考えるために、説得される人と嫌う人にわけて考えてみます。


リターゲティングは、その商品を知っていたり、購入しようと検討している人、迷ってる人にアプローチする手段として、優れていると言われています。検討してはいるんだけれど、しつこくされるのは好き・嫌いにわかれるわけですね。




恋愛で、しつこくされるのを好む人もいる?


女の人の中には、「しつこくされたから、つきあった」「何年もアプローチされたから結婚した」とおっしゃる方が、少なからずいらっしゃいますよね。個別のケースは別にして、この人たちは、しつこくされることが“好き”なんでしょうか。あるかもしれませんが(笑) 

人間対人間だから誠意が伝わるとか、信じられたということがあっておかしくないです。
でも、仕組みでアプローチされたらどうでしょう。毎日、自動音声の電話がかかってくる。セットされた愛のメッセージがメールで送られてくる。リターゲティングって、基本的には、そういうことだと思うんです。


ここはナンパスポットだ、と言われる場所があります。渋谷だともうあちこちがスポットだと言われていて、スポットではなく広いエリアになっているようですが(笑)
とにかくナンパスポットにいれば、若い女の子なら声を、それなりにかけられる。いつ渋谷に来ても、誘われる。という現象があるのでしょう。
じゃあ声をかけられるのを嫌う人たちは、どうするのか。足早にその場所を通過する。声をかけられても無視する、ということですよね。どうせ、誰にでも声かけてるんでしょと。
ナンパスポットでナンパされるのは、だんだんナンパされに来ている人たちだけ、ということになります。
もちろん渋谷や新宿では、初めて街にやってくる人たちが大勢いますので、嫌う人ばかりになるという懸念はありませんが。

ネット上では嫌う人ばかりになってしまう、という懸念もあるわけです。それはひとえに、クリックしたあとの満足度にかかっているんでしょう。



企業のマーケティングより繊細な、選挙の「アップリフトモデリング」


前述のように、喜ぶ人だけを数値化して考える傾向が特にネット業界では強いと思いますが、嫌がる人がどう影響を及ぼしているかも考えないと、短期的には良くても、中期的には危険、長期的には最悪。なんてことが、ありそうです。
嫌がる人の調査データは、私がちょっと探したぐらいでは見つかりませんでした。一般的には利益の数字とは関係ないし、調査しないでしょうしね。言及している書籍なども見たことがありません。

アプローチする対象への影響を予測して、手段を選択することは、マーケティングの世界では一般的です。もっとも多いのではと思われる手法は、テストマーケティングというもの。特に価格などでは、エリアを限定して実際に販売してみるという方法が一般的です。いわば小さなシミュレーション。ただこれも、誰がとか、どんな人がプラスの反応だったかというところが不明です。


『ヤバい予測学(原題:PREDICTIVE ANALYTICS)』という予測分析の本に、オバマ大統領陣営の行なった選挙運動についてのコラムがあるのですが、誰に働きかけるかについて、こんな文章があります。
抜粋します。
最悪なのは、有権者への働きかけが逆効果になることで、対立候補に投票しようと「心変わり」をしかねない。
ビジネスの世界では、マーケティング活動がそのような反動を招いても、難なく切り抜けられる場合も少なくない。働きかけをするまでもない『忠実な顧客』や、働きかけが確実に逆効果を招く「干渉厳禁」の顧客にうっかり接触しても、ほかのところで十分な利益を確保できればかまわない。マーケティング活動が全体として利益をもたらすかぎり、そのような細かな穴を埋めるためにより洗練された手法を導入することは、投資コストが高過ぎると見なされる

誰に対して働きかけをするべきか。オバマ陣営には、データサイエンティストが50名以上集められ、マイクロターゲティングを行なったそうです。
オバマ大統領の行なった大統領選での選挙活動は、大衆から広く寄付を集めるためのA/Bテストなども巧妙だったと言われていますが、あらゆる面でデータ分析を駆使したということなんでしょうね。


