2013年8月30日金曜日

ソーシャルシフトとGoogle+ [その4]

今回はタイトルを、「ソーシャルメディアやGoogle+に対する誤解」としてもいいぐらいです。今まで何度もGoogle+のことを書いていますし、クライアントのところでもしゃべってるので、過剰な期待で、誤解されているケースがあります。

これまでに2人の方から「Google+(やGoogle+ページ)をやって、本当に順位が上がった。すごいね」みたいなことを言われました。いやいやいや、それだけで検索順位が喜ぶほど上がるなんて、あり得ないでしょう。
お店なら、Google+ローカルは、劇的に変わると思います。ただこれも、他社よりも早くという条件付きですが。
リアルの、Googleファミリー対策



ソーシャルメディアは、ウェブサイトに来てくれそうにない人たちに訴求するために役立ちます。今後、一層のスマホシフトでPCからのアクセスは減少する一方だし、スマホなら、見え方も内容もソーシャルメディアの方が向いていますよ。ということです。

じゃあ、なに。「Google+(やGoogle+ページ)をやって、本当に順位が上がったよ。すごいね」っていうのは、どういうこと?
それはですね。ご自分がGoogleにログインした状態で、検索されているからです。ログインしていると、その人に最適化された検索結果を表示するので、いままで見ているサイトが上位に来るだけです(笑) いくらなんでも、そんな簡単なものじゃないでしょうって。
このブログ、仕事向けに書いてますけど、それぐらいの勘違いがあるようなら、誰向けに書けばいいのかと、悩みます(笑) 


Google+をやると、Google向けの信用度の向上に役立ちますよ。信用度が向上すれば、順位が上がるようですよ。ということですけど、劇的ではありません。
ソーシャルシフトとGoogle+ [その2]



▷ソーシャルメディアからの流入は、どれくらい?


さらに書いておきます。普通にやっていては、ソーシャルメディアから自社ウェブサイトへの直接的な流入は、さほどではありません。
この画像を見てください。うちが管理させていただいている、あるECではないウェブサイトの1ヵ月の[トラフィックの参照元]、上位9番目までです。

図1
画像:トラフィック参照元













訪問者数は、21.259人。訪問別ページビューは、3.26。69,304PVということですね。

そのうち、ソーシャルメディアからの流入は

図2
画像:ソーシャルメディアからの流入表










なんと417人。つまり全体の2%弱です。しかもGoogle+からは、ゼロ(笑) 
Google+は過疎ってるからでしょうか。絶対的な人数の問題もあると思います。FacebookとGoogle+は、ほぼ同内容の投稿ですから、分母が違うだけなのではと想像されます。

でもGoogle+は、とりあえず直接流入がなくてもダメじゃないんです。図1の一番上、【google / organic】で来ている9,459人のうちの、何割かには関係しているのですから。organicって、要するに普通に検索したこと。検索結果の表示がある程度は上位になっていないと、検索から来てくれることは難しいです。全体の約半数が【google / organic】で来ているなら、Google+がプラスに影響していないわけはないでしょう。
もちろん、ブックマークか直接入力の【(direct) / (none)】などにも関係しているかもしれません。

ちなみにこのウェブサイトに関して、FBとG+は、そのSNS内でほとんど完結しているので、さほど流入元になっていなくても差し支えなく。もっとも流入されているTwitterは、文字数等の制約からツイートだけで完結しない場合もあり、ウェブサイトへ誘導しています。ただ、あちこちにサーフィンする傾向は、Twitterが一番高いようです。
ECサイトなら、すべての投稿がウェブサイトと結びついてる必要があると思いますが。



ソーシャルメディアをウェブサイトに活用する簡単な方法


じゃあ、SEO対策というか、パンダアップデートやペンギンアップデートで、スパム行為を排除し、本当に役立つウェブサイトを評価したいと追求するGoogleで、どうやれば順位を上げることができるのか。
確実なのは、更新することです。もちろんどういう人に、どういうキーワードで検索されて来て欲しいかを考えた上で、ですが。更新されていないサイトは、死んでいると見なされるようです。どうしたってECサイトが評価されやすいのは、次々と商品が追加されるから、だと思います。

