2016年5月17日火曜日

インスタグラムのアイコン変更は、世界的にそれほど評判悪いのか




10日、インスタグラムはアプリのアイコンとインターフェイスデザインの変更を発表しました。
10日の夜から、TwitterやFacebookでは賛否両論。Twitterでは11日もトレンドになっていました。またブログやネットメディアでも取り上げられていますが、多くは否定的なもののようです。





ウォールストリートジャーナルは端的で「インスタグラムのアイコン変更、強い不満の声も」というタイトルを付けています。メディア業界紙のディレクターの発言として「デザイン分野で今年最大級の失敗になる可能性がある」「非常に記憶に残りにくいデザインだ。スマホ上に何千もある似たようなアプリのデザインの中に埋没してしまうだろう。元に戻せないのか」と書いています。
両論併記ですけど、かなりネガティブな記事に思えます。

WSJ - インスタグラムのアイコン変更、強い不満の声も

ウォールストリートジャーナルを読む人が、どれほどInstagramに興味あるのかなと思いますが、無視できない存在になってきたのだろうなという気もします。
ともあれ、それほどに不満の声があり、それほどの失敗なのでしょうか。どうも疑問です。


私自身は今回のリデザインに、積極的な興味はありませんが、会社のアカウントで投稿しました。リデザインのプロセスを公開するのは珍しいことです。


もっともプロセスそのものに、あまり意味を感じられません。実際のところは、リデザインを話題作りの素材・ネタにしただけでしょう。
私はそれでいいと思います。


インスタグラムの評価は、インスタグラムで調べる


Instagramのリデザインの評価を、他のSNSやブログで調べても、評価・評判としての意味はあまりないと思います。

@instagramjapanはデザインが変更になることを、10日の夜に投稿しました。確かにこのインスタグラムの投稿でも、コメントを読むとネガティブな内容が多いように思います。日本語以外の言語でのコメントも多いのですが、世界的に不人気なのでしょうか。

本日より、Instagramのデザインが新しくなります。具体的には、アプリのアイコンと画面表示のデザインを一新します。アイコンは今までのものをベースに、カメラの部分をシンプルにして、レインボーカラーはグラデーションに引き継ぎます。 今回の変更にあわせて、Instagram発の単独アプリ、Layout、Boomerang、Hyperlapseのアイコンデザインも新しくなります。 Instagramアプリ内のデザインにおいては、アプリの操作方法はそのままで、皆さんの写真や動画が引き立つよう、 画面上の表示をよりシンプルにしました。 Instagramはこの5年間で、フィルタをかけた写真を共有するだけの場所から、1日に8,000万件以上の写真と動画が投稿される、世界規模のコミュニティへと進化しました。新しいデザインは、皆さんがビジュアルに託して語るストーリーが、ますます生き生きと多様性に富んだものになっていることを反映したものです。 彩りと活気にあふれるコミュニティを作り続けている皆さんに、改めて日頃のお礼を申し上げます。皆さんのおかげでInstagramは、世界中の「瞬間」を発見できる場へと成長しました。ささやかな日常の一コマから驚くような出来事まで、あらゆる写真と動画が人々の経験を広げ、新しい形でつながる機会を与えてくれています。
Instagram Japanさん(@instagramjapan)が投稿した動画 -

しかし[いいね!]を見ると、現在152,000になっているので、ポジティブな評価が圧倒的なのです。
ポジティブなコメントをしていないだけで、好評価だと考えるのが妥当でしょう。実はYahoo!リアルタイム検索で調べても、圧倒的にポジティブな評価だと思えます。



埋没してしまう懸念のあるアイコンであることは、マイナス?


WSJの記事で、メディアのディレクターが「何千もある似たようなアプリのデザインの中に埋没してしまうだろう」と発言していますが、レトロなデザインからフラットデザインに変わったのですから、確かに多くのアプリと同列です。




現実の知り合いでふたり、インスタグラムのアイコンを探してしまった。なんだこれはと思ったという人がいました。
Instagramのアイコンを更新したのは自分だから、どうして探すんだろうと不思議で聞いてみました。するとふたりとも、App Storeの更新通知で[ぜんぶ更新]をしたから、ということでした。ということはそれほどインスタを使っていないなと思い、アカウントを見せてもらうと、ほぼ投稿をしないROM専のようでした。

もちろんヘビーユーザーだけではなく、見ているだけの人も大勢取り込まないと盛り上がりません。でも頻繁に投稿する人がいて、初めて成り立つのがSNS。ヘビーユーザーがどう感じるかの方がプライオリティが高いはず。

私自身は、以前のアイコンのような強いテイストはなくなりましたが、プラットフォームだしインフラみたいなものだから、記号的でそれほど問題ないのではと思います。頻繁に使っている人なら、探す、なんてことはないでしょう。頻繁じゃなくても、要は慣れ。
私はiOSがフラットデザインになったとき、ちゃちいな。Appleの強い独自性がなくなったと思いましたが、今はなんともありません(笑)

なにより強いテイストが古くさく感じられるようだと、プラットフォームとしてはマイナスですから。



ソーシャルメディア時代の、広報のあり方


誰にだって好き嫌いはあります。それ以前に愛着のあったものが、なくなってしまったり、変わってしまったりすると、嘆く人は大勢います。
よくあるのはお店が閉店したりすると、嘆く人が大勢出てきますが、SNSではそれが可視化され増幅されるだけで、実際にその人たちが頻繁に利用していたかというと、そうでもなかったりします。

以前、ソーシャルメディアの運用をやらせていただいている外資の企業で、本国からロゴの変更を知らせる通知が届いたことがありました。社員の多くは、突然だったこともあり「なんだこれは!」という反応をされていました。
私はテイストがモダンになっただけで、受けるメッセージはさほど変わっていないと感じました。だから愛着あるものが変わるのだからネガティブな反応が出るだろうけれども、問題はないです。むしろ話題になっていいですと発言しました。
事前に変わることを、SNS上でティーザーにしてしまえばいい。そして変わってからは、ネガティブなツイートなどにはユーモアをもって対応すれば、大きなプラスになるはずですと。

結果どうだったかというと、やりとりが複数のネットメディアで取り上げられ、話題になりました。やりとりの面白さもさることながら、事前にSNS上で知らせておくことで、ネットメディアがネタとして書く準備ができていたのです。
ロゴの変更ぐらいでプレスリリースを出しても、よほどの大企業でもない限り、ネットメディアは反応してくれません。現象が面白いかどうかです。

ネットでもコンサバティブなメディアなら専門家の意見を重要視しますが、どんどん世間の評判とは縁遠く、影響を及ぼさなくなっています。現象が面白いかどうかとは、権威あるオピニオンではなく、一般的な人たちがどれだけあれこれ言っているか、だと思います。


セブンイレブンジャパンがインスタグラムを始めて、Twitterでプロモーションツイート(広告)をしているのですが、使っているのが古いアイコン。

セブンイレブンがイタいのもありますが、Instagramが影響を想定せず、ギリギリで発表したせいでもあるでしょう。



東京オリンピックのエンブレム問題やGAPのロゴ変更を撤回させたのも、SNSの影響力が大きかったと言われます。怖がる必要もないと思いますが、でも情報の流れを考え、空気を感じながら、コミュニケーションを設計することが大切ですよね。





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