2013年1月9日水曜日

ブサイクなデザイン

要するに、不格好なバナー広告やサイトの方が効果が高いという海外の記事を紹介しているブログを見ました。
アフェリエイトマーケッターは、プロフェッショナルなデザインよりも、素人っぽい不格好なものの方が機能することを思い知らされている、という見解を加えられていました。同じような趣旨の意見は、ディスプレイ広告やランディングページなどの制作において、いわば常識のように語られることが多くなっています。

これは簡単な話で、アダルトサイトやアダルト広告の手法と一緒なんです(笑) それだけのことです。
だから今に始まったことじゃなくて。多くの人を刹那的に惹き付けるということなら、たぶんこれで正解。クールではなく生々しい方が、敷居は低くなる。

だけど、エロとセクシーの差って、当然ある。刹那的に短期の収益だけでいいのか、というところがポイントでしょう。




次の画像は、この冬のセールを告知する実店舗のショーウインドウを撮影してきたものです。神南エリア周辺です。



それぞれ面白い表現のアイデアですし、洗練されていると思います。ちなみに一番左は、JOURNAL STANDARDさんです。Googleマップのマーカーを連想させるようなデザインで、今どき感がありますし、ブランドイメージを損なっていません。遠くからでも目立っていました。
ちなみに確か年末にはフライングセールという名称だったと思いますが、会員向けのセールを実施されていました。たぶん、ずっと安いわけではない。誰にでも安くしてるんじゃないというイメージをコントロールされているんでしょう。



一方、淡々としたデザインで、まるでセール感を感じさせないハイブランドもありますし、SALEの文字だけを大きく打ち出しているハイブランドもあります。
前者は裏通りにあり、目指して来店してくれるお客さんしか相手にしていないように思えます。後者は公園通りにあり、たまたま通りがかった人も呼び込みたいのだろうなと想像できます。共通しているのはブランド力に自信があり、かつブランドイメージを損なわない手法。

もちろん、センター街に行けば、セール期間じゃなくても、安さのメッセージに溢れているのですが。

場所によって、そしてそのターゲットに合わせて、訴求する内容が違う。アイデアやクールさが違う。少なくとも、365日安さを売りにしていないところは、そういうコントロールが当たり前なんだと思います。




ところがウェブの世界になると、刹那的なマーケティングばかりが取りざたされるようになってきました。刹那的な関係さえ結べることができればいいと考えば、刹那的な対応を求める人ばかりがお客さんになります。それで、いいんでしょうか。
悩ましいのは、反射的な行動を促すことなしに売上を向上させることは、リアルでもネットでも、恐ろしく難しくなっているということ。デザインだけではなく、多くの人の目に触れない、個別のコミュニケーションや仕掛けが求められているのだと思います。




WIREDに、こんな記事があります。オバマ大統領が、初めての大統領選で、多額の寄付をネットで集めたことは広く知られています。その成功の要因は、元Googleの社員が教えたA/Bテストにあったそうです。以下、抜粋。
明るい青緑色のオバマの写真と、真っ赤な「SignUp」ボタン。だがそのボタンをクリックしてくれる人はあまりにも少なかった。(中略)
まずページをいくつかの要素に分け、それらをほんのわずかずつ変えたページをいくつも用意した。サインアップボタンの文句もA/Bテストのために3通り追加された。「LearnMore」「JoinUsNow」「SignUpNow」。その結果、「LearnMore」のほうが、もともとの「SignUp」よりも18.6%も多くのサインアップを獲得した。同様に、白黒のオバマの家族写真を使ったページからのサインアップは、もとの青緑の写真よりも13.1%も多かった。家族写真と「LearnMore」の両方を使ったページでは、サインアップ率はなんと40%も上昇した。
A/Bテストがビジネスルールを変えていく

もしネット上で刹那的にアクセス者を誘導したいと考え、A/Bテストをするのなら、たぶんこういう視点こそ必要ですよね。理由がわからなくても、うまく行く選択はできると。
もちろんこれも、特に目新しいことはなく、リアルに行なわれていたテストマーケティングがネット上でも適用されたということだと思います。




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