じゃあECでもなく、追加できるコンテンツもない場合はどうすりゃいいの? という嘆きが聞こえてきそうです。
コンテンツがないなんて、そんなのウソウソ。FacebookページやGoogle+ページを更新されているんでしょう? 写真や画像も使われていますよね。そしたらそこで投稿されていることをリメイクして、ウェブサイトに掲載すればいいんです。基本は、ソーシャルで簡単に→ウェブサイトで詳しくという誘導になっていればok。小売業なら店長日記でも、製造業なら開発日記でも、ラフなものでいいと、私は思います。
ソーシャルメディアで書いていることは、オフィシャルな定型文よりも人間味が出た方がいいですよね。ウェブサイトにだって、ラフさの程度はあるにせよ、個人が出た方が届く文章になりそうです。


え、手間ひまもお金もかけたくないんですか? それはもう、あきらめてください(笑) 






2013年8月26日月曜日

O2Oの、これから


先日、あるクライアントのO2Oに関するブレストに呼ばれた。実質は意見交換的なもので、何かを導きだすとか、そういうものではありませんでした。

私は現状、グルーポンなどのフラッシュマーケティング以外のO2Oは、さほど効果が出ていないのではと思っています。そのフラッシュマーケティングにしても、採算性とかリピートにつながるかというと、かなり疑問ですし、もう終わったという声さえあります。華々しく登場したFacebookのチェックインクーポンも、あっという間にテストで終わったようですし。
それでもこれから先は、O2Oの重要性が急速に増すばかりだと考えています。
























▷ O2Oとは


O2Oは、Offline to Onlineの略とされていますが、それだけだとかつて使われていた「クリック アンド モルタル」という言葉とそんなに変わりません。クリック アンド モルタルは、実店舗がその信用度でオンライン上にECサイトを作ると強いよ、ぐらいのニュアンスでした。でも今はそれなりの規模の実店舗を持っているところなら、たいがいECサイトを持っていますから、実店舗とECサイトをどう連携させるかが重要。
もちろん飲食サービスなどでは、ウェブサイトやSNSから、いかに実店舗に誘導するかが重要なテーマ。また小売業では、ショールーミングに対抗して、自社のECサイトで買ってもらうOffline to Onlineの動きも活発です。 
品物を見た→買いたい→価格比較サイトで調べる→最安値のECサイトで買う
品物を見た→買いたい→Amazonで買う というパターンが多そうですが、これをいかに打ち破って、自社ECサイトで買ってもらうか。お店では躊躇しても、後から欲しくなった。その時に自社ECサイトですぐ買えるようになっているかということも含めてのO2O。 だからOnline to OfflineでもOffline to Onlineでも、どちらの方向だって融合ということですよね。
これからの背景にあるものは、スマートフォンの普及。スマホがなきゃ、ショールーミングだって容易ではありませんから。



▷ O2Oの現状 


クライアントのところへは新しいサービスの様々な売り込みがあるけれども、ユーザー数を聞くと少なすぎて、まだ各社実験段階と言ってしまっていいかもしれない。ユーザー数が多いのは携帯キャリアのサービスですけど、これもアクティブユーザーで見ると、微妙な数字です。

Online → Offline方向だけを取り上げると、
1.クーポンによる誘導
2.来店ポイントの付与
3.エリア内に入った人へのプッシュ通知
などがある。

1のクーポンによる誘導は、最初に書いたフラッシュマーケティングも含めて、安いということを引きにした時に、採算性が合うのかどうか。また値段と時間のリミットで衝動的に利用してくれたとしても、リピートしてくれるかどうか。そこのところが、とても疑問。短期的な、新規顧客数増にしかならないかもしれません。

2の来店ポイントの付与は、オンラインが絡まなくても、すでにスーパーなどで実績がある。スーパーで実績があるのは日常的に利用される店だからで、そういう前提がなければ難しいそう。リピート客が、少々の値段の差で、他店に向かわないぐらいの効果かもしれない。

3のプッシュ通知ですが、GPSを利用しています。位置情報サービスを常にONにしている人って、どれぐらいいるんでしょうか。自分のいる場所を教えていいと考える人が、それほど多いとは思えません。今後、ターミナル駅周辺等でおトクな情報がいっぱい入って来るとなれば、そういう時だけONにする人は増えるかもしれませんが。



▷ O2Oが使われている店と利用者像


凸版印刷による主婦のスマホおよびO2Oサービスの利用に関する意識調査によると、「O2Oサービスをきっかけにお店へ行くことがありますか?」という問いに、あると答えたのは70.4%。この調査は、凸版印刷株式会社が運営する、20-40代の女性を中心に利用されている国内最大級の電子チラシサイト「Shufoo!(シュフー)」のユーザー5,031人を対象に調査。チラシをチェックするために利用している人たちですから、数字が高くて当然でしょう。逆にないと答えた29.6%が気になります。


