2015年1月6日火曜日

【Twitter】年末年始は逆張りというよりも、スイートスポットなのに


今までにも『年末年始にSNSをやったら、こうだった』『ゴールデンウィークにSNSをやったら、こうだった』『お盆にSNSをやったら、こうだった』と、1年間の大きな休日のタイミングについて書いています。だけど読み返してみると、なんかややこしい。
今回は、年末年始にソーシャルメディアを運用するのは楽に成果を上げられてお得ですよというところをポイントに、そしてツイッターを中心に書いてみます。


12月29日からは、ほとんどの企業アカウントが沈黙


私の知る限り、ソーシャルメディアの運用に熱心な企業でも、27日から激減し30日以降はほぼゼロになっていたようでした。投稿が続いているのはECモールぐらい。それもただ投稿されているだけでしたので、予約投稿かと思います。
年末年始の投稿は、ほぼ予約投稿だと考えられます。というもの、友達やフォロワーからのコメントに対して無反応ですから。


キャリアは「あけおめことよろ」ピーク時の通信規制


通信キャリア各社は、元旦午前0時から1時間から2時間程度「なるべくお控えください」とのお願いをお知らせという形で出していました。LINEも通信キャリアの負担を軽減するため、「なるべくWi-Fi接続でご利用いただくようお願い致します」との【ご協力のお願い】を出していました。

企業アカウントは、なかなかそのタイミングで予約ツイートするわけにはいきません。見ていると、Facebookでも元旦朝8時やお昼頃が多かったように思います。
午前0時からの次は、朝から午前中が多くの人々がアクティブになっていると考えたのでしょうか。私は予想してもしょうがないと思っていましたし、何度か書いているように予約投稿は意味がないし危険だと考えていますので、自分がしばらく集中してやれるタイミングでツイートしました。通信キャリアの制限がかからない時間帯になって、すぐでした。

それが、こちら。【Twitterアナリティクス】の詳細画面です。




深夜で、しかも単純な「あけおめツイート」にもかかわらず、インプレッション、エンゲージメントともにそれなりの成果をあげています。投稿してから1時間を経過しても1,000程度のインプレッションがありますし、午後になっても1時間あたり100程度はあります。

リツイートされているからという理由も大きいですが、どうもそれだけではなさそうです。


クリスマス週と比較すると、インプレッションは約132%に


クリスマス週を12月21日から27日、その後の28日から1月3日までを年末年始の週とするとします。このアカウントでは、年末年始の週に、新製品の発売やキャンペーンなどお得な情報は何もありませんでした。おもしろツイートをしたわけではありませんし、ツイート数はそれほど変わりませんが、若干減っています。
それでも一週間のインプレッションを合計すると、クリスマス週が120,376、年末年始週が158,925と30%以上増えています。

これは、どういうことでしょうか。


アクティブユーザーも減少するが、それ以上に投稿も減少している


あくまでも主観でしかありませんが、年末年始には「あけおめことよろ」以外でログインしているユーザーも激減するが、ツイートする人もツイート数もそれ以上に減少している。そんな中で、変わらずツイートして、コミュニケーションもしているアカウントがあれば、目立っていて当然。
というのが、私の解釈です。


ひとつのツイートに興味を持つと、遡って見てくれる可能性が高くなる


以前に『【Twitter】最大瞬間風速を記録したのは、ストーリーのある三連投でした』という記事を書きました。短時間の連投ですから、興味を持ってもらえたら、ほぼ確実に見てもらえる。タイムラインを流れていってしまう可能性が低いというものです。


この年末年始の投稿のアナリティクスを見てください。




6時間以上たってもまだ見られていますし、10数時間たっても見られています。それにしても時間が長い。長く保っている。お得な情報でもなんでもないですし、連投するときのような気合いの入った準備もしていません。(もっとも拡散のレベルは、かなり違いますが)

実は【Twitterアナリティクス】を何度か見ていると、三連投をしたときと同じような現象が起こっていたのです。リツイートされて、あとからプロフィールページを見てもらえたのでしょう。複数のツイートのインプレッションの数字が、じわじわと上がってくる。つまりひとつのツイートを見ると、他のツイートも見てもらえたということだと思います。



一様ではないライフスタイルにも届く


また仮説でしかありませんが、アクティブユーザーが激減してる中で、上のツイートでは13回しかリツイートされていないのに、インプレッション数もその時間の長さも通常の展開とは異なっています。(例えば平日の深夜3時にツイートして、アナリティクスをチェックしてみてください)

これに関して、普段あまり届いていない人にも届きやすくなっているのではないだろうかと考えています。
年末年始、これだけ多くの商業施設が営業しているのですから、働いている人だってそれだけ多くなっている。帰省しない人やひとりで過ごす人だって、少なくないはずです。
ソーシャルメディアはマスではなく、多様なライフスタイル、多様なクラスタで考えることが大前提です。もちろん届くだけでは意味ないですが、とりあえず届かなければ何も始まりません。



こんなお得なタイミングは、1年のうちに、そうないと思います。
これこそ手法じゃなくて、タイミングです。




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