ネットの影響力を過小評価していないだろうか


オバマ大統領のことはさておき、私はここが気になります。
ビジネスの世界では、マーケティング活動がそのような反動を招いても、難なく切り抜けられる場合も少なくない
そうなんでしょうか。
最近、こんなことがありました。ある大手外食チェーンが、九州の一部地域で値上げを行いました。値上げした場合の影響を調べるためのテストマーケティングだと思いますが、それ自体はごくごく一般的な手法です。ところが大手掲示板などでネガティブに書かれたらしく、複数のまとめサイトでも取り上げられ、ツイッターなどでもどんどん拡散さる事態になっていました
テレビCMもバンバン打たれていますし、このことだけなら、経営的に大きな問題にはならないと思いますが、ネガティブな評価が重なると、まるでオセロゲームの角を押さえた時のように、白から黒へとパラパラと何枚ものコマがひっくり返る。今、そんなことが起こっているように思えます。

多くのユーザーがネットと親和性の高い企業ほど、このようなリスクが高いという気がします。


ターゲティングという言葉とは裏腹に、ターゲットを知らない


たとえば今日、大手家電量販店の店頭で洗濯乾燥機を買った人がいたとします。高い買いものです。帰宅してから、オプションの替えフィルターの値段を調べようと、その大手家電量販店のサイトに行きました。目的の情報はなく、メーカーのサイトに行きました。ところがそれからというもの、どこのサイトに行っても、大手家電量販店の特売を知らせるバナーが出てきます。たぶん、明日も明後日も出てきます。来週も出てくるかもしれません。



あまりの寒さに、会社帰りに評判のダウンジャケットを買いました。あちこちまだセールをやっていて安いものはいっぱいあるけれども、保温性がぜんぜん違うし、スーツの上に着ても大丈夫だというのでそれにしました。店員さんが、熱心に顧客登録をしてくださいというので、個人情報を記入し、会員カードをもらいました。
そのまま着て満員電車に揺られて帰宅したところ、びっくり。ひっかき傷のようなものが出来ています。高かったのに、ショックです。
翌日、会社帰りにお店に行ってみました。なにかいい方法はないか、聞いてみようと。さすがにスーツの上にダウンは暑かったので、今日は着ていません。
昨日接客してくれた、あの店員さんです。ところが「何かお探しでしょうか」と言われてしまいました。こちらのことは、憶えられていない? え〜、昨日の今日なのに!?
と、もしそんなことがあったら、なんかやるせないですよね。現実にあったら、周囲に悪口をまき散らすかもしれません。

現実のお店ではなかなか起こらないと思いますが、ネットでは日常茶飯事です。



ストーカー的な手法が、嫌われる、嫌われない以前の問題として、相手がどんな人なのか。何を望まれているのか。
そろそろ知る手だてを講じた方が、いい段階かもしれません。






ヤバい予測学 ― 「何を買うか」から「いつ死ぬか」まであなたの行動はすべて読まれている


選挙のことだけじゃなくて、銀行から小売業、病院まで多くの事例が書いてあります。Google検索も、つまるところは予測分析でしょう。



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2014年1月10日金曜日

年末年始にSNSをやったら、こうだった

個人的にじゃなくて、ここに書くのはもちろん仕事でのことです。
あるクライアントのソーシャルメディアでの運用をさせていただくようになってから、一日も休んだことがありません。休みたいですけど(笑)

12月30日から1月3日までのことを、書ける範囲で書いてみます。

スマホで仕事上の投稿はしませんので、パソコンからです。やはり細心の注意が必要ですし、写真に人の顔が映っていれば、ぼかしを入れることも必要です。
30日にはイベントがあったのでの取材に行って会社から投稿しましたし、テザリングしてMacBook Airからも運用してました。

炎上の危険性はないか、定期的に見守っていることも必要ですしね。
予約投稿みたいな機能を使って一方的に発信する手もあるけど、コミュニケーションにはならないし、結局のところ人が貼り付いてなければ、おかしな方向に展開していても対応できません。

画像:フランフラン渋谷の門松








そう書くと、とんでもなくやっているように読めてしまいますが、時間的に大したことではありません。中掃除ぐらいはしましたし、帰省もしました。いま新幹線でも一部区間では、wifiが使えるんですね。


