2016年1月14日木曜日

【インバウンド】渋谷周辺の訪日外国人向けマーケティングが街ぐるみになってきた



昨年の1月、このブログで『今年は、Japan Tax-free Shopの動向が注目されそうです』を書いたときには、Japan Tax-free Shopの表記が数えるほど。免税事業者になっているのに、表には出していないショップが数多くありました。ところが半年ほどで、めぼしいところはみんなTax-freeを打ち出すようになりました。






それがいまやTax-freeによる集客どころか、街ぐるみの大掛かりな呼び込みを仕掛けを始めています。東京の中でも秋葉原や新宿、銀座などと、エリア間の呼び込み合戦の様相です。



KAWAIIをメインに、ポップカルチャーを発信する原宿


2014年末、原宿に「もしもしボックス」がオープンしました。渋谷区観光協会は3つの観光案内所を持っています。ひとつはハチ公前の電車の中にある[青ガエル観光案内所]。もうひとつが渋谷マークシティ4階にある[渋谷区観光案内所]。そして原宿の「もしもしボックス」の中に作ったのが[原宿観光案内所]です。

「もしもしボックス」全体は、きゃりーぱみゅぱみゅや中田ヤスタカさんが所属するアソビシステムが設立。日本のカルチャーを知ってもらうだけでなく、日本に来てもらうことを目標にするプロジェクトMOSHi MOSHi NiPPONの一環で、フェスとも連動しているようです。Moshi Moshi Nippon festivalは昨年、台北やロンドンでも開催されています。


[原宿観光案内所]自体は、原宿・渋谷・恵比寿・代官山など渋谷区のガイドマップを配布しているほか、英会話のできるスタッフが常駐しています。
「もしもしボックス」には、旅行者向けのFREE Wi-Fiや携帯の充電、パソコンのほか、外貨自動両替機を完備し、海外配送サービスも行っているそうです。お土産などを扱うお店も入っていますが、今年になってオープンしたのが、味噌汁スタンド「カワイイ味噌汁屋さん」。これをやっているのが、マルコメ。スタンダードなな「THE 味噌汁味」から、「裏原宿味」「表参道味」「ファイアーストリート味」など変わり種を1杯100円で販売。それが外国人観光客には1杯無料だというのです。


上のYouTubeでもロンドンのフェスに出店している様子が出てきますが、インバウンド、国内向け、そして海外進出まで含めてやっている事業のようですね。「カワイイ味噌汁屋さん」は小さなお店ですが、大掛かりです。

MOSHi MOSHi NiPPONはウェブサイトほか、ソーシャルメディアでもかなりアグレッシブに発信しています。ファッションや食、イベントや展覧会まで、KAWAII以外のことまで積極的に発信しているので驚きます。
MOSHi MOSHi NiPPON




華人系の訪日キャンペーンTokyo Prime Shopping 2016 


Tokyoやin Shibuyaと書かれていますが、主催は渋谷公園通り商店街振興組合。1月2日から2月29日まで実施しているキャンペーンです。私が気がついたのは、仕事始めで出勤しているときに、あちこちのお店でTokyo Prime Shopping 2016 in Shibuyaのステッカーを見たから。



ポスターは1部の店舗でしか見ることができませんが、マークのステッカーはあちこちお店に貼ってあります。
なんだろうと調べてみると、これはかなり大掛かりなキャンペーンのようです。
Tokyo Prime Shopping 2016 in Shibuya


振興組合のサイトでは、それほど詳しく書いてありません。WeChatとは中国で広く使われている無料通話アプリで、スマホを振るだけで近くにいる人と繋がることができる「シェイク機能(ヤオイーヤオ)」が特徴なんだそうです。
一部店舗で配布されているチラシによると、期間中、外国人観光客が公園通り商店街の街頭や参加店舗店内で、WeChatでスマホをシェイクすると、くじ引きができる。参加店舗で使える最大10万円の商品券やクーポン、豪華な景品が当たる。引き換えは、渋谷MODIの地下一階、H.I.Sだということです。
チラシのマップを見ると、参加している店舗の多さに驚きます。大型商業施設は1店舗として数えて、約900店舗が参加しているそうです。109MENS、PARCO、LUMINE MAN、マルイ、西武百貨店、東急ハンズ、LOFT、タワーレコードとほとんどの大型店が参加しています。なぜか109は参加していないようです。


1月9日には、30秒間だけのスペシャルイベントを実施。総額100万円の商品券が当たったそうですが、国内ではほぼ情報が出てきません。
最も詳しい情報は、上海から発信するニュースサイト、東方網の日本語版です。写真を見ると、まるでテレビ番組に出てくるような大きな商品券見本を使っています。
東京ショッピングフェスティバル


ここには「初めて中国企業(CyberMartGroupとCyber東方旅行産業投資有限会社)が実施権利を獲得した」と書いてあります。上の公園通り商店街振興組合のサイトには、協賛・協力で中国企業が書かれていますが、どういう仕組みなんでしょう。
ともかく日本国内ではほとんど告知されていませんし、スペシャルイベントのプレスリリース、取材の告知は一般社団法人ジャパンショッピングツーリズム協会になっていますが、取材もされていないようです。


1月2日から始まったTokyo Prime Shopping 2016 in Shibuyaですが、2月1日~14日がコアウィークとして書かれています。2016年の春節(中国の旧正月)は2月8日。7日~13日までの7日間がお休みになるそうですから、それに合わせたのでしょうね。
でも、それだけではありません。2月14日の情人節があるのです。東方網日本語版の記事では「バレンタイン告白イベントの写真とメッセージが掲載される予定だ」と書いてあります。
そうなんです。チラシに小さく書いてあった台湾ドメインのURLにアクセスすると、Tokyo Prime Shoppingを告知するサイトでした。





東京情人節特別企画というド派手なページに行くことができます。上のトップページは日本語にも切り替えられますが、ここはできません。しかし愛的告白大募集とあるので、渋谷でバレンタインデーの告白をするということでしょうか。いったいどういうことなんだか、さっぱりです(笑)



Tokyo Prime Shopping 2016 in Shibuyaは華人系観光客の呼び込みが目的ですから、中国や台湾でどれだけ告知が広がるかが鍵でしょう。愛的告白大募集でどれだけ集まるのかは疑問ですが、やっていること自体が話題にはなりそうです。

Moshi Moshi Nipponは海外でフェスを開催して、日本のカルチャーを広め、日本にも来てくださいねと誘導してる。インバウンド消費やインバウンドマーケティングという名称で括られますが、外から中へで内から発信するだけではなく、外へ出かけていって広めることを民間が行う段階になったようですよ。
実は『今年は、Japan Tax-free Shopの動向が注目されそうです』に、香港の旅行サイトからそれなりのアクセスがあって、なんだろう行ってみると、写真が使われていてリンクが貼られていました。へー、こんなところまで検索して辿り着くんだと驚きながら、でも発信が少ないからこんなブログにまで来るんだよなと思いました。

街ぐるみの集客が行われている一方で、発信している絶対的な情報量が少ないのかもしれません。




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