凸版印刷によるO2Oサービス利用に関する調査から 

そして使われているサービスを見ると、ほとんどが飲食とフラッシュマーケティングのクーポンサイト。それ以外になにがあるかというと、現状ではないですよね。
これらは割引サービスの変形。継続的に利用してもらえることを考えると、割引サービスを打ち続けるしかない。まるで、麻薬のようです(笑) 個人情報と紐づけたところで、桁違いのユーザー体験を提供していない限り、同程度か、それ以上の安さがともなわないと、反応してくれないでしょう。


「割引とポイントと囲い込みと」の下の方で書いていますが、通常のポイントカードだって、積極的に使おうというよりも、習慣的に使ってしまう方法じゃないと、Shufoo!のようなサービスを利用している主婦層以外への拡大は難しい気がします。



凸版印刷の調査によれば、利用経験の1位はマクドナルドアプリのクーポンで、実に半数近くが利用しています。マクドナルドのクーポンは打つタイミングが上手だと聞きますが、それだけではなく、なによりもどこにでもあるからが前提ではないでしょうか。


クーポンということなら、すさまじい実績を誇るのがLINE。有名なのが、ローソンが「Lチキ」のクーポンをプッシュ配信したところ、10万枚が店頭で使われたという。そして、ローソンのLINE公式アカウントの「友だち登録」数は645万人だそうです。
商品からして若年層中心だと思いますが、これもローソンがどこにでもあるから生まれた数字でしょう。
プラットフォームとしてLINEのパワーはだんとつのように思えますが、公式アカウントになるのは費用的に大企業に限定されるでしょう。スモールビジネス向けのアカウントも設定されていますが、無名のお店等が参入しても、そう「友だち登録」してもらえるとは思えません。急成長しているがゆえに、すでに名の知られた企業やブランドだけのものだという気がします。



▷ O2Oのこれから


私はこれが大本命だと思っているのですが、決済、つまりクレジットカードと結びついたポイントによる囲い込み。ポイントが単独の店ではなく、日常的に使えるようになったら、ここまでに書いてるような問題点は、ほとんどなくなります。
日常的な買い物で使う。ポイントが溜まる。どこでも使える。
広範囲で使えるなら、ヴァーチャル通貨というより、あたらしい通貨ですね。

そんな風に思ったのは、O2Oの衝撃という本を読んでからです。



ああ、そう言えば、オフィス街のカフェ(オシャレな店じゃなくて、チェーン店の)などでは、楽天Edyの端末を見かけるなぁとか。Tポイントがスマホ対応になると、コンビニで使う人が激増するかもね、とか。ポイントに疎い私でも、この先の展開が凄いことになるだろうなという予感はあります。
この本では、アマゾン、楽天対Tポイント/ヤフー連合、リクルート、ドコモなどの動きが紹介されていますが、大きな勢力になりつつあるのが顕在化しているのは、楽天のOfflineでの展開。そしてTポイント/ヤフー連合だと思います。
楽天はクレジットカードを持ち、さらに誰でも持てるRカードを作り、楽天内のポイントをリアルでも使える共通ポイントとして使える提携先を急拡大させています。
Tポイント(カルチャー コンビニエンス クラブ)とヤフーが提携。ヤフーポイントをTポイントに切り替えることができるようになったそうです。
両者とも、これでネットとリアルのポイント連携が、シームレスになったと言えるでしょう。

楽天はスパムのようなメールの多さで、嫌っている人も多いですが、それ以上にポイントプログラムで楽天内へ囲い込まれているユーザーは多いでしょう。
Tポイントカードは、個人情報の取られ方使われ方で、私は敬遠して入っていません。
ただ、これまであちこちの店でも「Tポイントカードは、よろしいですか?」なんて聞かれてて、さらにネットとシームレスになって、スマホ対応になったら使ってしまうかもしれません。わざわざが減って、ポイントがどこでも使えるなら本当のお金と一緒ですから。TSUTAYAでDVDなどのレンタルをしているのに、コンビニでTポイントを付けないという人もいます。購入履歴を取られるのが嫌だ。あるいはカードを出すのが面倒くさいという理由で。でも現金と同じで、スマホで完結となればかなり状況は変わりそうです。
そうなるとOnline から Offline へ、あるいはその逆への誘導ではなく、ポイントによる一体化ですね。近未来像は、そんなところかと。

