2013年11月20日水曜日

リアル店舗が、Googleの仕組みを知らなかったら困っていた実例

なんども書いてますけど、現実のお店などを持っているところは、Google マップの[Google プレイス]に登録をしておくと、検索で有利です。今回は逆に、登録をしなかったらどうなるかという、わかりやすい実例からご紹介します。
※参考リンクは、最後にまとめています。


▷その場所は、大手チェーン店が撤退した跡地だった


この小見出しだけで展開が読めちゃった方は、読まなくていいですから(笑)
都市部では、何年も空き地だったところに、新しい建物ができるお店ができるなんてことの方が珍しいですよね。あるウェブサイトを作らせていただいているクライアントが、新規出店した場所も、その前は大手チェーン店が出ていた場所でした。

その大手チェーンは、当然のように[Google プレイス]に登録していました。ネットの、そしてGoogleのやっかいなところは、一度登録されたり、インデックスされたウェブページはすぐに消えないということ。登録者が登録を取り消すなんてことは、なかなかないでしょうし。



だから私は「とにかくGoogle プレイスに登録してください。しないとGoogle マップ上には、いつまでも前のチェーン店が出たままですよ」と言っていました。このクライアントは、あまり危機感を持っていないというよりも、自社サイトがしっかりしていれば問題ない。個人のGoogleアカウントで、法人の登録をするのは誰が妥当なんだ、というところで引っかかっていました。
確かに担当者が自分のアカウントを使って登録するのは、抵抗感があるのかもしれません。


でもGoogleでエリアを指定して検索した時に、お店の情報が出てこなくていいのかどうか。
特にスマホで検索された場合、Google プレイスに登録されたものがトップに出やすいですよ。PCでもGoogle マップで検索した場合はもちろんですけど、Google検索でもGoogle プレイスに登録されたものが、まとまって上位に出やすいです。登録しないのは、はっきり言って不利ですと。
というような話をさせていただいて、なんとか登録してもらいました。

こちらは、ウェブサイトにGoogle + ページはもちろんのこと、店舗の情報のところにGoogle ローカルページのリンクも付けました。(Google プレイスとGoogle ローカルは、ほとんど一体です)
1ヵ月半ほどかかったと思いますが、Google マップ上から大手チェーン店の情報が消えました。

Google プレイスだけじゃないですけど、もしGoogle関連の施策をしなかったら、前の情報はいつ消えたことか。なんとも、わかりませんけど。

でも、それだけじゃないんです。こういう場合も。


Googleストリートビューに、以前のものが写ったまま


都心だとほぼ間違いなくストリートビューがありますが、この画像には古いものがしっかり残っています。
Googleが撮り直してくれないことには、仕方がありません。Googleは撮り直すサイクルを公表していませんし、1年間に複数回撮影している場所もあれば、一度の撮影だけで終わっている通りもあるようです。
画像:写真がストリートビューになるまでのスクリーンショット

上の画像はGoogleの舞台裏ストリートビュー[写真がストリートビューになるまで]の画像ですが、上映されているものだって、ストリートビュー上では長期間残っているでしょうね。

そんなことはともかく、ストリートビューをどうにかする方法はあるでしょうか。
え〜っと通りからの外観だけは、Googleが撮り直してくれるのを待つしかなさそうです。



Google おみせフォトに申し込んでみる


Googleストリートビューの中に、[おみせフォト]というのがあります。大学、スタジアム、ショッピング モール、公園など、大規模な施設の場合は、ストリートビュー チームによる撮影を依頼できます。
小~中規模のお店やサービスの場合、「全国のGoogle 認定カメラマンが撮影を行い、レストラン、ジム、オフィスなど、ご自分のお店やサービスを Google マップで紹介することができます」と書いてあります。これが[おみせフォト]です。
[おみせフォト]は、撮影した写真をつないで360度見渡せるパノラマ写真になります。

これを説明したGoogleのページには、「博多水炊き 鶏料理 可士和 赤坂見附店」という店が載っています。
画像:おみせフォト紹介ページ

この店を、Google マップで見ると、こんな風になっていました。



Google マップでも左側に、こういう大きな写真が出ますので、目立ちます。そしてマップを最大に拡大するか、人形のアイコンをクリックするとお店の中に入ることができます。
ストリートビュー上を移動して、この場所まで来ても、外観はビルです。このお店はB2ですので、当然ですね。先に書いた例は路面店ですが、ストリートビューで通りをやってくると大手チェーンが出てくるのと、似たようなものです。詳しくいうと通りからお店の方向に移動すると、お店の中、360度見渡せるパノラマ写真の中に入ることが出来ます。

少しでも、かつての店よりも自店の存在感を出したいなら、こういう方法もありますね。

撮影の費用は、私が知っている例では7万円です。検索したところ、あるGoogle おみせフォト認定パートナーでは4万2千円〜となっていました。お店の規模や場所によって違うのかもしれません。もしかしたら、Google がやっているのではなく、認定パートナー制のようですから、パートナーによっても変わってくるのかもしれません。
都心の路面店やランドマーク的な建物は、軒並み営業をかけられているようですよ。



結局、自社でどこまでやるかで効果が変わってくる


「可士和 赤坂見附店」は、Googleの広告ページに載っているぐらいですから、いろんなことをやっているだろうな、やってもらっているだろうなと思ってチェックしてみたら、そんなこともなかった…
このお店の、Google ローカルページです。


たぶん、Google プレイスに登録した情報そのままでしょう。たぶん、Googleサイドに撮影と登録をしてもらったんでしょうね。それがそのまま自動的に引用されているだけで、お店はなにも更新していないんだと想像します。
せめてメニューとその写真を何点か入れないと、見た人が落胆しそうです。また自社サイトに[+1]のソーシャルボタンやGoogle ローカルページへのリンクをつけて、Google + 内での口コミを促した方が有利だと思うのですが。



以下、リンクです。

◎Google プレイスへの登録

◎Google ストリートビューの仕組み

◎Google おみせフォトの解説

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