こんなことがありました。
あるクライアントで打ち合わせ中、私が本題ではないことで「それ、ソーシャルメディアで出しませんか?」と言い出しました。私は確実に拡散する。ただ拡散するだけじゃなく、親近感を持ってくれる人が増えるはず、という確信がありました。
OKが出て、画像として使って合うものを撮影し、さっそくTwitterやFacebookで投稿しました。案の定、それなりに拡散しました。
こちらが、そのツイートのアクティビティです。
返信は3人の方からですが、リツイートしてくれた47人の方の多くが、何かしら言及してくれています。
Facebookでコメントしてくれたのは、かつてのスタッフたち
Facebookでは、さすがにここまでのリーチはありませんが、10人ほどの方がコメントをしてくれました。どれもポジティブなものです。
ところがそれを見ていたクライアントの方が、「コメントしてるのは元従業員とかスタッフばかりじゃない。そんなことで話題になったからって売れないでしょ」とおっしゃるのです。
私はかなり驚いてしまって。
私は面白ツイートでどれだけ話題になったとしても、遠過ぎると思います。でも少なくともB to Cでは話題にならないと、広いクラスタに届かないどころか、情報洪水の中で忘れられてしまいます。
もちろんツイートや投稿が拡散して話題になったからといって、すぐに何かが売れるわけではありません。しかし極端にいえば毎回「買ってください」と投稿して、買ってもらえるでしょうか。
上野のアメ横丁なら、ずっと呼び込みをしていても人は流れて行くだけだから、「安いよ安いよ」でいいと思うのですが、ソーシャルメディアでそんなアカウントがあったら、どんどん無視されていくでしょう。
それに投稿したのは、いわば企業広告を作るような内容。本当かな。うまいこと言ってるだけじゃないかと、疑う人もいるかもしれません。
でもそこにかつてスタッフだった人たちが、懐かしさを込めてコメントしてくれたら、多くの人は「ああ、本当のことなんだ」と感じてくれるのではないでしょうか。
現在のスタッフがシェアしてくれたり、コメントしたりしても、それは多くの場合ステマとそれほど変わらない印象を持たれるはず。どれだけ共感してくれたとしても、無意識でも損得勘定のバイアスがありそうです。
辞めた人たちがポジティブに共感してくれたのですから、間違いのない話題で、評判です。
なにより、そこを大切にしないと。
以前にも似たようなことを書いていますが、現在の従業員や取引のあるパートナーからそっぽを向かれたら恐ろしい事態が待ち構えていそうです。
敵に回すとそれよりも恐ろしいのが、かつての関係者かもしれません。
『USERS』を読んで、ユーザーってなんだと考えてみた
投稿ひとつで、顕在化した味方になってくれるなら、どんどんした方がいいと思いませんか。
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