TSUTAYAのロゴにYが入った
◎渋谷Q-FrontのTSUTAYA。Yahoo!のロゴのYが入っています。

現状でも、こんな人が。Tポイントでノートパソコンをゲットしたというので、ビックリしました。どうやってと聞くと、FXを始めると5000ポイントもらえるとか、ファミマTポイントカードでクレジット払いするともっと溜まるとか、水や米などの重いものは、Tモールで買うとか。聞いてて憶えきれませんが、なるほどそういう販促策があるのかと。
考えてみれば細かく対応しなくても、使うお金のほとんどでポイントが溜まるようになれば、ノートパソコンだって1年ほどで交換できるかもですね。




ポイントも、要するに値引き。OnlineとOffline がシームレスになったら、値引き以外にどういうことがあるのか。O2Oではなく、一体化した世界では、なにが必要になるのか。
需要があれば、書いてみたいと思います。

2013年8月19日月曜日

いいなと思った動画 Vol.3

今回は、リクルーティングもので揃えました。いや違いますね。PRとかリクルートとか広告、あるいはIRとか、もうそんな境目はないですね。


恋するフォーチュンクッキー サマンサタバサグループ STAFF Ver.
YoutubeのAKB48チャンネルに、ニューシングル「恋するフォーチュンクッキー」のサマンサタバサグループ スタッフバージョンPVがアップされています。
すぐに注目動画になったようですけど、これはサマンサタバサにとってもAKBにとっても、メリットの大きいジョイント。
サマンサタバサグループは国内に348店舗、アジア30店舗、そしてニューヨ­ーク店の計379店舗を展開しているということですから、知名度の向上やイメージづくり、そしてスタッフの募集にもプラスになるプロモーションでしょう。
商品を買いたいという気持ちと、その会社で働きたいという動機は、かなり重なってきているはずです。




MACROMILL x WORLD ORDER

マクロミルという会社は、一般的にはあまり知られていないと思いますが、Yahoo!と組んでいるネットリサーチの会社。この動画がアップされたのは昨年の9月。
韓国や中国にもグループ会社がありますし、海外市場調査も行なわれていますので、ワールドオーダーとのジョイントは、メリットが大きいはず。「恋するフォーチュンクッキー」もですが、ワールドオーダーをリスペクトしたダンス動画は、世界中からYoutubeにアップされています。もしかしたら、日本よりも海外での方が評価が高いかもしれません。
サマンサタバサ同様に、様々な効果をもたらすプロモーションで、日本での企業ものダンス動画の先駆者かも。




NASA Johnson Style (Gangnam Style Parody)

NASAが、その科学力を結集してPSY「江南スタイル」のパロディ動画「ジョンソンスタイル」を制作しています。これは… 悪ノリでしょうか(笑) 
リクルーティングじゃないでしょうけど、ジョンソン宇宙センターを舞台に制作していて、施設や研究についての紹介/宣伝になっているところが面白い。
それにオリジナルの「江南スタイル」より、NASAだけに多少洗練されていますね(笑)





野洲高校サッカー部 PVとメイキング映像
滋賀県野洲高校サッカー部のPVが、世界中から賞賛されているそうです。NHK大津放送局が制作したものだということですけど、これが高校生!? と驚くような華麗なテクニック。
これは何のため… 学校のものすごいPRにはなりますね。
PVは、ちょうど5分のところから。その前は飛ばしてOKです。





イッセイ ミヤケ主催「青森大学男子新体操部」27人の部員全員参加アーティスティックな演技
三宅一生が男子新体操をプロデュースしたイベントが、この7月に国立代々木競技場 第二体育館で開催されたそうです。
Fashionsnap.comによると、青森大学新体操部の演技を、偶然にもテレビの報道番組で目にした三宅一生。男子新体操がまだ多くの人に知られていない競技で、その素晴らしさを伝えたいと考え、次代を照らすひとつの光となることを願って公演を企画したということです。
動画を見ると、イッセイミヤケにとっても、格好の素材。
青森大学新体操部の部員たちは、これで少しでも男子新体操が広まればと。ヘッドコーチによると「日本で生まれた競技スポーツなんですが、まだ世界大会はない。4年前には国体の競技から外されてしまったんです。本来の我々のスポーツの良さや、あり方をもっとアピールすることも必要でしょう」なんだそうです。
イベント自体もですけど、こうやって記録したアーティスティックな動画が、広めてくれそうです。




2013年8月6日火曜日

割引とポイントと囲い込みと

先日、といってもたぶん6月の末かな。渋谷パルコのPARCO BOOK CENTER(リブロなんですけど、なぜかパルコの中ではそういう名称になってます)で本を何冊か買ってたら、レジの中から、書店員じゃない人から声をかけられた。
「パルコカードに入っていただくと、本も5%オフになります!」と。え、本がですか?