実際、年末年始でも多くの都心の飲食店は営業していますし、小売業でもアパレル関連は元日からセールしていたりするじゃないですか。B to Cのソーシャルメディアアカウントならやってない方がおかしい、ぐらいの傾向になっているのかも。
そう思いながら、毎年いろんな企業のアカウントをチェックしていますが、今回も企業アカウントは、ほとんど稼動していませんでした(笑) 
あら、やる価値ないんでしょうか。



フェイスブックでは、こうだった


Facebookのインサイトでは、投稿を見た人を「リーチ」、投稿を見た人に、いいね!した人やコメントした人などを加えた数を「合計リーチ」としています。実際、どれぐらいの信憑性があるのか疑問はありますが、目安として見てください。
「オーガニック」と「有料」がありますが、有料とは広告のことです。なにもしていませんので、オーガニックの数字だけ取り上げます。

30日の合計リーチは、2.975となっています。たぶん企業ページとしてはけっこう高い数字だと思うのですが、この時期の数字について言及している情報は見つかりませんでした。


31日の合計リーチは、798。


元日は、2,201です。

そして「いいね!」の数を見てみます。


「いいね!」は30日が三桁を超えています。元日も、ほぼ三桁です。

費用対効果、手間として考えるとどうなのか。30日や元旦に2,000人以上が見てくれたから、だからどうなの?とも思えます。でも労力から考えると、年末年始以外の期間よりもはるかに楽に数字が出ているというのが私の見解です。



ツイッターでは、こうだった


取り上げているアカウントでは、Twitterのアナリティクスをまだ使えません。なので、出来る範囲で自分で集計してみました。
FacebookやTwitterが分析ツールを公開していますが、すべてのアカウントが使えるわけではありません。また多くの分析/解析ツールが出回っていますが、同じリーチという名称を使っていても基準が違うので、あまり比較しても意味がないと思っています。


Twitterでの数字です。図にしてみました。



そもそもおかしなグラフで、すみません。縦軸の30回の上が180回に飛んでいます。明確に書けませんが、30日に「リツイートされた」のは180回以上で、「お気に入りにされた」のは50回以上です。
返信されたり話しかけられたのは、基本的にはこちらから「返信した」数と同じはずです。

30日は、かなり効果的です。それ以外は大した数字ではありませんが、やはりユーザーだってあけおめツイートをする以外は、過疎っているのかもしれません。
それでも暖色系の計が、企業アカウントからの発信。寒色系の計に「返信した」とほぼ同様の数字を足したものが、フォロワー他の反応ですから、直接的な反応率としても数倍です。

フォロワーのうち、どれだけがリツイートしてくれたかをエンゲージメント率として考えるツイッター企業・ブランド エンゲージメントランキングというのがあります。(この指標もアクティブかどうかを考慮していなかったりフォロワーではない人を含むのかどうかというところが不明で、ちょっとなぁとは思いますが)
それによると、上位は3位はリツイート条件のプレゼントキャンペーンが強さの理由だそうです。
30日だけなら、第2位に入ってしまいます。あくまでも率ですが、でもそれぐらいの数字です。



競争相手のいない印象の強さと、特別なコミュニケーション


年末年始に、たとえばおせちの代わりに何か出前を取りたいとか、不足している必需品を買いたいというケースでは、ソーシャルメディアからECサイトへのリンクをクリックして、売上として効果を計測出来るかもしれません。でもテレビCMをやっている企業なら総合的な訴求が、結果としてソーシャルメディア経由のオーダーになったというだけで、ソーシャルメディアだけの効果を見るなんてことは不可能だと私は思っています。


企業アカウントが、ほとんど動いていない年末年始。オーディエンスの数も少ないですが、その時期に企業のメッセージを見たりコミュニケーションをとった人たちには、普段なら考えられないような強い印象を残せたのではないでしょうか。

それだけでもあれば、年末年始にやる意味あり。というのが、私の印象です。 あの、たまには休みたいですけど(笑)




 画像:ソーシャル代行しますバナー