▷メルマガ購読への導線としてのYoutube動画
堀江貴文さん、ホリエモンの『ホリエモンチャンネル』が活発に新しい動画をアップされています。もちろん出所後じゃないと、ご本人が出演できませんけど(笑)
今年から、読者が1万人を突破しているという有料メルマガ「堀江貴文のブログでは言えない話」の人気コーナーQ&Aを動画にもしています。
ホリエモンのQ&A vol.8〜ファッション雑誌編集社、売り上げ回復は可能か!?
この動画はチラ見せ的な役割で、狙いはメルマガ購読への誘導でしょう。「堀江貴文のブログでは言えない話」以外にも、書籍の宣伝にも使われていて、さまざまなメディアへの連携や販促に使われているようです。
私なんかはQ&A動画だけでも十分面白いし、メルマガを購読しなくてもいいんじゃないのと思ったりしますが、ユーザーとの接点をさまざまなところで持たなきゃ、存在感を保てないという考えなのかもしれないです。いずれにせよ、映像も編集もまったく凝ってないし。この動画を作るのは大した手間じゃなさそうです。
Youtube動画はバラまきチラシと考えればokだと、私は思っています。
▷ファッション誌の販促としてのYoutube動画
ファッション雑誌が買われなくなっているということですけど、当の女性誌はどんな風にYoutubeを使っているのでしょうか。
優香 FRaU 6月号「痩せる新習慣」撮影&コメント
これを見たとき、そうだよ、雑誌はティーザー的に、チラ見せ的に毎号動画を出せばいいのにと思いました。スチール撮影の横で撮影してればいいだけだから、ついでにやれてしまいます。だけどFRaUは、あまり熱心ではないようです。確かにゲストが魅力的じゃないと効果は薄いかもしれませんね。
Cancamは最新号の付録をメインに、テレビCMと手法と同じような動画を出していたりします。チラ見せ的で面白いなと思ったのは、WITH。
「リボン巻き」をマスター!! by「with12月号『冬の巻き物レッスン帳』」
編集には手がかかっていると思いますが、映像的にはあまりファッション誌と思えないような作りです。でもこの手の内容は映像で見せれば一目瞭然ですし、ネタのチョイスはいいですよね。ただ五大巻きすべてを動画にしていたりして、本誌購入への誘導をどうすんのと思ったりします。
その点、フランスのVOUGEは、化粧品の紹介動画を作ってたり、ブランド力を活かして、きっちり広告料金をセットで取っているようです。
▷テレビ局の取り組みは、テレビ朝日が先行
メルマガ、雑誌と来て、じゃあテレビはどうなんでしょう。私がチェックしたところでは、テレビ朝日系列の『ANN NEWS』がだんとつのようです。11/15のお昼の時点でチャンネル登録者 86,804人、 再生数 94,424,246件となっていました。またこの時点でアップされている24時間以内に動画43本をアップロード。、その他に11/13の「原発即ゼロ」決断を 小泉元総理会見を、11/12の楽天が不当表示で処分 三木谷社長会見を、それぞれノーカットでアップロードしています。
テレビ朝日はニュース以外にも目立った動きがあるのですが、なんといっても速かったのは『ロンドンハーツ』。テレビで放送していないコンテンツを、初めて流したのは2011年9月。第一弾は、テレビでは過激すぎて放送できないないのアイドルトラップをネットで復活させるというものでした。
ロンドンハーツ アイドルトラップ#1-1 テレ朝動画
埋め込み無効になっているので、ロンドンハーツのYoutubeチャンネルで見るしかありませんが、いったいこれはどういうマネタイズなんでしょう。最初に見たときは、本当に驚いて「いったい淳は何考えてんの」と悩みました(笑) 現在でもYoutubeチャンネルにはDVDの発売告知があるぐらいで、Youtubeチャンネル自体で採算が取れてはいないでしょう。
でも考えてみたら、テレビとYoutubeが競合しているのは間違いないわけで、若年層を取り込むには出て行くしかないでしょうし、テレビだけでマイルドな番組になっていたら存在感すら、なくなってしまうということでしょうか。
こんなのも、あります。
やはり埋め込みは不可になっていますが、私はこの動画で「中西ランド」という番組を知りました。これはきっと、再放送するよりもYoutubeに上げて共有してもらうことで、テレビ番組に誘導するということが主眼だという気がします。埋め込みは不可にしているのは、中途半端ですが。
それでも、番組の違法アップロードを防止するには、こういう方法が一番でしょうし。
テレビ朝日の動きをいろいろ見ていると、現段階では