パルコカードの勧誘は店の外でもやってるので、5%オフどうのこうのと言ってるのは知ってましたけど、ほぼ買い物することもないし、そんなに興味なかったけど、本が安くなるなら話は別だ。

二言三言やりとりして、じゃあ入りますと言ったら、レジの人が「お会計変わりまして〜」とおっしゃる。
え、今から安くなるの!? と驚いちゃって。



















本屋のレジでクレジットカードの勧誘されたのは、かなり前に紀伊國屋書店でもあった。でもその時は、書店員さんがご紹介しますという感じで、あんまりメリットがわからなかった。それと紀伊國屋書店にあまりロイヤリティは、感じてないし。
PARCO BOOK CENTERの品揃えは好きだし、今回のような勧誘されたら、やられちゃうよなぁ。

入会して1年間は、5%オフでしょう。問題は翌年からだけど、と考えてみると私、社会人になってからずっと、月に約2万円ぐらいは本代に使ってる。だから、10万円以上なんて楽々いっちゃいます。
この先、消費税が上がることを考えると、けっこう大きいでしょう。


























そもそも、クレジットカードはあんまり好きじゃない。それでもパルコカードを作ってしまったのは、いろんな偶然と、なにより本が安くなるということ。
PARCO BOOK CENTERで今まで以上に本は買うけど、それ以外では使わないだろうなと予想していました。

ところがところが、加入した時にいろんな引換券をもらった。おぼえていないぐらい、いろんなのがありました。
でも金券はよくわかる。3000円以上の買い物で500円割引になるご優待券が2枚。純粋に500円の金券として使えるお買い物券が1枚。
ご優待券の有効期限が、7月の末までだった。使わなくていいやと思ってたんですけど、28日、29日と過ぎていくと、なんかムズムズしてきて。結局、買い替えようと思ってたサイフを、30日に買ってしまいました。パルコで買う必要はないのにね。

そしてその買い物をしたレシートをインフォメーションカウンターに持って行くと、500円割引になるご優待券をもらえるということで、あらたに2枚もらったんです。こんどは9月末まで。いったいどれだけの割引になっているのか、わからなくなる。
いやいや、そんなことよりもこの割引プログラムは、中毒性があって危険。私としたことが、ハメられそうになってます(笑) 


本を買うのは、カードを持って以来、パルコだけになってしまいました。完全に囲い込まれてますね。




パルコはどうして、ここまでの割引プログラムをやっているのか。結局はテナントがほとんどの部分を負担だと思いますが、ちょっと気合いが入り過ぎです。カード会員のシェア拡大を急いでいるんでしょうね。




少し前に、あるクライアントとポイントプログラムについて話をしていた時に、男性 - 中年という層は、あまり価値を感じないだろうという見方が出ていました。
う〜ん、マイレージなど航空会社がやっているフリークエントフライヤープログラム(FFP)は、むしろおっさん層がメインでしょうし。

私自身の経験としては、昼をササッと食べた後にコーヒーを飲みに行くことが少なからずあります。あるチェーン店が会社の近くに出店した時に、店の前で割引券を配っていたので入ってみました。さらにハンコを押してくれるポイントカードをくれたので、行き続けるようになりました。※小売店は、フリークエントショッパープログラム(FSP)

ところが10個ハンが押されて、コーヒーをもらったら、途端に行かなくなりました。なぜって、あたらしいポイントカードをもらわなかったから。すぐそばにある、別の店に行くようになりました。

なんか、せこい話になってきてますけど、販促の要素としては大きいのではと思っています。そもそも私、ポイントカードなんてめんどくさいです。ポイントカードでサイフを膨らませるなんて、カンベンして欲しいです。

じゃあこのときは、どうしてポイントカードを使ってたか。たぶん偶然もらったということと、週に2回ぐらいはコーヒーを飲んでたから、習慣的に使えたんだと思います。
10回分たまってコーヒーに交換してしまうと、どうして行かなくなったか。あたらしいポイントカードを渡されなかったのと、すぐそばに代替えできる店があったから。
しかも後者の店の方が、若干ですけど好きなんだと思います。ほとんど同条件に近いサービスがある場合、ポイントプログラムで大きな差がつくのかもしれません。




パルコカードにも、「永久不滅ポイント」というセゾン系のFSPがあります。今、ポイントプログラムは、O2Oの重要な要素になってきているようです。
それは、また後日。


『O2Oの、これから』という記事を書きました。