もちろん、暇つぶしで見てるだけ。良さそうなものがあれば、後でPCからアクセスするとか、お店にチェックしに行くという逆O2Oもあるでしょう。ECサイトにとってみれば、良さそうと思ったらそのまま買ってくれるのが最も望ましい。でも、そんな話はあまり聞いたことがないですね。
▶ECのスマホサイトは、どうなってる?
現在最強のECといえば、Amazon。ここがどうなっているか、チェックしてみました。
ただアクセスしてみると、こんなです。
レゴのセットって関係ないし、どうしておむつ?(笑) 犬のおむつをAmazonで買ったことはありますけど、Amazonファミリーのカテゴリーだから関係ないはず。
サインインしようにも、一番下にありました。う〜、面倒くさい。
以前に買ったものを買うならともかく、Amazon内で商品を検索して、それから買うのはハードル高そうです。これなら、アフィリエイト(このブログでも本を紹介しているときはAmazonのアフィリエイトです)からのリンクで買う方が、よほど楽ですね。
いまのところAmazonのインターフェイスもリコメンドの見せ方も、あまりスマホシフトしているようには思えません。
じゃあ、ZOZOTOWNはどうでしょう。日本最大の衣料品ECです。ほぼPCサイトの印象のままでキレイに整理されています。
ただ、こんなものが欲しいと決まっているならともかく、ZOZOのスマホサイト内で検索して買うのは大変そうです。PCと同様に[ジャケット・アウター]にタッチすると、すべてのジャケット・アウター、カバーオール、ダウンジャケット、テーラードジャケット、ライダースジャケットなどなど、ズラーっとナビゲーションが開きます。ナビゲーションも商品も選択肢が多すぎて、スマホにはどうなんでしょう。
あるところで、こんなことを聞きました。大手のアパレルはZOZO等の集積されたECよりも自社ECに力を入れていると。
それはそうでしょう。O2Oを強化しようにも、自社サイトじゃないとできない。それに集積されたサイトで売れるのは、流行とまではいかなくても、かなり出回っているアイテムやベーシックなものが中心。集積されたサイトでは、ディティールで差がつきにくく、価格の競争になりがちです。いわば楽天化していると言ってもいいかもしれません。実店舗なら、お店の世界感やコーディネートで差がつけるところですから、自社ECサイトの強化は必然でしょう。
つまりスマホでは、ECサイトも差がつきにくく、またサイト内で検索されることを期待しにくい。アフィリエイトなど外からのリンクや、Googleなどの検索エンジンから商品がある程度絞り込まれることが必要だと言えそうです。
▶ナビゲーションの混乱
前に少しだけ書きましたが、Googleは非PCデバイス、スマホやタブレットにも対応した、レスポンシブデザインを推奨しています。
でもレスポンシブデザインが、見る側利用する側にとって望ましいでしょうか。同じコンテンツをデバイスのサイズ、PCとタブレットとスマホで変えるだけで、中身が同じでいいでしょうか。少なくとも私自身、自分のこのブログをスマホで見たい、読みたいとは思いません。スマホで読むなら1/10ぐらいの文章量にしてくれないと、とてもとても。テキストリンクなんて冗談じゃなくて、リンクはぜんぶボタンにしないと。そんな手間かけるつもりはないので、PCか大判のタブレットからお読みいただけますよう、切にお願いたします(笑)
Googleがやっているこの[Blogger]も、スマホで表示すると、こんな風になります。
ヘッダの文字が読めないのは小さくしてる私が悪いんですが、サイト内検索もないし、右側のガジェット(Popular PostsもLabelsもBlog Archiveも)ないから、不親切な構造です。もちろんカスタマイズすればいいのですが、スマホ向けのコンテンツじゃないから、そこまでは…
デフォルトであるのはプロフィール表示で、Google+に飛ばすことだけ(笑)
企業サイトなら、ナビゲーションが使いにくいというのは致命的です。ECサイトなら、なおさら。よくASPを使っているから、自動的にスマホ向け、ガラパゴスケータイ向けに表示されるから便利だという意見がありますが、私はPC用のナビゲーションがそのまま表示されるようなものしか見たことがありません。
上に書いたAmazonの例でも、すでに買っているものがあって、それを再度注文するという人には問題なくても、それ以外の人にはどうでしょう。
それぞれの特性に合わせたサイトを作り、プログラムで振り分けた方がだんぜんいいと思います。日本のサイトは、振り分けが多いようですが、でもコンテンツとしては、同じものをデザインの再構成だけで使っているようです。
もっとも完全に作り分けができるのは、費用面で大企業に限られるかもしれませんが。通常は長い時間、企業サイトをチェックするとかお買い物をするということは考えにくいので、絞り込んだ商品だけを出すとか、やりようはいくらでもあると思います。
企業の立場としては、あらゆる商品や情報を出したいというところですが、すべての商品を均等に出すことで、使いづらい、うっとうしいスマホサイトになりがちなので、本末転倒です。
▶スマホに適したサイト、コンテンツとは
ちょうど2年前の防災の日にリリースされたウイダーinゼリーのスマホコンテンツですが、まだまだ使えそうです。
【極限の選択】スマートフード ウイダーinゼリー 「防災の日」特別編
選択した防災アイテムでわかってしまうあなたの心理タイプは?という遊び。画面をフリックして右に右に進んで行って、最後に防災アイテムを選びます。ウイダーinゼリーが防災グッズとして必携だと言わなくても、ああ〜、そうだ。ウイダーinゼリーだったら水分もあるし、いいかもと思ってしまいます。暇つぶしの遊びにうまく絡めてます。これで2ダースぐらいのセットが、割引で買えるようになってればベストですよね。メーカーとしては、なかなか出来ないところでしょうけど。
コンテンツ自体のアイデアも操作もスマホ仕様という、好例だと思います。キャンペーンサイトだからこれだけ遊べるというのはありますけど、なにより考えずに操作できるところがいい。
スマホで何かするのに、論理的に使っている人は、たぶんまれ。だったら、直感的に使える必要がありますよね。
▶スマホサイトへのトラフィックと、スマホでの検索
Google Analyticsをチェックしても、端末によって振り分けているスマホサイトに、どこからアクセスする人がやってくるのか、そこまではわかりません。
スマホで森永の企業サイトに来た人が、【極限の選択】を見るのはあまり考えにくい。仕事関係か、就職を考えている人か、そんなところが中心でしょうから。【極限の選択】は、最後にSNSへ投稿できるようになっています。やっぱりこの手のコンテンツはソーシャルメディアでの拡散だし、そこからの集客でしょう。
またスマホサイト内で検索したり、ナビゲーション、リンクを次々に辿っていくことが考えにくければ、やはりソーシャルメディアからのリンク。ほかには、いつも書いてますがGoogleプレイス/ローカルの登録だし、Youtubeの活用でしょう。PC以上に、スマホでのGoogle検索は顕著だと思います。そりゃあ、スマホで検索結果を何ページも見るなんてしないでしょうから、Googleだって結果もより端的に返したいでしょうから。
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