1.番組への誘導 2.パッケージメディア(DVD等)の販促 3.Youtube広告での収益 などが狙いかなと想像します。番組を作ることを考えれば、Youtube動画化するコストなんて、無視できるほどでしょうし。ロンドンハーツ チャンネルの開設時のようにオリジナルコンテンツを制作するのは大変でしょうけど、特番用に撮影したもので、テレビの放送時間枠に収まらないものやNG等を動画化するなどの方法なら、再利用に近い考え方です。
なにより番組への誘導は、テレビをあまり見ない層へのアピールとして重要です。Youtubeに上げておけば、ソーシャルメディアで共有されて、いわば増殖するチラシとしての機能も狙えます。
▷テレビも雑誌もウェブサイトも、あまり見ない層へのアプローチ
そう、U-25のデジタルネイティブ世代、そして今の高校生はスマホネイティブと言われます。
「スマホネイティブ世代」84%がスマホ所持 YOMIURI ONLINE
これからは既存メディアどころか、ウェブサイトもパソコンからは見てもらえない。いや、もしかしたらスマホからも見てもらえない時代になってしまうかもしれません。コンテンツキング、SEOにはしっかりしたテキスト中心のコンテンツが必要だと言ったところで、文字を読んでもらえないことだって想定されます。
高校生をメインターゲットにした動画をチェックしてみました。
まずDiamond Lashというマスカラやアイライナー、つけまつげなどメイクアップ化粧品のブランドです。あくまで、商品の値段や登場するモデルからして、高校生がメインターゲットじゃないかという私の想像です。
初めてのつけま講座
アイライナー&マスカラ How to メイクアップ!
スマホネイティブ世代には、こういう動画があれば、宣伝も販促もできてしまうのではないでしょうか。
もう少し上のデジタルネイティブ世代がメインターゲットになってるところでは、メイビリン ニューヨークという世界的なブランドがあります。
ウェブサイトでは、[裏技アイメイク]という括りでしっかりコンテンツが作られています。Youtubeチャンネルでは、ブランディングのためのワールドワイドで使われているイメージ動画も多いですが、日本独自のメイク法動画などが、いくつも上がっています。
まず、ワールドワイドの映像と日本独自で作った部分もしっかりしている動画から。
だけど、この動画は埋め込み不可でした。
メイク方法 動画 |2012年最新メイクアップ 「キャットアイズ」
流行のキャットアイズのメイク法でテレビCMやウェブサイトのコンテンツまでしっかり作られているのに、再生は14,428回でした。
その約半年前に公開されている、ゆるい動画が数本あります。
メイク方法 動画|タレ目のセクシーメイク|ラッシュニスタ
これが、再生回数で83,781となっていますから、上の大キャンペーンのキャットアイズのメイク法の約6倍です。
女性の場合まず、実用的なものは仕上がりがキレイであれば、イメージには左右されない。つまり、そんなに凝った映像は無意味という価値観があるのだと思います。そのうえ、キャットアイズの動画は、メイクアップアーティストがメイクしています。一方、タレ目のセクシーメイクは、自分でやっている様子、方法が紹介されています。この方が実用的だということですよね。
化粧品メーカーだけではありませんけど、今は大企業でも広告を出せるメディアが減っている。テレビも視聴率が低下し、雑誌も部数は激減。大きなイメージキャンペーン以外で、従来のマスメディアに出しても意味がない、という流れがあります。
ネットの様々な広告を使っても、自社サイトや自社ECに誘導しなめれば意味がない。そうすると何が必要か。生活者は、つけまつげやメイクアップ商品を買いたいのではなく、それらを使ってキレイに変身することが目的ですよね。そのためには何を使えばいいか、それを知りたい、探しているという流れ。ネット広告でコンバージョンするという考え方とは、ほぼ真逆にあるアプローチです。
商品を買いたいのではなく、キレイに変身することが目的。そのために、そのためには何を使えばいいか、それを知りたい、探しているという流れ。
これを端的に現している動画を最後に貼っておきます。
こういう雑誌の広告って、電車の中吊りで強引に見せられても困りますよね(笑) Youtubeが最適です。773,944回、再生されていますよ。
『S Cawaii! 特別編集 気づいたら誰でも読モ以上の顔になれる』
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